劇映画といえば。
十人十色の答えが返ってきます。
人によってはラブストーリーがそれであり。人によってはアクション映画であり。
今回はタイトルの「アバウトタイム」が劇映画としていかに優れた作品であったかを書いてみようと思います。
人によってはラブストーリーがそれであり。人によってはアクション映画であり。
今回はタイトルの「アバウトタイム」が劇映画としていかに優れた作品であったかを書いてみようと思います。
ちょうど先日書きました、「ハンガーゲーム」の記事でも触れたのですが。
SF映画が映像の進化によって演出よりも映像だけで語られてしまってることが増えてきた、と。“映像で見せる”というのは映画として一番大事なところではあるのですが。映像ではなく、画だけを見せられてるといえばいいのでしょうか。前後の映像で繋がり、複数の映像で別の意味を成すことも出来るのが映画だと思ってます。しかし、今も昔もその映像にこめられた思いなどが薄く、その前後の繋がりで意味も薄く。せっかくの映像が、、、という作品は少なくありません。最近はCGによって映像は進化してるのに、その映像に込めた思いが薄くなってしまっていて、虚構の世界に入り込めないこともあります。CGによってどんな世界でもどんな現象で描けることが増えたのに、虚構の世界に入れないのはなんとも悲しい話です。
SF映画が映像の進化によって演出よりも映像だけで語られてしまってることが増えてきた、と。“映像で見せる”というのは映画として一番大事なところではあるのですが。映像ではなく、画だけを見せられてるといえばいいのでしょうか。前後の映像で繋がり、複数の映像で別の意味を成すことも出来るのが映画だと思ってます。しかし、今も昔もその映像にこめられた思いなどが薄く、その前後の繋がりで意味も薄く。せっかくの映像が、、、という作品は少なくありません。最近はCGによって映像は進化してるのに、その映像に込めた思いが薄くなってしまっていて、虚構の世界に入り込めないこともあります。CGによってどんな世界でもどんな現象で描けることが増えたのに、虚構の世界に入れないのはなんとも悲しい話です。
そんなときにこの映画。
時間移動できる男の話。と、鑑賞前にあらすじをチェックしたときに頭に入ってました。
時間移動できる男の話。と、鑑賞前にあらすじをチェックしたときに頭に入ってました。
どうやって時間移動するのか?
机の引き出しが開いてマシーンに乗って移動するのか?
デロリアンに機械を積んで88マイル毎時に挑むのか?
真っ裸になってテーマ曲に乗ってエネルギー波に飛び込むのか?
デロリアンに機械を積んで88マイル毎時に挑むのか?
真っ裸になってテーマ曲に乗ってエネルギー波に飛び込むのか?
過去の作品でさまざまなタイムトラベルが描かれてきましたが。
この映画では暗く狭いところ。クローゼットの中くらいでOK。そして行きたい時間を頭に描いて手を強く握ればいける。
おいおい。そんな簡単なことで行けてしまうのか?
この映画では行けちゃうのです。
真面目そうな父親が誠実に語り、そして、それを教えられた息子が真面目にクローゼットに入り手を握る。
そして、移動後にちゃんと周りの変化を描いて過去に行けたとさ、と見てるとあら不思議。観客はいつのまにか時間移動できるもんだと見えてきてしまいます。何も難しいことはしてません。演出のアイディアも舞台劇の「暗転」からでしょうか。アイディアさえ浮かべば自主制作の映画でも出来てしまうこの演出で見事に時間移動できる男というSF映画を確立させてしまったのがこの映画。
おいおい。そんな簡単なことで行けてしまうのか?
この映画では行けちゃうのです。
真面目そうな父親が誠実に語り、そして、それを教えられた息子が真面目にクローゼットに入り手を握る。
そして、移動後にちゃんと周りの変化を描いて過去に行けたとさ、と見てるとあら不思議。観客はいつのまにか時間移動できるもんだと見えてきてしまいます。何も難しいことはしてません。演出のアイディアも舞台劇の「暗転」からでしょうか。アイディアさえ浮かべば自主制作の映画でも出来てしまうこの演出で見事に時間移動できる男というSF映画を確立させてしまったのがこの映画。
これには凄い嫉妬しました。
SFというジャンルをいとも簡単に確立させてしまったこの演出に。よくこんなことを頭に浮かんだというところに。
いかに映像でSFというジャンルを見せようか、とこだわってしまっていたのが自主制作に付いて行っていたときに色々と苦心してるのを横で見ていた身としては感嘆もですが嫉妬も多かったです。
SFというジャンルをいとも簡単に確立させてしまったこの演出に。よくこんなことを頭に浮かんだというところに。
いかに映像でSFというジャンルを見せようか、とこだわってしまっていたのが自主制作に付いて行っていたときに色々と苦心してるのを横で見ていた身としては感嘆もですが嫉妬も多かったです。
劇映画ってのは本当に面白く。
お金をかけて技術を注いだものも面白いのに。1つのアイディアだけで見せることが出来る。
お金をかけて技術を注いだものも面白いのに。1つのアイディアだけで見せることが出来る。
ただ、残念ながら真似事で同じタイムトラベルの演出を用いてもこの映画のように面白く、感動し、ちょっと泣ける映画には成らないのも確か。
このアイディアから家族愛、夫婦愛、慈愛など愛をテーマに一人の男の成長をサラっと描いてます。どこかで大きな不幸を呼び込むのも手です。そうすれば自然とドラマが生まれます。
けど、そんなドラマは野暮とばかりに削いでます。
一人の男が体験するであろう話のみで描いてます。
初恋、就職、一人暮らし。運命の人との出会い。結婚、出産。そして、父となり、家族との別れ。個人差はあろう話ですけど多くの人が体験する話の中のみで描かれたこの物語に引きこまれ共感し、感動する。
一つのアイディアで観客を世界に引き込みそこから物語をじっくり見せる。
このアイディアから家族愛、夫婦愛、慈愛など愛をテーマに一人の男の成長をサラっと描いてます。どこかで大きな不幸を呼び込むのも手です。そうすれば自然とドラマが生まれます。
けど、そんなドラマは野暮とばかりに削いでます。
一人の男が体験するであろう話のみで描いてます。
初恋、就職、一人暮らし。運命の人との出会い。結婚、出産。そして、父となり、家族との別れ。個人差はあろう話ですけど多くの人が体験する話の中のみで描かれたこの物語に引きこまれ共感し、感動する。
一つのアイディアで観客を世界に引き込みそこから物語をじっくり見せる。
やはり、皆さんの年間ベストなどで選ばれたのも納得の1本。
派手な映像も特殊効果もございません。
落差のあるドラマもございません。
一人の普通の・・・ちょっと人と違う能力は持ってますけど。そんな男の話で終わります。
けど、後味がよく、一日の大切さを省みることが出来る映画です。
派手な映像も特殊効果もございません。
落差のあるドラマもございません。
一人の普通の・・・ちょっと人と違う能力は持ってますけど。そんな男の話で終わります。
けど、後味がよく、一日の大切さを省みることが出来る映画です。
もっともっと、こんな映画が生まれれば映画生活がもっと彩られるのですが。
稀なんですよね。
そんな作品を探すのも映画生活の楽しみだったりするのですが。
稀なんですよね。
そんな作品を探すのも映画生活の楽しみだったりするのですが。
記事では書き足りてなかったものを長々と書きました。
最後までお付き合いいただきありがとうございます<(_ _)>
最後までお付き合いいただきありがとうございます<(_ _)>