映画館で鑑賞。
小、中学校の歴史の授業では2か3月くらいに駆け足で教えられる近代史。
なのでまったく知識がなく、そして偏ってます。
なぜ、太平洋戦争はおきたのか。
知りたい情報の一つです。一番知りたいのは2・26事件なんですけど。
最近はネットで検索すると授業で習ったこととは違う見方をした情報もあり、なるほどと思うこともしばしば。それを見ると、最近の社会情勢が当時となんか似てない?と不安にもなるんですけど。
なのでまったく知識がなく、そして偏ってます。
なぜ、太平洋戦争はおきたのか。
知りたい情報の一つです。一番知りたいのは2・26事件なんですけど。
最近はネットで検索すると授業で習ったこととは違う見方をした情報もあり、なるほどと思うこともしばしば。それを見ると、最近の社会情勢が当時となんか似てない?と不安にもなるんですけど。
【あらすじ・解説】岡本嗣郎のノンフィクション「陛下をお救いなさいまし 河井道とボナー・フェラーズ」が原作の歴史サスペンス。進駐軍を率いて終戦直後の日本に降り立ったマッカーサー元帥から、太平洋戦争の責任者追究を命じられた男が衝撃の事実にたどり着く姿を息詰まるタッチで追う。監督に『ハンニバル・ライジング』のピーター・ウェーバー、出演に『メン・イン・ブラック』シリーズのトミー・リー・ジョーンズ、日本を代表する俳優西田敏行ら、国内外の実力派が結集。終戦をめぐる謎の数々に肉迫した物語に加え、日米の名優たちが見せる妙演も見ものだ。[Yahoo 映画]
この映画は東京裁判と天皇制の捉え方によって評価がまず大きく分かれる映画のようです。
東京裁判をアメリカの強権裁判と見てる方には茶番だったようですし、天皇制の捉え方によっては昭和天皇陛下のお陰です、映画になります。
私はどちらに関しても無知、どちらかというと戦後教育に染められてるので素直に見たタイプの人間です。
東京裁判をアメリカの強権裁判と見てる方には茶番だったようですし、天皇制の捉え方によっては昭和天皇陛下のお陰です、映画になります。
私はどちらに関しても無知、どちらかというと戦後教育に染められてるので素直に見たタイプの人間です。
一番の驚きは、瓦礫の山と化した日本、特に東京のカット。
写真や白黒映像ではよく見る映像ですがカラーで改めて見ると驚きます。
よく復興できたなって。そして戦中の爆撃の凄まじさを改めて知りました。
写真や白黒映像ではよく見る映像ですがカラーで改めて見ると驚きます。
よく復興できたなって。そして戦中の爆撃の凄まじさを改めて知りました。
この映画のメインは昭和天皇(敬称を略します)に戦争責任があったかどうか、とアメリカ人から見た日本人の“不思議”について問うていく映画です。アメリカ人からしたら一個人に対してなぜあそこまで崇拝できるか、謎で仕方ありません。マッカーサーは戦後の日本を見事統治してアメリカ大統領の座を虎視眈々と狙ってましたので、日本人に対して理解度の高いフェラーズ准将に調査の指令を出します。
ので、この映画はフェラーズ准将視点で描かれています。もっと戦後について突っ込むのかと思いきや、アメリカのほうも戦争責任、要因を追及すると自分たちの首を絞めるところも多いのでそこには触れず。「おしえてGoo」の回答にすごく解りやすい解説がありなるほどと思いました。アメリカの政策も太平洋戦争海戦の重要な一因なのがよく解ります。
私としてはもっと歴史ドラマを期待してましたが、敗戦国の女性と准将の恋物語がメインに置かれていてここが少し興ざめ。
見やすくなってるので嫌いではなかったのですが、フェラーズ准将を演じるマシュー・フォックスが以外に老けて見えて・・・
気付けば40後半ではないですか。対する初音さんは30代ながら、この東洋人と欧州人カップルだと10歳以上の年の差に見えてフェラーズ准将が年下好き(ロリコンとは言いませんが)に見えてしまい、なんだかな、と。
マシュー・フォックスはいい役者さんなんですけど、このカップルの見た目が、うーん・・・
見やすくなってるので嫌いではなかったのですが、フェラーズ准将を演じるマシュー・フォックスが以外に老けて見えて・・・
気付けば40後半ではないですか。対する初音さんは30代ながら、この東洋人と欧州人カップルだと10歳以上の年の差に見えてフェラーズ准将が年下好き(ロリコンとは言いませんが)に見えてしまい、なんだかな、と。
マシュー・フォックスはいい役者さんなんですけど、このカップルの見た目が、うーん・・・
このカップルの甘いエピソードと苦いエピソードを通じて、准将が好きになった日本人女性を通じて日本人とは?を追求しつつ、太平洋戦争における責任者は誰かを探していきます。とはいえ、日本人からすると、天皇制は独裁政権ではなく、その下に合議制があったはずなので天皇にすべての責任があるとは見てる最初から思えず、当時から無理矢理な裁判だったんだ、というのが見えてもきます。
また、歴史の対比になるかは難しいですが、イラクではフセイン大統領を裁判で死刑になり殺されたわけですが。イラクはその後、混迷を極めてます。イラクの国民性と日本人の違い、フセインと昭和天皇を同一視はしてませんが中心的人物の処刑か否かでその後の国の情勢が極端に分れたようなので例で挙げてみました。
確かに、当時の日本で、東京裁判で天皇の死刑が確定したら下手すると日本人総特攻になった可能性もあるわけですから。
当時のアメリカ政府はこれをやろうとしていたので恐ろしい。今も昔もアメリカ政府ってのは変わらないところが多いですね。これを危惧して調査をしていたのがGHQ、特にこの映画ですとフェラーズ准将のお陰でこの最悪のシナリオは回避されたようです。
確かに、当時の日本で、東京裁判で天皇の死刑が確定したら下手すると日本人総特攻になった可能性もあるわけですから。
当時のアメリカ政府はこれをやろうとしていたので恐ろしい。今も昔もアメリカ政府ってのは変わらないところが多いですね。これを危惧して調査をしていたのがGHQ、特にこの映画ですとフェラーズ准将のお陰でこの最悪のシナリオは回避されたようです。
映画以外の話になってしまったので、最後にこの映画の2つのシーンの紹介と新聞の記事でよんだエピソードを1つ。
まず、驚いたのが、有名な玉音放送のエピソード。
てっきりあれは生放送だと思ってたのですが録音テープの放送ということと、なんと、軍部の一部がこの放送テープを強奪しようとしていたこと。いやはや、天皇万歳してる軍部が天皇のテープを奪おうって話なんですからやっぱり一部の軍部の人は狂信的になってたのかな、というのが見えてきました。この強奪作戦が成功していたら歴史が変わってたかもしれないんですよね。
てっきりあれは生放送だと思ってたのですが録音テープの放送ということと、なんと、軍部の一部がこの放送テープを強奪しようとしていたこと。いやはや、天皇万歳してる軍部が天皇のテープを奪おうって話なんですからやっぱり一部の軍部の人は狂信的になってたのかな、というのが見えてきました。この強奪作戦が成功していたら歴史が変わってたかもしれないんですよね。
そして、昭和天皇とマッカーサーの会見シーン。
公式な会見の情報がないので史実かどうかはさておき。
日本人ならジーンと来るシーンでした。無条件降伏についての会議のシーンもそうでしたが昭和天皇のいいエピソードのシーンが多いです。軍部との対比の影響もあったかもしれませんがいいシーンはいいシーンでした。
公式な会見の情報がないので史実かどうかはさておき。
日本人ならジーンと来るシーンでした。無条件降伏についての会議のシーンもそうでしたが昭和天皇のいいエピソードのシーンが多いです。軍部との対比の影響もあったかもしれませんがいいシーンはいいシーンでした。
そして、最後に。
マッカーサーを演じるジョーンズですが。さすがボスのCMに出てるだけありまして。
昭和天皇を演じる片岡孝太郎さんの出演シーンの際にテスト撮影を繰り返すスタッフに歌舞伎俳優であり、常に舞台という一発勝負の世界に身をおいてる人に何度もするな、といったとか。歌舞伎俳優という単語だった気もしますがこんな感じの話があったそうです。うろ覚えなのですいません。こういう日本舞台の映画だとスタッフ、主要キャストに親日派の方がいますと映画全体がハリウッドとんでもない日本映画にならなくていいですよね。
マッカーサーを演じるジョーンズですが。さすがボスのCMに出てるだけありまして。
昭和天皇を演じる片岡孝太郎さんの出演シーンの際にテスト撮影を繰り返すスタッフに歌舞伎俳優であり、常に舞台という一発勝負の世界に身をおいてる人に何度もするな、といったとか。歌舞伎俳優という単語だった気もしますがこんな感じの話があったそうです。うろ覚えなのですいません。こういう日本舞台の映画だとスタッフ、主要キャストに親日派の方がいますと映画全体がハリウッドとんでもない日本映画にならなくていいですよね。
総評:★★★☆☆+
映像 (4) 構成力・展開 (3) 脚本(3) 役者 (4)
演出力 (4) キャラクター (4) オリジナリティ(4)
五段階評価です
映像 (4) 構成力・展開 (3) 脚本(3) 役者 (4)
演出力 (4) キャラクター (4) オリジナリティ(4)
五段階評価です