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Channel: 映画を観る日々
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ワールド・ウォーZ 【マーク・フォスター監督】

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映画館で3D鑑賞。

初めて前売り券を買ったのはいいんですけど、字幕で2Dを想定してましたが、近所の映画館が字幕は3Dのみ・・・泣く泣く300円追加して乗り気ではなかった3Dで鑑賞してきました。

配給会社はなぜかゾンビ映画という売り文句を封印して予告を流してましたがゾンビ映画好きからすると、00年世代の新型ゾンビ大量導入をなぜもっとアピールしないと不思議でした。これはyahoo映画レビューのtarounobenntouさんの記事がいいところついてます。ちなみにタイトルのZはゾンビのZです。


【あらすじ・解説】ベストセラーを記録した、マックス・ブルックスの小説を実写化したパニック大作。人間を凶暴化させる未知のウイルスの感染原因を解き明かそうと、感染者と非感染者の死闘が繰り広げられる世界各地を駆ける元国連捜査官の姿を、息詰まるタッチで活写する。ハリウッドスターのブラッド・ピットが主人公にふんし、製作も兼任。監督は『007/慰めの報酬』などのマーク・フォースター。無数の感染者が群がって生じた巨大人柱が防壁を越えようとするなど、圧倒的映像の数々に息をのむ。[Yahoo 映画]


ゾンビ映画の基本、一体のゾンビより多数のゾンビが群がる恐怖をこれでもか!と大量のゾンビの出現で、新ゾンビ映画に切り込んだ点は面白かったです。

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イメージとしては群がる蟻でしょうか。軍隊蟻が巨大な昆虫を倒すような感じです。
あとは昨今の中東、アフリカで起きてる群衆が独裁者を倒すイメージもあったのかも。やっぱりゾンビ映画は当時の社会を写すのでしょうか。

ここからは長々と批判的文章を書くのでよければお付き合いください。

作品自体はゾンビ映画のくくりよりも、パンデミック・アクション映画、ブラピ主演で見やすいよ、ってな中身です。
冒頭の街中での大量のゾンビからの逃走に続き、世界を飛び回りはたまた密閉した乗り物内でのゾンビ増殖など展開に起伏があり大作として見所が多いです。


ただ、なぜウィルス学者・希望の星(あだ名)を早々に退場させたのか。
これがまず一つ。ゾンビ映画に限らずですがこういったホラー系の要素のある映画ですと単独主人公よりもチーム、複数名のキャラクターが行動することで、誰が生き残るのか?!が見所の一つになってきます。主人公が死ぬか生き残るかは基本ラストのラストなのでその間のハラハラは他のメンバーが担うことが多いわけで。そうすると、帯同する軍人が使いやすく、それに上乗せできるピエロキャラになりそうだったのがこの希望の星なわけです。ホラー映画に欠かせないトラブルメーカーになりうるキャラだったのに実に惜しい。なので彼の早々の退場でこの映画はゾンビ映画でも家族愛映画でもなくブラピ主演のパンデミックアクション映画に変化してしまいました。ヒーロー映画として見られる内容なので最後まで楽しめましたがゾンビ映画の新機軸になりえる映画だったのでこの展開は実に惜しまれました。


ついでゾンビ映画としてですが。
ゾンビの襲撃ですが・・・走ってくる割にはイマイチ怖さがなかったのは3Dメガネのせいでしょうか。
今回は3Dメガネはそんなに邪魔にならず、しかし飛び出し効果も薄く中途半端でしたがゾンビの怖さの半減はこのせいではないようで。ホラー映画で一番怖いのは逃げ道がないところに追い詰められたとき、なんですけど、この映画でそのシーンは少ないです。どのシーンも逃げ位置がちゃんと用意されている、脱出に援軍が来ていることが常で主人公たちがどうなってしまうのか?!という恐怖が薄かったのが残念。冒頭のシーンもヘリが1機墜落とかしてると緊張感も違ったんですけど。


冒頭にも書いた配給会社の宣伝にあった家族愛も中途半端。
喘息もち設定も丁寧に描いてた割りには冒頭で終了。(そういえば薬局に登場した謎の少年はなんだったんでしょ。めっちゃ意味深な雰囲気を持ってましたがその後登場せず。原作の重要なキャラか、まさか続編が!?ありそうなのでこの映画ちょっと怖い(笑))
なんとか避難して家族と離れ離れ。これが地下シェルターとかだとまた意味深にゾンビが迫る、家族ピンチ、ブラピ頑張らなければって展開も出来ましたがそういったお約束な展開もなく、軍艦内で軍人にいびられてるシーンくらい。そういえば、この映画に出てくる避難地にいる軍人は人格が酷いのばかりでしたね。配給食に娘が愚痴ると、余計に人が多くて迷惑とか、体をはって世界を飛び回って原因を究明しようとした人間が消息不明になると即、家族を安全地帯から放り出すし、はたまた敵前逃亡する軍人もいましたし。軍からの出資がなかったのかな、というくらいいい軍人さん少なかったです。
ブラピ演じる主人公も世界のピンチだっていってるのに家族と離れたくない、前線には戻りたくないとわがまま言ったり、怪我して治療してくれたのに文句ばっかり言ったりと好感度の低い主人公でした。活躍するところで活躍してるのでカッコいいことはカッコいいんですけど。
と、まあ、私の話がこれだけ脱線するくらい家族愛の描写も途中から放棄してる内容ですので予告の内容を期待して見に行くと肩透かしくらいますのでお気をつけて。


あとは、やたら豪華なちょい役キャスト(笑)
冒頭のヘリの隊員になぜかマシュー・フォックス。顔がほとんど見れなかったのでwikiで調べてたときに発見。え、どっち?というくらい映ってなかったです(笑)
そしてデビット・モース。意味深な監禁されたCIAでしたが結局、監禁されたまま。彼ほどの俳優でも5分登場。
最後にモーリッツ・ブライプトロイ。ドイツの役者さんでハリウッド映画にもちょいちょい出てます。代表作は「ラン・ローラ・ラン」「es」「素粒子」など。好きな作品が多いので大好きな俳優さんなんですけど、一研究員の役のみ・・・もっとちゃんと使ったげて!!!と見ながら最後まで活躍もお間抜けなシーンもなくてがっくり(笑)ほんとにちょい役扱い・・・

印象に残ったのがダニエラ・ケルテス。

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プロフィールは調べれず。ネットでもあまり情報少ないようです。イスラエルのシーンに登場する女兵士さんなんですけど、目が凄い印象に残るのですが登場シーンは明らかにちょい役なんですけど以外に奮闘します(笑)坊主頭にも挑戦してますし、今後もハリウッドで頑張るのかな。


と、長々と批判的なことを書きましたが、パンデミック系アクション映画として見ますと面白いです。
緩急もついてますし、ブラピのいままでの作品と違って王道なヒーロー像もいいですし。あとは上に書いた知名度のそこそこある俳優さんを探すのも面白いです。ゾンビ映画としての部分に否定的なことを書きましたがゾンビ映画に別段、定義はありませんのでゾンビが出てる時点でゾンビ映画でいいと思います。書いた内容はあくまでもこうしていたらのタラ・レバの私の妄想ですので。
あと、続編あるんでしょうか。戦いはまだ終わってないって話ですし、原作の内容をwikiで調べた感じですと別視点でまだまだ描くことも出来そうです。そのときはゾンビ映画をメインで描かれた作品で見たいです。


総評:★★★☆☆+
映像 (4) 構成力・展開 (4) 脚本(3) 役者 (4)
演出力 (3) キャラクター (3) オリジナリティ(3)
五段階評価です

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