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クーデター 【ジョン・エリック・ドゥードル監督】

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DVDで鑑賞。


なんかの冊子で映画の記事が載っていたので興味が沸いたので借りてきました。
とくに予告は見ておらず。仕事で赴任した先でクーデターに合い、一家が追われる物語とだけ。



【あらすじ・解説】海外赴任先で突如クーデターに巻き込まれ、全国民から命を狙われる羽目になった外国人一家の逃走劇を描いたスリラー。言葉も通じず土地勘もない異国で生き残りを懸けて逃げ惑う極限の緊迫感を、『デビル』などのジョン・エリック・ドゥードル監督が活写。家族を守るため奔走する主人公に『ミッドナイト・イン・パリ』などのオーウェン・ウィルソン、主人公一家の手助けをする旅行者を5代目ジェームズ・ボンドとして知られるピアース・ブロスナンが演じる。[Yahoo 映画]



舞台は東南アジアの某国。
イメージ的にはタイとかその辺り。
近隣にベトナムがあるので島国側じゃなく大陸側という設定。


昨今の世界情勢、とくにアジア系の不安定さと国全体に狙われてるという恐怖は見所ではあります。


本国で仕事を失い、このアジアの地で再起を図るために就職に成功して一家に移り住んできた直後にクーデターが発生。
いや、クーデターではないいような。暴動に近いかも。軍が動いてるわけではなく、私兵が動いてるお話。
しかも、排他的な行動で白人をガンガン殺害してます。そりゃイスラム国もびっくりな光景。政治が麻痺し、軍も動かず無法地帯となった国で必死の逃亡をする一家のが正解かも。


それにしても、有色人種がここまで白人系を殺戮するシーンは歴史の中でも稀と思うのでこの辺りは冷めてしまった要因。
気にしない人は気にしない、ほぼ大多数の方が映画として見られるので気にしない設定ですけど。さすがにやり過ぎだったか、私には強く。
なぜ、こんな描写にしたのかを考えますと。
ああ、大航海時代、西部開拓時代を思い返すと、アメリカ白人の恐怖を煽るには一番なのかもしれません。虐げられた、迫害されたものたちのカウンターパンチ。容赦ない惨殺という光景はこれに近いかも。
もしくは、無法地帯と化した街をただ単に描きたかったのか。こっちかな。


さすがにこんな殺戮が続けば、とくに白人系が迫害されればアメリカが動いて、国連も動いてこの国は崩壊するだろう、て気にもなりますから。そう考えてしまうと折角の緊迫感が薄れてしまいます。やり過ぎて白けてしまった部分が大きく。
大使館があんな状況になってアメリカは動かないとなると政府が国民の怒りを買うだけでしょうし。


この一家が政治に絡んでたらその白けた部分も補えるんですけど。
理由は聖域に手を出した会社の社員だから?でしたっけ。起こりえることといえば起こりえることですけど・・・


やっぱり、アメリカの影響力が落ちてるのがこういう映画でも出てきてるんしょうか。


キャストではオーウェン・ウィルソンも良かったですけど。
出色はピアース・ブロズナン。
普通に登場して、戦闘のプロ、として活躍しても普通は白けてしまう部分だったりすんですけど。納得させるものが今までの作品で培ったものがあり(笑)
「ボンド、ジェームズ・ボンド」といっても、「あぁ」と納得したかも。


アイディアは面白く、役者も揃ってるんですけど、殺戮シーンをやり過ぎで白けた部分が大きく。私としては残念な作品。
もう少し狙われるターゲットを絞って、その中の一人、一家だったらこうならなかったかな。という感想です。映画に現実の利害関係入れすぎた私の見方ミスも多分にありますが。



総評:★★★☆☆-
映像 (3) 構成力・展開 (3) 脚本(3) 役者 (4)
演出力 (2) キャラクター (3) オリジナリティ(3)
五段階評価です

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