少年ジャンプ　ＮＥＸＴ　２０１５ｖｏｌ．４　レビュー　

お盆の定番、ジャンプ増刊号のレビューです。

前号ではキセキの世代の緑が表紙から省かれてる？！と書きましたが、今号との連動表紙でちゃんと緑描かれてました。

では、漫画の本編でも緑再登場か？！と思いきや。
今回は黄がゾーンに入る展開でした。ゾーンプラス完全コピーでシルバーも吹っ飛ばしてましたが残念ながら短期決戦。
スタミナアウトでした・・・
ここでついに緑！と思いきや。
赤の別バージョンがお目覚めで、次号へ！

去年は何本かあった連載も黒子のみ。
あとは、新人、もしくは連載経験者の新作読切のみです。
今回の掲載作品は以下。

「ヨアケモノ」で本誌連載経験のある芝田先生が巻頭カラー。
編集としては押し作家さんなんでしょうね。ただ、同時期連載の「三つ首」と比べると残せたものが少ないのでこの次回作が試金石。

あらすじは。
着ぐるみタイプの超テクノロジーが社会を支える近未来。
その名前は“ＺＩＰＰＥＲ”
主人公島村が活躍する舞台は、東京湾に浮かぶ人工島の「新東京市」
未開発ブロックの第三ブロック担当に就任したところから話は始まり・・・

パトレイバーですね。
あと、相変わらず幕末を引きずってるらしくて、島村は島村魁からでしょうか。あと、上司は勝。うーん、前作を引きずってると新しいのが作りづらいでしょうから。

あと、ジッパーの設定がちゃんと出来上がっておらずロボットと大差がなく、ジッパー付きの着ぐるみ仕様なのが作りこめておらず。

もう一つは島村のキャラ設定。
読者の共感を得やすいように運動神経０のドジキャラですが、旧タイプの操作は出来る！とやってますが。もう、この手は定番っちゃ定番ですけど、このまんま本誌で掲載するとすぐ話終わっちゃうので厳しいかな。
マニュアルとオートマならオートマのが楽なんで。恐らく手動で慣れてしまって補正してくれるオートマだとそこでずれると言いたいんでしょうけども。

上のパトレイバーの部分を克服しないと連載は厳しそう。

「ハイファイクラスタ」の後藤先生の新作。

今回はボクシングマンガ。
主人公及人（これでキュート）は動体視力のいい少年。兄は事故死してしまったがボクシングで現チャンピオンとも勝ったことあるとかないとか。そして、現チャンピオンはその兄と対戦したいと渇望するが・・・そこに、キュートが目に入り、車の事故から救うが意識不明の重態となり、キュートに生霊として取り付き？！

また、目のいいキャラか・・・
こちらも前作の引っ張ってますね。
サウスポーなのにオーソドックススタイルというボクシングあるあるのところは面白いですけど。
カウンターパンチャーって主人公しづらいんですけど大丈夫かな。今回のキュートも結局は主人公になれずに埋没する可能盛大。前作からの学習が無いので連載すると厳しいかも。
ボクシングシーンはぼちぼち良かったです。

以下、新人せんせい読切。

アグニ族という希少種の少年。
囚われ人身売買で売られた先で殺されかけたところを偶然、襲撃してきた賞金稼ぎに救われ、賞金稼ぎを目指す。

使われた定番もの。
目指すものは嫌いじゃないですけど全部描けておらず。
アグニ族の設定がまさか最後まで描かれず。撃たれづよい？くらい。
てっきり最初のゴールド級の賞金稼ぎが酒場にいた爺さんと思いきや違うところを見ると連載を視野に入れてるみたいです。
ただ、世界が宇宙規模なのか惑星規模なのか解らず。恐らく人種規模が大きいので宇宙規模の話なんでしょうけど。けっきょく、アグニ族の引き出しがないところを見るとまだ決まってないみたいです。

絵に関してはある程度出来上がってるので話さえ出来上がれば・・・

好きな作品に背すじピンとワンピース挙げてますが。
ワンピースよりフェアリーテイルに似てる・・・

妖怪と人との混合種がいる世界。
リーゼント命の天邪鬼と人との混血児探偵・天城威。

女郎雲の混血児が少女の命を狙い・・・

定番の妖怪もの。
主人公の妖怪側の血が鬼なのでまー強い。
面白いのは天邪鬼なので、反対のことを言う、行動するところ。この点は面白いんですけど・・・幽助の顔がちらり。あとリーゼントは丈助の頭がちらり。

ギャグマンガ枠。
リア充が支配する学校。非リア充は支配され奴隷のごとく扱われていた。
そこに、非リア充の翔はオーラでリア充もどきになる達人で、反旗を翻す。

絵がよくあるギャグマンガ枠レベル。

ソウルキャッチャーズを挙げてる木下せんせい。

ストーリーは。
学校でも噂になってる幽霊がいる電話ボックスから。
雨に降られお迎えを頼みたいのに、携帯をどこかに無くしていまい。仕方なしに入った電話ＢＯＸで電話をかけようろするが、後ろから手が・・・？！
電話ＢＯＸに居る幽霊なのに本人は幽霊の意識がなく。
公衆電話は５０円使えないよ、と教えるいい幽霊。しかし、記憶がなく、それが原因で幽霊と信じておらず。名前もわからず、とりあえず、合羽に書いてるあるＡＯのイニシャルから青と呼ばれ。

幽霊より怖い人の心の歪みを描いてました。
面白いですけど絵がもう一つ安定するといいかな。
連載すると電話ＢＯＸのいいところが削られちゃうので、２巻くらいの短編狙い連載ならいいかも。
なら、今ならプラスで掲載かな。

忍たま乱太郎をバイブルとする、祟岳タタル。友だちを助けるのに勇気１００％で頑張ってたらいつの間にか近寄ってくるのは不良か、極道（スカウトマン）、もしくは早期収監を狙う警察（スカウトマン）、
そんな彼は突然、妖怪学校に転入し？！

絵はある程度出来上がってるも、肝心（？！）のパンチラが不安定な残念な作品。
それならエロ路線じゃないほうがレベル。あとごちゃつくと整理できないのか絵の安定感が一気に落ちます。

小ネタは好きな部分もありますが。
忍たまのくだりはアニメと原作は別物なので、作者のこれはアニメの忍たまのことですね。だとバイブルなのか？
ま、どっちでもいいんですけど。
あとは、納豆使いは面白いですけど、なんか生理的に受け付けない（笑）
納豆を食べるのはいんですけど、あれがまとわり付くのを考えるとダメなので・・・

この展開で頑張るとすると「ロザリオとヴァンパイア」という壁があるのでそれを乗り越えれば・・・

体操の話。
主人公一之瀬太郎はバスケ選手を目指して日々練習に励むも１５８センチで成長が止まってしまい。
失意の底と思いきや日々の練習に励み。
そこで偶然出合った男と体操の道を歩み始め・・・

そういえば、日本人向きなのがマラソンと体操だそうですね。
過去のオリンピックなどの大会でもメダルが多いですし。
鉄棒のシーントランプのフラッシュバックとか良い感じの絵です。体操はジャンプマンガだと少ない？ので可能性は・・・
問題は絵のタッチがあきらかにサンデー系。

絵のタッチで拒否られるかも・・・

転校生に恋した円堂英二は告白をしとうと背中から声をかけるが、ど突かれてしまい・・・
なんと彼女は組織の養成機関でスパイとして育てられた元スパイだった。

日常と非現実、常識と非常識でツンデレみたいな女の子とのやり取りするギャグマンガ。
スパイなら男を落とすのも手なんですけどそっちの知識はゼロという設定。

ちょいちょい面白かったんですけど、いかんせん、女の子のアングルが一方しか描けないので単調になってしまったのが残念。主人公が左、女の子が右しか描けず。漫才マンガでももっとアングルの引き出しあるのでここがまず修正点でしょう。

皇国の守護者好きな平野せんせい。
あのマンガ凄い好きだったのに、原作者ともめたらしく打ち切りに・・・続きめっちゃ読みたいのに・・・

作品とは関係ない話ですいません。

物語は明治時代。
南西戦争で作られた人間兵器「機巧人間」が暴れ犯罪を犯し・・・そんな彼らに対抗すべく、機巧人間で組織されたのが機甲課。ここに配属されたヤイコ。
早速、切り裂き魔事件にとりかかるのだが。
相棒には戦争時代に武勲を重ねた雷神のもとで働けると喜ぶヤイコだがその真の姿は、立てば腹黒、座れば毒舌、歩く姿は無礼者、と外面だけいい、正確悪い男だった。

カラー絵がきただけある絵ですが。
最後の決め技がいまいち決まってないのが残念。もうちょっとポーズかえたほうがよかったかな。あと、踏ん張りが気か無そうなのでその当たりも。

明治にカラクリものもな・・・
これなら太平洋戦争あとにするのも手な気がしますが、その時代を描こうとすると今の時代は難しいのかな。
読切としては上場、連載だと厳しく本誌だとなお厳しい。ＳＱでぜひ。

異性人とのトラブルを解決する仕事、異人管理局特捜機動に所属してる葦牙。
友人にもそのことは秘密にし、トラブル解決に勤しむのだが。
実は自身と家族もエイリアンに襲われ家族は意識不明の昏睡状態。自身は意識を取り戻すも薬が切れるとバケモノのなってしまう危険な状態。

絵はかずはじめ先生風。
主人公の友だちとのやり取りが・・・男らしくなく・・・どちらかというと、女の子の幼馴染のがしっくり来そうなくらい。
性別はどっちでもいいんですけど、こういうところに差が出るのかな。新鮮ちゃ新鮮な部分もでありますけど。

面白いんですけどね。全体的に淡白だったのが少年受けは低そうです。

不幸であることで、周りの人の幸せを願う南野遠乃。
そんな彼女に告白した天埜桐。
彼女を不幸にすべく奮闘するのだが。

絵がよく、話がイマイチの珍しい関係。
彼女の不幸志望が弱すぎて、読切にしか向かない作り。

漫画担当の方はほかの作品でも活きそうなのでそっちは期待。
残念なのは癖がないので読みやすいけど残らない点。こればっかは原作次第で化けると思うので。

日本の鈴木博士が発明した人造人間。ロボット技術に革命を起こし、主人公中村さんが転校した学校にも居て・・・
委員長鈴機君はサイボーグで・・・

最近の漫画だとサイボーグポジションは女の子のが多い中、男サイボーグでした。
人との関わりに興味を持ち、同じ学年を繰り返す彼の寂しさもあり、あとはネット環境が未発達だったりとツボなところ多し。一応、ロボットの反乱という、バトル要素もありますが、基本ギャグスタンス。決め技があれでしたし・・・巨大ロボットになって自重落下ですからね（笑）日常系学園ものは今、狙い時なので少し期待。
６巻辺りでまとめれば面白そう。けど２巻どまりかな・・・

南米の無法地帯。
そこに、祖父の家まで送って欲しいと願う少女をかくまったことから組織にも追われ。

定番中の定番もの。
絵が２０年前くらいのタッチ、もしくは荒れる荒れないかのぎりぎりのところの富樫先生風。
ストーリーは富樫先生の足元にも・・・

うーん。。。今回は目玉作品なし。
特に、連載経験者の二つがイマイチだったのが残念。
ネクストが年に６回くらいの発行になったんでたまに外れ号がありますが、今回がそれっぽいです。

連載は厳しそうですけど、期待のせんせいは。
木下せんせい、落合せんせい、鳩野せんせい。
頑張ってほしいのは、彦根せんせい。

人気票は平野せんせいかな。けど、連載には厳しいと思います。

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