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サード・パーソン 【ポール・ハギス監督】

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映画館で鑑賞。


映画館の予告で監督の名前を見たので気になってた作品。
予備知識なしでかなり豪華なキャストと「ウォッチ・ミー」の囁きだけの情報だけで鑑賞してきました。


【あらすじ・解説】『クラッシュ』などのポール・ハギスがメガホンを取り、パリ、ローマ、ニューヨークを舞台に3組の男女の関係と衝撃の結末を描く恋愛ミステリー。著名な小説家と愛人、ビジネスマンと娘を誘拐された女、元女優とその元夫の物語を交錯させながら、愛や痛み、再生と希望などを浮かび上がらせる。リーアム・ニーソンをはじめ、オリヴィア・ワイルド、ミラ・クニスなど豪華キャストが共演。『ミリオンダラー・ベイビー』などの脚本家としても知られるハギス監督が構築した、複雑にして巧妙なストーリーに注目。[Yahoo 映画]


ここ1週間、映画の記事を書いてなかったので気づくの遅かったですが。
映画の情報集めや、あらすじのコピペでヤフー映画をページを参考にしてるんですけど、めっちゃモデルチェンジしてます!
慣れるまで時間かかりそう・・・慣れたら便利そうではあるんですけど。


全然、映画本編と関係ない話をいきなりしましてすいません。

では、この映画についてですが・・・

ネタばらしして、話し合いたい映画!!
です。


もう、匠な脚本、キャストの演技、見終わったあとに残る謎や、語りたいことの山。
作品の中で、いくつものヒントがあるのですが、そのヒントも捉え方などで物語の感想が三者三様になる映画です。


なので今回もネタバレ込みで行きますので悪しからず。
ちなみに「シックスセンス」的なものではありませんがネタバレ込みで見ると面白くなるくなるのでネタバレは見ないことがおススメです。


イメージ 2

物語の中心のパリの二人。小説家のマイケルと、その愛人でジャーナリストのアンナ。


イメージ 3

もう一つの物語舞台はNY。親権を取り返そうとする母親の話。


イメージ 4

ちょっと他とは違う話が展開するローマの二人。エイドリアン・ブロディは今回は企業スパイのキャラでした。



ネタバレ記事の最後に書こうと思いましたが一旦ここで。
この映画の答えは一つではない
まさにこれで皆様の感想もぜひ聞いてみたい作品です。
コメント、TBお待ちしてます<(_ _)>



総評:★★★★☆
映像 (4) 構成力・展開 (5) 脚本(5) 役者 (5)
演出力 (4) キャラクター (3) オリジナリティ(4)
五段階評価です

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鍵になるのは子供。
ニューヨーク、パリ、ローマで繰り広げらる話の中心はまず子供があります。パリだけちょっと例外ですけど。

NYは虐待の疑いで離婚後、親権を奪われた母親の話がメインです。が、どうもこれは子供が重要なようです。ちなみに、公式HPの赤ペン瀧川さんの見解を見て「おぉ」となりました。「息子」という設定で意識が男の子と見てしまうとこんがりますがこれが小説の話で設定に少し修正があるとすれば・・・繋がるようです。ただ、白いバラがパリのアンナとNYのジュリアで繋がったのは未だにどういう意味なのかは謎なんですけど・・・

ローマは、一番毛色の違う話が展開されます。エイドリアン・ブロディが暴れる話かな?と思いますがそういった展開はないですけど一番、映画的な話。しかし、ラストで子供についての電話のシーンで、「えぇ?!」ってなります。彼らの子もプールでおぼれて、奥さんは未だにプールを泳げない。あれ、パリの話と・・・で、ここで彼らはリーアム・ニーソン演じるマイケルの小説のキャラクターなのでは、というのが見えてきます。劇中で小説の編集者にチープだと言われてましたけど嫌いじゃないんですけどね。後部座席への笑顔がハッピーエンドっぽいですし。

で、物語の中心である、パリ。
ヒット作を出すもその後、ヒット作がでず苦悩する小説家マイケル。そして、愛人のアンナ。
そのヒット作はもしかすると・・・自分の子供の死で苦悩する男の話だったのでしょうか。
ここからは私の解釈ですが。
このヒット作ってのが子供の死を描いた話なのでは。
彼はオリジナリティの話を作るよりも自分の周りで起きたことを、良くも悪くも感情なく描くことが出来る人。
問題は、起きたことをそのまま描くのではなく、現実世界で彼が介入することでドラマチックになった話を描いてるのでは?というところ。
しかし、その後、完全にオリジナルの話を作って苦悩してるときに出会ったアンナと生い立ちから新しい話を作り始めるのですが。このアンナ、マイケルのほかにも男が居まして。二股で苦悩してるのかな?と思いきや・・・まさかの父親!「げっ」と思いました。そりゃアンナが憔悴するのも解ります。幼児虐待の延長だったわけです。
ではアンナがなぜ、父親のもとを離れないかといわれますと。NYの話が関わってきて、母親に言われた父親を助けてあげてというエピソードが絡んできて・・・なるほど。と妙な納得を。

問題はこの後。
マイケルはこの彼女の秘密を小説にして世間にばらします。
小説の中では、マイケルの呼び名は「彼」だそうです。文体は日記のようで、劇中で日記がアンナに見つかり、なぜ自分の日記なのに「彼」なのと問われますが言葉を濁してましたのでこのことなのではと見てます。
こんなことをしていて、マイケルはアンナに対して愛してるといいます。信頼の白と自分の言葉で書いたとおりに白いバラをアンナに贈ります。しかし、彼は彼女が小説の主人公が自分だと気づく瞬間を冷静に見てます。彼女がどうなるのか。どういった行動にでるのかを。

そこから繋がるこの映画で一番怖いのは。
マイケルは自分の子供がプールでおぼれたときに電話をしてたそうです。
これはローマの話にもつながり、スコットに対してテレサが電話でも聞いてましたし、エレインも確認してました。
物語のキャラクターであるスコットは仕事の話をしていた、といい、仕事は上手くいかなかった的な濁し方をしてました。
しかし、エレインに聞かれたマイケルは誰と話をしていたか、誰からの電話かは答えませんでした。もしかする、当時から不倫関係のアンナかな、と思うのですが・・・
このマイケルの性格ですと、電話の相手は居なかったのでは。なんて。自分の子供がおぼれてるときも冷徹にその世界の事象を見ていたのでは。なんて。
だから「ウォッチミー」と最後に彼が囁いてエンドロールだったのでは・・・

我ながら一番ダークな想像を働かせてみました。

もう一つはアンナも想像上のキャラクターで、実はマイケルとエレインのみの話だったり?!なんて考えちゃいました。
マイケルの服装が彼一人のときとアンナがいるときとで全然違いますし。彼女とのやり取りが実は?だと性的虐待の話は?となるとエレインにするとそれはそれで「?」になりますし。まだまだ謎や、こうなのでは?と想像を膨らませてくれる作品です。

今のところ、マイケルが嫌なやつにしか想像、解釈が出来ないのでキャラクターのところを「3」にしてます。















以上、私のこの映画の解釈、想像でした。

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