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トランセンデンス 【ウォリー・フィスター監督】

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映画館で鑑賞。


どこで見間違いたのか聞き間違えたのか、この作品の「監督」をクリストファー・ノーランと間違えてめっちゃ期待してました。しかし、上映が始まるとクレジットに別の方がフィルムメーカーとして登場。うん?!と思ってましたらノーランは「プロデューサー」でした。もう、ここから躓いてます・・・(苦笑)


【あらすじ・解説】『ダークナイト』シリーズなどのクリストファー・ノーラン監督が製作総指揮を務めるSFサスペンス。亡き科学者の意識がアップロードされた人工知能が進化を果たし、人類や世界を混乱に陥れていく。メガホンを取るのは、『インセプション』『マネーボール』などの撮影を手掛けてきたウォーリー・フィスター。ジョニー・デップ、モーガン・フリーマンら、実力派スターが顔をそろえる。電脳化が進む現代に警鐘を鳴らす物語と鮮烈なビジュアルに息をのむ。[Yahoo 映画]


全否定するほどの駄作でもなければ、心に残るものもなく。
可もなく不可もなくほどよくもなく、どちらかというと駄作。
見終わった後に、映画を思い出そうとするも印象に残ったシーンがほぼ皆無。


さー、どう記事にしようと思ってまして、いいのが思いついたのが。


ダシを入れ忘れた味噌汁映画

コレです。

映像はお金かけただけあってかなりのインパクトあり。

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キャストもJ・デップに、ノーラン繋がりでM・フリーマンなどツボを押さえたキャスト。
デップは大作にしては珍しくスッピンで登場でしたので期待してましたが・・・
ただ、フリーマンは登場回数考えるとなんで友情出演な感じです。

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ストーリーはテクノロジーの進化の行く末と警鐘、と凝ってます。


問題はSFを題材にしながら人命と、愛の盲目な部分を描いたドラマを描きながら、肝心の二人のドラマをあっさり仕上げにしてる点。

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才能ある愛する人が瀕死に陥り、助かる方法もなく途方にくれたとき、コンピューターの世界になら延命、もしかすると永遠の命を得られるとしたらどう判断しますか?(私はルパンのVS複製人間のマモー脳を思い出しました(笑)
多くの方がPCの世界に命を預けると思います。ここが今回のドラマの重要なところです。


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ちゃんと描いてるといえば描いてるんですけど深みがなくて。ヒロインの女性が盲目すぎですし、結局、すぐ盲目から解き放たれてしまうのが盛り上がらない原因だったのかな。彼女がもっと悪女に走れば面白かったのかも。か、J・デップが生き残ったほうが観客としては見やすかったかも。


以下ネタバレ込みでいきます。



デップ演じるウィルはPC、ネットの世界で生き長らえたのか?
私は、彼は結局、ネットの世界の一部になったと思ってます。もしくは人工知能PINNの中に取り込まれた。
劇中でそういう解釈も出来るものとしては人は不可解である、とあります。愛すると人のために尽くすこともありますが、愛する人のために距離を置くこともあります。PC、ネット世界に取り込まれたあとのウィルは妻のために尽くす存在になります。それ以外の部分は自我と勢力拡大の欲望はありますが、まず妻ありきです。
コマンド指定して、指示を出す人に忠実なPCのよう。
反面、人工知能による自我で、好奇心でしょうか。それとも正義でしょうか。周りをよくしよう、どんどん、他のものも引き込もうとして世界を掌握しようとしていきます。いきなり人類抹殺を考えるスカイネットとも違います。どちらかというとやってることは人類補完計画に近いです。


物語は後者の人類掌握のほうにスポットが強く。
謎のアンチPC、ネットグループとの闘争がメインになります。


彼らが中途半端でした。
登場のときはただの暴走暗殺テロ集団です。
今更ネットから逸脱をと唱えてます。解らんでもないですけどネットはいまや生活の一部ですから難しく。
後半にAIウィルの暴走を予期していた点はありますがウィルもやってることはめちゃくちゃだったりしますけど人類のための面もありました。結局、アンチネット軍団が場をかき乱してただけな感じも。


展開のテンポはよく見やすいんですけど、AIウィルとアンチネット軍団のやり取りもだいぶ省略されていて、世界規模の話のわりにはアメリカの過疎町舞台で緊張感薄いですし。ハリウッド映画のいいところでもあり、悪いところでもある、問題がいつの間にか世界規模に、なところが活かせず、絵的には地方都市の電力問題くらいしか描けていないのも物足りない。


結局、ウィルが人間だったころ、どういう人間で、どういうことをしたかったが情報はありましたけど、少なく。
奥さん思いで、ネットと人工知能の可能性に情熱を注いでいたのは解りますけど、それ以外の部分が描かれる前に彼は重症に。、AIウィルのなった後との葛藤も無ければドラマも無かったので、テンポよく進んで結局、人工知能の暴走映画に終わってしまってます。記事にするのに何か覚えてるか?と悩んだくらいに何も残ってなく。記事を書きながら思い出す始末。


うーん、やっぱり面白みに、決定力に欠ける映画でした。
久々にスッピン出演が見られるのでデップファン向けですけど、表情のない役なのでその点でも満足できない恐れあり。
誰におススメしたらいいんでしょ?



総評:★★★☆☆-
映像 (3) 構成力・展開 (3) 脚本(3) 役者 (3)
演出力 (2) キャラクター (3) オリジナリティ(3)
五段階評価です

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