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Channel: 映画を観る日々
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グラスホッパー 【瀧本 智行監督】

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イメージ 1

映画館で鑑賞。


劇場で予告を見て気になっていた作品。
キャストは生田さん。以前はアクションやサスペンスはどうでしょ?と思いましたが「脳男」で見事主演を。そして監督も「脳男」の瀧本さん。主人公巻き込まれがたの伊坂さんの人気作を原作にどう料理を?!と期待して。予告のイメージだとバイオレンスシーンも多めで監督作に合ってそうというところも期待度アップでした。



【あらすじ・解説】人気作家・伊坂幸太郎のベストセラー小説を、『人間失格』などの生田斗真主演で映画化したサスペンス。恋人を殺害した犯人への復讐(ふくしゅう)に燃える元教師、人の心を操り自殺に追い込む殺し屋、その命を狙うナイフ使いの殺し屋の運命が、それぞれの思惑を抱えながら交錯していくさまが展開。監督は、『脳男』に続き生田とタッグを組む瀧本智行、脚本を『あなたへ』などの青島武が担当。共演には日本のみならず国際的に活躍する浅野忠信、Hey! Say! JUMPの山田涼介が顔をそろえる。[Yahoo 映画]



「お?うん?おぉー!」となる作品。
予告のイメージと違いましたが楽しめました。


ただ。
うーん・・・

巻き込まれ型サスペンスとは上手い宣伝文句なんですけども。


ネタバレになるんですが。

      殺し屋←←←←
       ↓      ↑ 
殺し屋→ 主人公鈴木←→陰謀の黒幕、恋人を殺した復讐相手
       ↑      ↓
      殺し屋←←←←


ではなく。

          主人公鈴木
            ↑
          黒幕の手下  
            ↑
殺し屋→殺し屋→黒幕の大ボス←???
            ↑
          主人公鈴木の最終目標 


という図。

ほんとはもっと主人公をはるかかなたに位置したいのですが図解じゃないと難しいのでこの位置に。
見終わったあとの感想は・・・

主人公は巻き込まれというより

主人公は台風の目だね


という感想。主人公の周りは以外に風強くなく・・・多少追われたりとかあるんですけどそこまで緊迫感無し(後半はあるんですけど予告でイメージされるようなずっと追っかけられる映画ではございません)以外にも主人公の近くが一番平穏。
復讐したい、けどほかに迷惑をかけたくない、どうにか頑張ろうとする主人公をよそに他で色々な思惑、動きがあってそれを楽しむ映画。
うーん、まさに主人公が台風の目状態。

類似作で思い出したのが。
妻夫木さん主演の「スマグラー」
これも主人公が何かをしてどうにかする映画というより周りが色々と動く話。

最終的に殺し屋のほうがシーンの尺が長いのも同じ。

しかし、こちらの原作は3人の主人公が代わる代わる語り手を務めているとあるので元々そういう作品なんですね。
タイトルのバッタは集まりすぎると色が変化し、凶暴になる。そこから人も集まりすぎると凶暴になり・・・そういった凶暴になっていく人々とその渦に飲まれようとする主人公がどうなるか?も見もの。彼もこの渦の中に堕ちてしまうのか?が実は見所だったりしてテーマだったりします。
渋谷のスクランブル交差点のシーンはちょうどその前にハロウィンしてましたので臨場感あり。これは原作に無かったのかな?あと、殺した理由とかも違うかも。原作は未読なのでウィキの情報のみですが。どうして、危険ドラッグでの車の暴走事件があったのかなどは実に興味深いところ。



ただ、まあ、映画では監督が気に入ってしまったのか?(笑)鯨と蝉という殺し屋の話の時間のが長く面白いです。
これはまあ見る人を選ぶと思います。私はどんどん話が逸れってるなーと思いながら楽しんで見ていましたが。

そんな殺し屋役を演じる二人は・・・
浅野さんは殺し屋役がどんどん似合ってます。

イメージ 2


昔はぬぼーっとした役(失礼)もしくは寡黙な男がはまり役でしたがここ最近は目力で殺し屋雰囲気を出す男が続いてます。
今回は目力で自殺するよう催眠をしかける殺し屋鯨役。

もう一人は山田さん。ジャニーズの方、というだけのイメージでしたがなかなかどうして。やっぱここの事務所の人は運動神経いいんですね。さすがに全部やってるとは思いませんが。あと顔が綺麗だからこういう儚い殺し屋が絵になる。無情な殺し屋で登場するも相棒であり斡旋屋の男とはどこか心を通わせる少年殺し屋蝉役を。このギャップがよかったです。


そして肝心の主人公鈴木の生田さん。
うーんイメージは西島さん?ちょうどこの後に「MOZU」見たんですけどぼっさぼさの髪型に髭を少し蓄えた姿が似ちゃいまして。今回は殺しとは縁の無い男が復讐のために頑張るのだけども、やっぱり裏の世界ではどうにもならず右往左往する主人公を演じてました。「脳男」みたいにこの人が話をかき回すでなかったのがちょい残念。けど、元からそういう話なので期待した私の勘違い、でした。

この二人の写真はヤフー映画に無し。流石ジャニーズ。肖像権厳しい><

ほかのキャストもかなり良く。
写真などは省略。



うーん・・・やっぱり全体の構成ですかね。
サスペンスというより殺し屋の鯨と蝉の話が後半になるに連れてどんどんスポットを浴び。これは監督の得意分野なので面白い部分なんですけど根幹とは別のところに。原作を丸々実写できるわけでもなく。


ただですね。
伊坂作品の原作と言えば・・・中村監督が常連です。
監督ならどうやって撮ってたらだろう?という思いもあり。ただ、私は中村監督の作風は合わないのでどっちでもいいでんすけども。ただ、ちょっとだけ興味あり。もうちょっと鈴木メインの話だったりしたのかな?という思いもあり。

まあ、原作ファンに不評なので書いてみました。


巻き込まれ型ということで主人公がどんどん追いかけられる追い詰められる中でどうにかする映画?を期待していたので主人公は巻き込まれてるけど、騒動は他所で起きてて、ああ、最後もそれで終わっちゃった映画。けど、ちゃんと色々と伏線があったりして、なるほど!と納得して原作が面白そうという感想に落ち着いた映画でした。


個人的には星2にするほど嫌いじゃなく。
かといって星4にするまで面白いシーンがふんだんにあるわけでもなく。
星3が一番しっくりきましたのでこの評価です。恐らく、原作を読まれた方はもっと低いと思います。


総評:★★★☆☆
映像 (4) 構成力・展開 (2) 脚本(3) 役者 (4)
演出力 (4) キャラクター (4) オリジナリティ(4)
五段階評価です

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