劇場で鑑賞。
以前に書いた記事で書き足らなかったところもあったのでもう一度お付き合いください。
前回、長々と書いたのが、2時間の枠ではなく、朝ドラ形式の尺で描いて欲しかったということ。
朝ドラと言っても実写映像というわけではなく、作品の尺についてで、今回の内容が朝ドラに近かったのでこの単語使いました。
監督なら名作劇場のほうが合ってたかもしれません。「アルプスの少女ハイジ」とかも作ってましたから。
朝ドラと言っても実写映像というわけではなく、作品の尺についてで、今回の内容が朝ドラに近かったのでこの単語使いました。
監督なら名作劇場のほうが合ってたかもしれません。「アルプスの少女ハイジ」とかも作ってましたから。
さて、今回の作品ですが。
伝記映画、恋愛要素がある。
ここが今までの作品との大きい違いと言われてましたが。もう一つ大きな違いがありました。
伝記映画、恋愛要素がある。
ここが今までの作品との大きい違いと言われてましたが。もう一つ大きな違いがありました。
主人公が動かないんです。
といっても、体の運動の意味ではなく言動のほうですが。
過去作品では主人公はハキハキして自分の思うままに行動するタイプが多く、一番大人しかった「千と千尋の神隠し」の千尋も後半はハクを助けるために動き回りました。今まではファンタジーの要素が多いとはいっても監督の作風、特徴だったと思います。
過去作品では主人公はハキハキして自分の思うままに行動するタイプが多く、一番大人しかった「千と千尋の神隠し」の千尋も後半はハクを助けるために動き回りました。今まではファンタジーの要素が多いとはいっても監督の作風、特徴だったと思います。
今回の主人公は実在の人物であるため、人物の行動を作り変えることはできませんので、揚げ足を取ってるわけでも突っ込んでるわけでもございません。見ていた気付きとして書いております。
夢に向かって貫く信念などの内面の強さを持った男で、こういった内面的な強さの点は変わってないです。
ただ黙々と飛行機設計を書いてるシーンか、後は寝てるシーン。
そう、この主人公はよく寝てます(笑)
あと、夢のシーンが多く、ここでイタリアの飛行機技師で出会います、
ただ黙々と飛行機設計を書いてるシーンか、後は寝てるシーン。
そう、この主人公はよく寝てます(笑)
あと、夢のシーンが多く、ここでイタリアの飛行機技師で出会います、
夢を持つ、目指す主人公は多かったですけど、夢を見る主人公は宮崎アニメでは珍しいです。
現実的な話で動きの無いシーンの連続に、変化をもたらすのとカプローニを描きたかったのかもしれません。あとは監督のイタリア飛行機好きがストレートに出た結果かも。ちなみにドイツ留学したときに描かれた飛行機を見ますと・・・「ラピュタ」の帝国側の飛行機にそっくり。実在の飛行機なので監督のイメージ的にそういった差異が生まれて監督の趣味は意識がはっきり出てるのかもしれません。
現実的な話で動きの無いシーンの連続に、変化をもたらすのとカプローニを描きたかったのかもしれません。あとは監督のイタリア飛行機好きがストレートに出た結果かも。ちなみにドイツ留学したときに描かれた飛行機を見ますと・・・「ラピュタ」の帝国側の飛行機にそっくり。実在の飛行機なので監督のイメージ的にそういった差異が生まれて監督の趣味は意識がはっきり出てるのかもしれません。
あとは主人公の感情が表に出ません。
まっすぐ見る目はいつもどおりですが笑顔も豪快ではなく、ハハハくらい。飄々としてます。なので庵野さんの少し(?)棒読みなセリフも合っててよかったわけですけど。他の部分は宮崎監督と似たところが多いのですがこの点は監督とは違いました。
戦中に反戦的なセリフをついボソっと話したりするなどはありますがそれで感情が高ぶったりすることはなく。ラストカットが多分一番感情が豊かなんでしょうが、その前のシーンで感情が出てない、いや出せなかったくらいショックだったのか。そういえば飛行機テストの失敗もとくに表情が変わらないので顔に出ないタイプが最後までブレなかったです。こういうキャラクターは監督作品だとやっぱり珍しいですね。
まっすぐ見る目はいつもどおりですが笑顔も豪快ではなく、ハハハくらい。飄々としてます。なので庵野さんの少し(?)棒読みなセリフも合っててよかったわけですけど。他の部分は宮崎監督と似たところが多いのですがこの点は監督とは違いました。
戦中に反戦的なセリフをついボソっと話したりするなどはありますがそれで感情が高ぶったりすることはなく。ラストカットが多分一番感情が豊かなんでしょうが、その前のシーンで感情が出てない、いや出せなかったくらいショックだったのか。そういえば飛行機テストの失敗もとくに表情が変わらないので顔に出ないタイプが最後までブレなかったです。こういうキャラクターは監督作品だとやっぱり珍しいですね。
もう一つ大きな違いは自身の投影度と監督自身を曝け出した点でしょうか。
以前の記事にも庵野さんのインタビューを抜粋して「原液をそのままで描いた」と書きましたがそこが大きいと思います。
以前の記事にも庵野さんのインタビューを抜粋して「原液をそのままで描いた」と書きましたがそこが大きいと思います。
戦中の飛行機設計士、技師の苦悩は初めて知ることが多く、また当時の雰囲気も知ることができるなど見所の多い映画です。
ただ、宮崎アニメのファンとしてはこれで引退にするより、もう1つファンタジーの大きな花火を打ち上げて欲しいです。
監督はもうファンタジーや少年少女の主人公ものは描けないとインタビューで散々言われてますがなんだかんだ作ってくれると期待してます。
監督はもうファンタジーや少年少女の主人公ものは描けないとインタビューで散々言われてますがなんだかんだ作ってくれると期待してます。