エージェント・スティール　【ジョナサン・ソボル監督】

ＤＶＤで鑑賞。

レンタルしてきたＤＶＤの予告で、ジェイ・パルシェルが主役のカート・ラッセルの弟子役で、他のキャラから「魔法使いの弟子」か、と突っ込みを入れられてるのを見て、そこだけが気になってレンタルしてきました。

タイトルにエージェントとありますが、スポーツ選手の契約交渉にたつひとも居ませんし、スパイさんも登場しません。
原題はアートスティールから、レンタル同時期開始の「エージェントライアン」に便乗した感じがありありのタイトルです。
エージェントに意味はまったくありませんの悪しからず。

こういう映画によくある最後に「なるほど！」となる展開でした。
残念なのは、この感嘆の前に「おぉ～」とが付くほどではない驚きだったこと。

丁寧に伏線は張られてますので、慣れてる方ならラストは予想できる展開だったりします。私は前半が大味のコメディアクションと思って集中力を欠いて他のことをしながら見てしまってたので大事な伏線シーンがちゃんと見れてなかったです・・・

なので、ひっくり返し展開の説明シーンを見ても、いまいち納得できず、返却期限に間に合わなかったのでもう一度借りて見直して、なるほどー！と思いました次第です。
ただ、オチが解っちゃってるので驚きもなく。
伏線ですが１シーンを丸々使って説明してるので、部分、部分で匂わす、という展開でもなかったので、やっぱり大味かもしれないです。

キャストはカート・ラッセルは相変わらず。
ただ、役で増量したのかは謎ですけど太ってます。お腹と首のあたりが。相変わらずかっこいいんですけどね。年相応なので問題なし！ただ、シュッとしたイメージがあったので、この部分は「あぁ～」になっちゃいました（笑）

マット・ディロンはいつのまにか三下悪人が似合うようになり。

ジェイ・バルシェルはちゃんと魔法使いか、なんて突っ込みを入れられつつ、頼りないキャラでＮＧシーンで奮闘してました。

そうそう、この映画のエンドクレジットでＮＧシーンが付いてます。
珍しいですよね。ハリウッド映画でＮＧシーンって。和気藹々としてていい雰囲気の撮影っぽく良かったのですが。
そして、私にしては珍しく２回見たんですけど。
カート・ラッセルが風呂場で脅されるシーンがありまして。この脅す相手が美術絵画の泥棒で、絵の価値を説明するシーンがあり。ここで彼、めっちゃＮＧ連発しちゃってます。改めて見ると、あれ何回もしてこうできたんだな～と思うと怖さよりも、旅立つヒナドリを見送る気分に（笑）

展開もちゃんとあり、キャストも上々。オマケもあります。
ただ、ちょっと大味の部分もありますので、ＤＶＤで鑑賞にちょうどいい作品でした。

総評：★★★☆☆＋
映像 （3）　構成力・展開 （4）　脚本（3） 役者 （4）
演出力 （4）　キャラクター （4）　オリジナリティ（4）
五段階評価です

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