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人生、ブラボー!【ケン・スコット監督】

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DVDで鑑賞。


レンタルしてきたDVDの予告を見て興味を持った作品。
独身男に突然子供が?!って展開は昔から使い古された話のネタですけど500人超えは初めて。
聖闘士星矢のあの人クラスですから(笑)


【あらすじ・解説】過去に行った精子提供によって、遺伝子上533人の子どもがいることが発覚した男をめぐるハートフル・コメディー。自分の子どもの一人に応援するサッカー選手がいたことから、さまざまな境遇の子どもたちと交流し人生を見つめ直していくさまを、涙と笑いでつづる。監督は、『大いなる休暇』の脚本を手掛けたケン・スコット。借金まみれのダメ男でありながらもどこか憎めない主人公を、俳優以外にもマルチに活躍するパトリック・ユアールが好演。[Yahoo 映画]


てっきり欧州の映画と思いきやカナダ映画。
劇中の言語はフランス語でした。公用語なのでおかしな話ではないですけどやっぱり不思議な感じです。言語がフランス語だったので何も知らずに見てたときはフランスにしては寂れた街だな、と思ったらカナダ映画と知って妙に納得。フランス映画って静かな映画が多いですけど街中って妙に活気といいますか生き生きした部分と人生を楽しんでる部分が見えることが多いのですがこの映画はそういった空気がなくどこか重たげ。欧州とも違いますしアメリカと隣接してるのにアメリカの空気とも違う。国の空気って不思議なものですよね。


余談は一旦これくらいにしまして。
映画の中身は良かったです。
肉屋の息子で生活&仕事はダメ男。
仕事は実家の手伝いで親からも兄弟からも怒られる日々。
彼女との関係は微妙で、結婚について考えても踏み切れず。しかし、妊娠が・・・
そんな男に病院から上のあらすじで書いてある通知書が届いたことから、子供について考え始め・・・ってな映画です。

よくモテ男が隠し子が居てや、突然、捨て子を拾って、なんてハートフルコメディは見てきましたが隠し子が3桁は初めて(笑)
人工授精の賜物とはいえ、なんとも突拍子のない数字。
よくよく考えてみると、平凡な男だけど、優良精子じゃんや、どんだけ頑張って提供したのかとか考えるだけでもクスっときます。劇中でもいじられてますし。ちなみに2年間、精子バンクの病院に通って提供のアルバイトをしたらしく、上の子供の数を考えると通院率どんだけ?!とかなります。ま、彼にも色々あったわけで考えなしの男ですが行動は考えなしではなかったようで。それは劇中で。

物語のメインは情報保護で伏せられてきた父親を知りたいと思うたくさんの子供たちと、いきなり500人の父親になった男はパニックになって公表を拒否。友人の弁護士と開示を取り下げるように動くんですけど、自分の子供と身元を隠して会ってるうちに心情に変化が見所。
彼女との子供もありますし、精子提供に勤しんだ過去がばてオナ○ー野郎と呼ばれるのも避けたい。しかし・・・

憎めないキャラの主人公、そして、子供たちがまっすぐに生きている姿(やはり片親の場合など学生時代は大変でしょうし)の交流に心温かくなる映画。育児とか言い始めたらこの映画とは違うので。

父親というより、いい叔父さんポジションになりそうな彼にブラボーを送りたい。そんな映画でした。


総評:★★★★☆+
映像 (4) 構成力・展開 (4) 脚本(5) 役者 (5)
演出力 (4) キャラクター (4) オリジナリティ(5)
五段階評価です

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