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超高速!参勤交代 【本木克英監督】

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映画館で鑑賞。


やっとこさ、7月に見た映画の記事です。が、もう8月じゃないですか・・・
劇場公開もほぼ終了してしまってる作品ですが、頑張って記事にしますのでお付き合いください。

見ようか迷ってましたが、興行もよく、評判も上々でしたので、市内で見る映画もあったのでついで見で見てきました。


【あらすじ・解説】通常でも8日かかる参勤交代を5日で行うよう幕府から無理難題を押し付けられた小藩が、奇想天外な作戦の数々でピンチを切り抜けようとする時代劇。第37回城戸賞の入選作を、『鴨川ホルモー』などの本木克英監督が映画化した。資金も人数もない中、藩と領民を守るため奮闘する藩主には佐々木蔵之介、ヒロインを深田恭子が演じる。共演には伊原剛志、西村雅彦、陣内孝則ら実力派がそろう。[Yahoo 映画]


脚本家発掘の賞を受賞した作品の映画化と聞いてそちらにも興味がありました。
昨今の映画作品は原作は別でありきで、映画用のオリジナル作品は稀になりつつあります。邦画は特にそれが顕著ですから。

どんな脚本を映画化したのか、それも楽しみでした。


見た感想は

懐かし面白い!

です。

懐かしいの部分は、小さいころに見たテレビ時代劇の雰囲気が出てたところですね。
勧善懲悪がしっかりしていて、コミカルなところ、そして、味方と敵が入り乱れての殺陣シーンなどなど。
もう有名な人物、事件などは描きつくされてますが、今回の話は、完全にオリジナルです、よね?実際にこんな話があったら面白いですけど奇想天外ですし、史実ではないでしょうしね。

「参勤交代」の仕掛けが見事でした。時代劇で1シーンや1アイディアで描かれるところはありましたが、これがメインの作品は最近の時代劇では少なく。仕掛けで使ってるので知ってるのは「十三人の刺客」くらい。昔の作品にはあるのかな。学校の授業で習っててもイマイチ、そこにどんな仕掛けがあったのか、当時の人の苦労はどうだったかは定かでなく。

めっちゃくちゃお金がかかり、時間もかかり、金もかかるから費用の捻出で貧窮し、と江戸幕府を存続させるために効果的だったこの施策。反逆の意図がないか見定め、しかも、力を絞りとる一石二鳥だったわけですが。当事者の各藩の人々はさー大変。移動時間に決まりごとはありますし、衣装も決まりあり。人員の確保もせなあかんと時間もお金も消えていく施策は2年に1回でも大変なのに、地元に戻った翌日にもう1回、江戸に来い、しかも普通8日かかるところを5日で!

うんな無茶な!ってな話。
今なら車でブーンですけど、当時は馬が一番速いですが、要所、要所の関所で参勤交代の行列を精査してもらわなければならず、どう考えても5日じゃ無理!さあ、どうしようと、色々と知恵と人員を使うんですけど。

ここが上手くできていて、お役所仕事に皮肉を入れてたり。今の時代にも通じるところがあっていつの時代も変わらないんだねで一クスリ。

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笑いの要素では知恵者の家老を演じる西村さんがやっぱ効いてますね。この人はやっぱりコメディ向きですよね~
つり橋のシーンはほんと笑えます(笑)
そういえば最近は、三谷作品で見てないのでまた見たいな~

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あとは肝心なのが佐々木蔵之介さん演じる殿様。
この人が家老役なのかな?と思ってました・・・知恵者の役も似合いますし。
人のいい殿様もお似合いで、あとあと、武芸達者なのもかっこいいです。3枚目も似合いますがピシっと決めるとところも決められるのがこの人のかっこいいところ。居合いのシーンとか実にいいですね。


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ヒロイン役には深田さん。あんまり出演作を見ることは少ないんですけど。相変わらずのお姫様っぷり(笑)
飯炊き女(これ言葉的に使っても問題なかったでしたっけ?)役でした。こんな美女なら稼ぎっぷりが、と思いましたが、性格がきつくて人気はなさそう。ただ、蔵之介さんが腰マッサージのシーンは羨ましく(笑)


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ほか、お付の武士には、寺脇さんや六角さん、そして重要戦力に抜け忍役の伊原さんとシブいキャスティングもあり。


大満足の1本でしたが、他の人にはどうだろうと不安も。
「水戸黄門」に「大岡越前」などテレビ時代劇を親父にチャンネル権があったので一緒になって見ざる得ず。アニメとか見たいのにと思いつつも気づいたら一緒に見て、そして育った身なので、テレビ時代劇のお約束ごとみたいのが身に染みちゃって私です。逆にそれがないとこの映画は物足りないのでは?なんて不安あり。


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悪役の陣内さんは嫌味たっぷりに演じてましたけど、ちょっと小物感があって物足りないっちゃ物足りない。逆に石橋さんが悪役のほうが怖かったかも。相手方の忍者も太秦から飛び出してきましたという80年代忍者だったりしますし。それが懐かしくも見えましたがもっと違う見せ方もあって良かったかな。うーん、作品としてはこのままで充分なんですけど。欲を言えばということで。


時代風景の勉強もでき、人情話あり、ラブロマンスあり、アクションシーンあり。
そして、歴史の積み重ね、土にも歴史あり、野菜にも歴史あり。福島の土も色々な歴史の積み重ねがあってあの土があり、野菜や果物が出来たわけで。今は大変な時代に、大変なことになりましたが、今後も立派な沢庵が作られ続けることを期待してます。


総評:★★★★☆+
映像 (4) 構成力・展開 (4) 脚本(4) 役者 (4)
演出力 (4) キャラクター (4) オリジナリティ(5)
五段階評価です

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