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イン・ザ・ヒーロー 【武 正晴監督】

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DVDで鑑賞。


劇場公開時には劇場店員さんのおススメなどのポスターなどを見て評判になってるのは知ってましたが。ついに見に行けず。
DVDレンタル待ちに切り替えついにレンタル。見たのは先月くらいですが、じっくり記事を書こうと時間のあるときに・・・というのは表向きの理由でまだ、まとめ切れておらず。相変わらずの駄文にお付き合いよろしくお願いします。



【あらすじ・解説】特撮作品などで、ヒーローや怪獣のスーツ、着ぐるみを着用し演技をするスーツアクターを題材にしたヒューマンドラマ。25年にわたってスーツアクター一筋の男の姿を、若手俳優との絆やハリウッド映画出演などを交えながら映し出していく。メガホンを取るのは、『EDEN』『モンゴル野球青春記』などの武正晴。『20世紀少年』シリーズなどの唐沢寿明が主演を務める。共演は福士蒼汰、黒谷友香、寺島進ら。作品に命と懸ける者たちの生きざまに迫った熱いストーリーもさることながら、スーツアクター界の内幕描写の数々も興味深い。[Yahoo 映画]



あまり詳しくは知らなかったのですが、唐沢さんは元スーツアクター経験者。そして、福士さんは仮面ライダー経験者。役と役者の経験がリンクしてます。唐沢さんもトレンディドラマでブレイクしていなければ。もしかすると、この道を進んでたのでは?なんて思わす部分もあり。


日本の男の子のほとんどが一度は通る戦隊もの、仮面ライダー、ウルトラマン。
やっぱり正義の味方に憧れますから。

私も見に行ったな~戦隊ヒーローショー。
幼いころの私は・・・ここに来てて大丈夫なんだろうか?と要らん心配をしてた生意気な子でしたけど(笑)ヒーローはみんなを守らないといけないのになんでデパートに?遊園地に?ということを考えてました(_ _;)まー、中の人が、とか考えてなかっただけまだ純粋かな・・・

そんなみんなの憧れのヒーローの「中の人」の苦労、苦悩を描いたこの作品。

めっちゃしんどいですよね・・・着ぐるみ。今は、ゆるキャラの人も大変。これから暑くなるともっと・・・本格的なのは未知ですが、小売店で、怪獣の着ぐるみを一度だけ着たことがあるんですが・・・熱い!視界ゼロ、呼吸困難!とまさに生き地獄。しかもゆったり目に見えるんですけど中はけっこうキツキツで皮膚呼吸もつらくなる。

なので、よくあれだけ動けるよな、といっつも感心します。

それは、日々の訓練を賜物なのでしょう。

そんな、スーツアクター魂男、本城を唐沢さんが。
ハリウッドデビューを目論む新進俳優でスーツアクターを小ばかにする男、一ノ瀬を福士さんが。

この二人がぶつかり合いながら、本城は一ノ瀬を叱り、尊重し。一ノ瀬は役者魂を本城から学び成長していく話。
これだけだと、役者の馴れ合いだけになってしまうのですが。ラストに大花火。とんでもアクションが用意されていて見せ場になってます。


ちなみに。
ハリウッドの監督名は、スタンリー。アメコミのあの人?と笑いながら。この監督、とんでもない演出を目論んでるのです。
なんと、2階から落ちてそのままアクションシーンを続行するというカットなしのとんでもないことを!しかも、やられながら背中で着地するので受身も出来ずほんとに落ちるという演出。そこからムクっと起き上がり敵との戦いを続行!いやいや、ジャッキーでも無理(笑)ぜひ、この架空の監督は「プロジェクトA」の時計台から落下のNGシーンを見てほしいところ。
ま、あくまでも、映画上の演出でとんでもなく無理なシーンなのですけどね。
にしても、この長回しが撮れてたらハリウッドでもヒットするだろうな~

あと、超余談ですけど。松方さんが特別出演。
この人が後半にラスボススタイルで登場するのですが。「闇の軍団」を彷彿したかたは相当のVシネ好きでしょうね(笑)


そんなスーツアクター魂と平行して日本のアクション俳優魂も描かれてます。
日本のアクション映画は許可が降りなかったりして今は窮屈なんですよね。そんな思いを馳せる、エンドクレジットで過去のスタントシーンが流れるます。フィルムの質感からすると20年、30年前くらいでしょうか。当時はかなり凄いことをしてまして。もちろん、今もスタントさんの技術は凄いんですけど、昔はもっととんでもないことしてました。爆破やらジャンプやらカースタントなど今は見る機会が減ったアクションシーンが色々と映し出されてました。当時も今も体を張る!そんなアクション俳優魂に熱くなるもよし。


オープニングに串田さんの歌声で特撮魂に火が付くもよし。


そして、スーツアクターとしての日々の訓練、チームプレイに熱くなるも良しな映画。


日本の殺陣に関しては歴史ありますよね。見せ方とか呼吸とか。殺陣は一人では出来ず、やられ役がいて初めて成り立つ世界。ジャッキーもハリウッドに渡ってこれが一番苦労したみたいで。ヒーローも一人では出来ず。周りの支え。もちろん、役者だけではなく、裏方さんたちの支えもあってこそ。仕事全般にいえることですよね。一ノ瀬のこの部分の成長も見所。



もしかすると、各キャストのアナザー・人生的な要素もあり。
熱いスーツアクター、アクション俳優魂に感動するもよしで良作邦画です。




総評:★★★★☆+
映像 (4) 構成力・展開 (4) 脚本(4) 役者 (5)
演出力 (4) キャラクター (5) オリジナリティ(5)
五段階評価です

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