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Channel: 映画を観る日々
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ラッシュ/プライドと友情 【ロン・ハワード監督】

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映画館で鑑賞。


F1だけでなく、車にそんなに興味のない私。そこそこ馬力があってスピードののりもよく安全に動いてくれればなんでもいいよ、ってタイプです。車好きの父はF1の音にも「あの音がな~」と語ってくれますが私はあまり興味はなく温度差あったな・・・ま、私がサッカーの話しても今度は向こうがテンション低いので噛み合わない親子なんですけど(笑)
監督は名匠ロン・ハワード。満足度高い、など予告がガンガン流れてましたがイマイチ見る気が起きず。
理由は予告。え、クラッシュとその後の話バラしちゃっていいの?そこが気になってましたが評判が上々、ブログ繋がりの人も見に行ってる方が多いので、はい、完全に後追いで観てきました。


【あらすじ・解説】F1レーサー、ニキ・ラウダとジェームス・ハントが壮絶なタイトル争いを繰り広げたドラマを映画化。事故で大けがを負いながらもシーズン中に復帰したラウダと、性格もドライビングスタイルも正反対なハントの死闘とライバル関係を、臨場感あふれるレースシーンと共に描く。監督は、『ビューティフル・マインド』などの名匠ロン・ハワード。陽気なハントをクリス・ヘムズワース、冷静沈着なラウダをダニエル・ブリュールが演じる。[Yahoo 映画]


うーん、熱くもあり、少しクールなところもあるちょうどいい関係のライバルのエピソード映画でした。
最近のF1は安全性もあがってクラッシュ=即死亡事故は減りましたね。当時は年に数名亡くなってたようで。考えてみれば時速何百キロのスピードでハイオクガソリン山ほど詰んで車体の上に乗ってるわけですからね。イメージ変えるとミサイルの上に乗ってる感じでしょうか。1歩間違えると恐ろしいことに。

そんな、命を懸けたレースならではの繋がりと、対極のような二人の人間性が魅力的でした。


ジェームス・ハントは天性の運転センスと恐れ知らずな性格で突き進むレーサー。


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それでモッテモテ。そりゃレーサーはモテますが自分からもグイグイ攻めるのでまさにプレイボーイ。


対するニキ・ラウダはコンピューターと呼ばれ、マシーンの組み立てから参加し、レースに対しては石橋を叩いて渡るタイプ。

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事故の可能性が20%まではいい、しかしそれ以上はだめだ。いやいや20%も高いよ、と思いつつ。ニキはその20%までならこの命かけてもいい!という気迫があるお方。けど負けず嫌いなのでまさかの復帰までが早い早い。メットを被るのも辛そうでした。

男の憧れはハントでしょうね。
太く短く。それでいて華がある。
けど、私の目標に位置するのはニキ。ってニキも充分天才で何度も優勝してる方なので目標はおかしいのですが。
ああやって慎重にことを進めるタイプというところを目標にってことです。

どっちが正解でどっちが勝ち組とかなく。76年のF1GPで交差した二人の男の熱いドラマ。
映画の中ではあまり二人が落ち着いて話すシーンは少なく、会えば皮肉をいい合う関係で描かれてましたがエンドクレジットの前に当時の二人の写真がエピローグで紹介されてましたが、壁に寄りかかっていい雰囲気で話をしてるぽかったです。あぁ、対極な性格だけどどこか合うところもあったんだろうな、と。憎しみ合うライバルではなく認め合うライバルだったのかなと思いました。劇中では前者のイメージで話が進みますので二人の関係がそれだけでないので少し暖かい気持ちになりました。

ということで。
人間ドラマとして熱い映画ですが、もう一つオススメ。
レースシーン。
劇中でもハントのスポンサーの伯爵がぼやいてましたがF1はお金が掛かります。映画作りにもそりゃーお金がかかりますのでまさか車を本気で走らすのは限られます。なのでレースシーンは少々。楽しみにしてる方には物足りないかも。代わりに。音!うちの父も言ってますがエンジン音もF1の魅力でしょうか。
スタート直前のあの音の高鳴りはぜに大ボリュームで。この辺りは映画館で見て正解でした。



あとエピソードで好きだったのが。
ニキがパーティを抜けて空港までの移動中、ヒッチハイクした車を運転するシーン。

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プロドライバーに自分の車を運転してもらって感動してる持ち主の気持ち、少しわかります。むかし、トンネルズのハンマープライで日本人ドライバーの何人かがデートかドライブ権で実際の運転をしてましたがやっぱ皆さん上手い。スーッと曲がってスーッとスピード上げてと速いだけでなくやっぱ上手いなと当時見てたとき思いましたので、このときも実際にあったなら楽しいドライブだったんだろうなって。あとシューマッハのタクシー事件も思い出しました。レーサーが乗用車に乗ると事件ですよね、いつも乗ってるはいるんでしょうけど。
シューマッハ氏の一日も早い回復をお祈りします。


ただ、最後に。
劇中でもニキが散々使ってた言葉を借りて。

どこの阿呆だ?!
折角のカムバック劇で劇中で一番盛り上がるところを劇場予告で垂れ流したやろうは。
配給はGAGAか・・・あそこは予告の作りはそんなに酷くなかったのに。伝記映画なのでそこからしてネタバレありの映画かもしれませんが当時のレースとか知らない人もいるだろうし。私だけでしょうか・・・確かにあくまでも味付け程度の盛り上がりで劇のメインは二人の男のぶつかり合いなので集客のためにも。いや、やっぱあそこは盛り上がるところだったからな・・・


映画は良かったので劇場で観て正解でした。
ストーリが多少バレてても二人の魂の勝負で楽しめます。


総評:★★★★☆+
映像 (4) 構成力・展開 (4) 脚本(5) 役者 (4)
演出力 (5) キャラクター (4) オリジナリティ(4)
五段階評価です

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