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バクマン。 【大根 仁監督】

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映画館で鑑賞。


当初は原作を全部ジャンプで読んでいたので見る気はなく。DVDが出てから借りてみればいいかな~でした。
が、予告で見た雰囲気からキャラクターの再現度と、大根監督の音楽の使い方を見たいと劇場へ。



【あらすじ・解説】「DEATH NOTE」の原作コンビ、大場つぐみと小畑健によるテレビアニメ化もされた大ヒット漫画を、『モテキ』などの大根仁監督が実写映画化した青春ドラマ。性格の違う高校生2人がタッグを組み漫画家への道を歩んでいくさまを、大根監督ならではの巧みな映像表現を駆使して描く。週刊少年ジャンプでの連載を目指して日々奮闘する漫画家コンビには、佐藤健と神木隆之介。実在の漫画作品や出版社が実名で登場するほか、劇中使用される漫画の原稿を小畑自身が描いている。[Yahoo 映画]



大満足の1本と、まず。
しかし、最後につけてる星評価ですが、3です。
なぜなら私はジャンプおっさんであり、原作をジャンプで全部読んでましたので。コミックは買わなかったですけど。


星3の理由は。
理由は続きが見たい!(笑)
プラス思考の星3評価です。ほんとは星4とかでもいいんですけど。
新妻エイジが敵対関係でなく、良きライバルであるところも見たかった。
小豆とのエンディングも見たかった。
二人がジャンプの誌面で暴れるシーンをもっと見たかった、のが理由です。


あと、終わり方が、最高のところで区切りをつけたのですが。
ジャンプを読み続けてるジャンプおっさんからすると、原作も読んでたのでほかのキャラクターも面白いんだよ!があるので。

さらに終わり方が。

俺たちの戦いはこれからだ!

という打ち切り漫画みたいなラスト(笑)だったのでもうちと後が本当に見たい!ってのがどうしても。亀仙人がでてきて「もうちょっとだけ続くんじゃ」てひょいと出てくることを期待しちゃいましたよ。あとエンドロールの凝り様にさらなら期待増しましたし(笑)コミックの背表紙にスタッフ名を入れるこりよう。ジャンプっ子には8割くらいは元タイトルが解る作りが本当に良かった。


いやー、原作もの難しいですね。内容がいいともっと見たくなるなんてクレームがつく(笑)



さあ、ジャンプおじさんの愚痴はこの辺で。
大ヒットすれば、続編の可能性が膨らむかもしれませんし、いいところを書こうと思います。


まずは。
ジャンプネタの数々。
もちろん、原作でも数多くでてきたジャンプネタですが。
スラムダンクのハイタッチしかり、漫画家仲間が集まればジャンプの話で盛り上がる。読んでない人にはキョトンかもしれないですが、有名どころ、世代的に難しくないところを突いてるのでクスっとくるかたは多いはず。漫画の背表紙エンドロールも80年代、90年代メインだったのでピンと来る方も多いと。しかし。ちゃんと70年代以前もネタが仕込まれていて。

仕事部屋の入り口のドアには「キャプテン」で谷口君が最後の打席の「ぐわー!!」が大サイズで印刷されてポスターみたいに貼られてる。このシーンを知ってる子が何人いたのか不安ですけど、ジャンプおっさんなので妙にツボでした。スポーツ大好きな子が好きな選手のポスターを貼る感覚なんだろうな~って。
あと、ジャンプとは縁の薄いイメージの藤子不二雄作品がちらほら。これは・・・原作でもある程度名前が出ていた点、現代版漫画道と言われた原作との接点などからか。あとは監督の好みかな。私も藤子作品好きなのでこれは嬉しいんですけども。

そして、ジャンプシステムと言われるアンケート至上主義を使った勝負にスポットを当てた点。
これで戦いの場面が生まれ、最後にいたる勝負で盛り上がる構成が見事でした。そこに。ジャンプのコンセプトである、友情、努力、勝利!を当てはめたのがなお。原作もここは盛り上がりましたから。
私はまだ先があるので劇場でもっと見られると思ってたので、「ここで終わりなの?!」になっちゃいましてちと消化不良になって上の愚痴に繋がります(^^;)ゞ



次は。
キャラクターの再現。
“似てる”再現ではなく、雰囲気が近い再現です。

まずは主人公の亜城木夢叶コンビ。

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原作でもそんなに特徴のあるキャラではないので。なにげにるろうに剣心で戦ってた二人がコンビ組んでる、「ふふふ」でした。佐藤さん、神木君の二人は大はずれなことしないので安心感あり。サイコーの負けん気の目や、シュージンの突拍子の無さはでてました。やっぱいいですね、このお二方。

何より、再現できていたのが。
漫画仲間3人(笑)

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福田役の桐谷さんは適役ですし、中井さん役の皆川さんもツボ。あの尻の再現はなかなか(笑)
そして、当初はイメージ合わないかな?と思っていた平丸役の新井さん。死んだ目が見事に(笑)
もうこの3人のキャストだけでおつりが来る状態。
そこに。
主人公のサイコーの叔父、川口役にはクドカン。

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久々の役者クドカンでしたが見事な再現!元キャラのモデルじゃないか?と
思えるくらい似てました。

小豆と新妻エイジ役も似てるんですけど、原作とはちょっとキャラというか雰囲気が違いますが。これは原作どおりだと映画の尺に合わないため少し変えたのかな?くらい。

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小豆役の小松さんは「渇き」のイメージが強すぎて裏があるんじゃね?と思っちゃいましたけど(笑)

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新妻エイジ役の染谷さんは、もうちょい後が見たいかな。
などなど、キャラクターの再現も好評。ぜひ、原作ファンも見て欲しい部分です。



そして。
何よりも監督の色が出てました。
この方の作品は「音」は面白いです。
まずは音楽選びがいいんです。「モテキ」のサントラも好評でしたが、この作品の音楽もいいです。
活動を再開したサカナクションがさっそくいい音楽を作ってくれてますのでこれが見事にマッチ。


一番効果的だったのが。
ペン入れの音。

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漫画を描いたことがないのでどんな音をするのか知らないのでですが。恐らく、現実だとあそこまで音が出ないでしょう。けど、ペンのシュッシュッという音がリズムを産み、漫画家たちの魂をこめる線入れの力が見た目だけでなく、音でも伝わる。漫画を描いてる絵だけになりがちなこの原作漫画。動きもつけづらくこれをどう魅せるのかがこの映画の重要なポイントでしたが、この音で魅せてくれました。そして小畑先生の絵がさらに盛り上げてくれてました。



こんだけベタ褒めしてるので星4や5でもいいんですけども。
やっぱり続きがみたい!という見た直後の感想を優先して3にしてます(^^;)ゞ




総評:★★★☆☆+++
映像 (4) 構成力・展開 (4) 脚本(4) 役者 (5)
演出力 (5) キャラクター (4) オリジナリティ(5)
五段階評価です

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