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麦子さんと 【吉田 恵輔監督】

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DVDで鑑賞。


週に一度のレンタルDVDを5枚まとめ借り。最近は、海外テレビドラマ2~4本、映画1本の配分で借りてます。
見てない映画もまだたくさんあるので借りて見たいのですがじっくり腰をすえてみるのは時間などに限りがあるので億劫になってしまい。この日は「女子ーズ」を借りようと思ったのですがビデオ屋さん大賞の効果で借りることが出来ず。邦画のコーナーを探して目に留まったので借りてきました。
内容は頭の隅にありましたがいまいち覚えておらず。堀北さんの顔に惹かれた部分が大きいかも(笑)



【あらすじ・解説】『純喫茶磯辺』『さんかく』など独特なセンスで注目を浴びる吉田恵輔監督が、構想に7年かけたハートフル・ドラマ。納骨のため亡き母の故郷を訪れたヒロインが、町の人々との交流を経て母の知られざる一面に触れ、それまでとは違う母に対する思いを抱いていく。声優を夢見るオタク女子の主人公に、連続テレビ小説「梅ちゃん先生」が好評だった堀北真希がふんし、兄役に『探偵はBARにいる』シリーズの松田龍平、二人の母をベテラン余貴美子が演じる。[Yahoo 映画]



いまどき、麦子さんって、とお思いの方が多そうですが昔、仕事場にいたな、麦子さんと思い出して。私より年下だったのでもっと可愛い名前が良かっただろうになんて要らんことを考えてました。本人は気にしてなかったですけども。親御さんもその人を思ってつけた名前だと思いますので大事にしてくれれば一番ですね。

ちなみに映画では名前に対する突っ込みはとくになく。


物語は、田舎の駅に降りた少女にどっかで見たことあるのにな~と声をかける駅員から始まります。
こんな可愛い子は覚えてるっしょ、なんてやぼな突っ込みは置いておいて。
駅員に続き、駅前で客待ちをしてるタクシー運転手もその子を見て驚く。話を聞くと昔、この町のアイドルだった子にそっくりだったと。そして、話を聞くとどうもそれはこの少女の母のようで。


タクシー運転手の温水さんがしっくり来て掴みはOKでした(笑)
なんでしょうね、この人の存在感は。目立つといえば目立つんですけど。映画やドラマに一人はいてほしい脇を固めてくれる役者さんですね。
対比で堀北さんがどんどん綺麗に見える効果もありますしね(笑)


と、まあ冗談はこの辺りにしまして。


映画の内容に関しては。


10人中6人は感動間違いなし。うち5人は泣ける映画ではないでしょうか。


私は相変わらず泣くことはなく。
感動に関してもそこまで感情は高ぶらず。
いい話だね~で終わっちゃいました。


見終わったあとに出てくる言葉は・・・親孝行したいときに親はなし、でしょうか。
毎回、こういう話を見るとなんか親孝行しないといけないと思いつつ、何も思い浮かばない、何もしない日々を積み重ねてます。どっかで何かするべきなんでしょうけど。

生まれてきたことが親孝行だよ、なんて言ってくれる人もいますが。やっぱり、子供自身の自己満足の部分もありますし。
昔、親孝行で何かしてほしいことある?と直接聞いたら家がほしいといわれたのも思い出です(笑)無理無理(笑)
別のことで何かできたらと思います。


今回は話が脱線しまくりで申し訳ありません。


なんでしょうね。
誰もが通る道。親との別れを描いた話ですので共感できる部分も大きいのかな。(私の親はまだまだ健在です)
親と喧嘩したまま最後を迎えないためにもの部分と。
この物語では親と暮らした時間は短かったので改めて親と暮らすことについて考えさせる部分もあるのかもしれません。


キャストも良かったです。
堀北さんは、いい年した娘が突如現れた母親に反抗期。そして、自分の将来が漠然とした不安を抱えてる面を。ジャケットみたいな笑顔のほうがいいですが終始仏面面でしたのが・・・代わりに母親時代は笑顔でしたのでちょうどいいかな。
一つ残念なのが歌うシーンが無かったのが・・・歌は苦手なんですかね。カラオケ大会でも歌わず。歌う姿も見てみたかったので。

松田兄は最近、私が見た松田兄ものだと珍しくセリフが多い(笑)
あと、麦子とは兄妹なんですが。麦子が兄妹恋愛アニメをみてるせいか兄妹よりも同棲カップルにも見えてしまいました。

そして。
この映画の肝である母親。
最近の邦画で母親役でよく見る余さん。めっちゃ安定してます。
この映画でも突然、現れた迷惑な母親なんですけど、頑張って子供と接しようとする姿が寂しさと辛さ。けど子供たちと!頑張って最後の思い出に接しようという思いが伝わってきます。
なんでしょうね。ちょっと頼りなくみえるんですけど母として芯があるような。こういう幸薄な役もできますし、肝っ玉母さんもできますし。今年も来年も活躍されそう。


キャスト、ストーリーともに満足の出来なんですが。


一つ、大いに不満の点がありまして。

麦子の兄が母親に対して「くそばばあ」っていうんですね。あれ、「ばばあ」だけでしたっけ?
どっちか忘れましたが。そりゃー自分たちを置いて出てった母親に対してなのでこれは致し方ないと思います。

問題は。
麦子が納骨のために母親のふるさとを訪ね、母親の幼馴染たちの旅館に泊まったとき。
ここの息子も母親に対して「ばばあ」って言ってるんですよ。
別に年頃の子が反抗期で言うのはいいでんすけど。この旅館の息子はいい年してる、しかも、ばばあっていって金をせびってるところがどうも情けなく見える点。
あとは語彙がないキャラなのか二人とも「ばばあ」と一緒な点。

旅館息子を見て、麦子が自分を省みる話なのは解るんです。
ここは態度だけ悪くして「おふくろ」が通常の呼びかけ。自分の思い通りにならないときだけ「ばばあ」とかにしたほうがメリハリがあってよかったような。
この放蕩息子もちゃんと改心するんでいいですけど。

なんか「悪い子」に見せたくて無理してる部分がありありだったので興ざめした部分でした。
とくにこれで話が変わるわけでもないのですが妙に気になってしまってダメでした。




最初に書いた10人中6人の件ですが。
ある程度の年、やっぱり20過ぎたくらいでしょうか。働き始める、一人暮らしをするの人と、まだ学生の人だったりするとこの映画の感想は変わりそうで。そういう数字にしてみました。大抵の人はいい話だ、と感じる映画だと思います。


オリジナル映画が減少傾向の中、これだけの作品は稀ですので吉田監督にはこれからもがんばってほしいです。
下の数字は、先に書いた「ばばあ」に関して、やっぱり気になったので今回は厳しめの数字にしております<(_ _)>



総評:★★★☆☆+
映像 (4) 構成力・展開 (4) 脚本(3) 役者 (4)
演出力 (2) キャラクター (2) オリジナリティ(4)
五段階評価です

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