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フューリー 【デヴィッド・エアー監督】

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映画館で鑑賞。


ブラピ映画なので構えてたましたけど。どうも彼の出演作品はストレートな物語になることが少ないので。
今回はキャストがぼちぼち固まってること。戦争映画なので奇をてらったものではないだろうと期待して劇場へ。


【あらすじ・解説】ブラッド・ピットと『サボタージュ』などのデヴィッド・エアー監督がタッグを組み、ナチスドイツ相手に戦車で戦いを挑む男たちの姿を描く感動の戦争ドラマ。第2次世界大戦末期、戦車を駆使して敵軍に立ち向かう5人の兵士たちの過酷なバトルを追う。『欲望のバージニア』などのシャイア・ラブーフや、『ウォールフラワー』などのローガン・ラーマンらが共演。アメリカとドイツ双方が誇る戦車の激突はもとより、強い絆で結ばれた男たちのドラマが琴線に触れる。[Yahoo 映画]


これは反戦争映画ではなく、

反ナチス
特に反SS映画

もっときつい言い方をするとユダヤ人に擦り寄った映画でした。
こっちを大きい字で書くと怖いので小さい字体で(笑)

こんなスタートなので私が乗り込めてないのは察してください・・・


ナチスがしたことは残虐なことですし悪いことなんで仕方ないんですけどね。

この部分が一方的な描写ですので反戦映画で売ってた割りになんだかな~としこりが残り。
主人公を含めて暴力的、野蛮的な言動が多いので戦争参加者が「こうなる」という反戦映画の“体”は成してました。


オリジナルの話っぽいので原作、実話ものが氾濫する今となっては貴重な作品なんですけど。
ぶっちゃけ、「プライベートライアン」をなぞったような構成に少しげんなり・・・あれが王道なんですかね。

オープニングで衝撃的な戦闘シーン→新兵とのやり取り→作戦への道中→孤軍奮闘。

今回もほぼ一緒でした。オープニングの戦闘シーンは無かったのでそこは違いますね。
激戦の後からスタートしてました。

作戦への道中で、開放した街のシーンが長ったるしいところまで一緒でした・・・

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あそこは隊長ドンと新兵ノーマン、他の戦車メンバーのキャラを掘り下げるシーンだったんでしょうけど。
重要なシーンなのは解りますけど長かったですね。


キャストは良かったです。
ただ配役が(笑)

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ブラピもこんなおっさんキャラしてもかっこいいのはどうかですけど(笑)
かっこよさは相変わらず無敵。

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シャイア・ラブーフは相変わらずの永遠の新兵(笑)てっきり彼と思いましたが、違いました。今回は頑張って髭つけてますけどやっぱ貫禄は不足がちですね。少し貫禄はついてまいたけど、まだまだ。



あとは見所の一つ、戦車の戦闘シーン。

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戦争映画だと敵だとラスボス、見方だと超助かる強力な戦力だったりしますけどスポットが浴びるのは一瞬。
今回はその戦車舞台を中心にした話。
自然、戦車対戦車が注目でした。
私はよく解ってないんですけど戦車については。知識は「こち亀」からかな(笑)
知ってるのは以外に早い、くらい。戦車好きの方すいません。

映画では、射程、砲台の向きなどを微調整して高速で移動する戦車同士の撃ち合い!
ここは迫力ありましたね。ついに物語、戦闘シーンのギア全開か?!と思いきやここから失速・・・
まさか最後に戦車が動かなくなるとは・・・

美談にし過ぎたかな。
兵力を割けないので、自力、しかも5人でで防衛しなければいけないのは解りますけど。殲滅させなくても時間を稼げばどうにかななったかもしれないですので。戦場では時間も敵だったり味方だったりします。

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演出としては、戦争終結の尊い犠牲者を描きたかったのかな。あとは兵士は仲間のために犠牲になるという話をしたかったのでしょうかね。


結局、戦車が活きたのは密室の仲間意識のみ。
戦車戦として活躍するのは1シーンのみ。
せっかくの戦車が特に活きることも無くラストを迎えて、

「残念」という気持ちだ
(阿部さんミギーの声で脳内再生を)

これを期に戦車映画が増えて新しい戦車戦映画が増えて見られたらいいかな。


総評:★★★☆☆-
映像 (4) 構成力・展開 (2) 脚本(3) 役者 (4)
演出力 (4) キャラクター (3) オリジナリティ(3)
五段階評価です

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ここからラストのネタバレ感想が始まります。

































戦車がまさかのキャタピラー破損で動かなくなって篭城してSS師団と対決。
ここの心情がわからんでもないですけどイマイチ納得できない。
5人が運命共同体から発生した部分と、SS憎しからの行動は解るんです。
問題はドンに対する忠誠みたいな部分が薄い点。これは映画が新兵のノーマンが参加してからの話です。ので。その部分が薄いのは致し方ないんですけど。ラストがこのシーンになるのならば中盤の道中のシーン、開放した街のシーンでノーマンよりこの3人とドンの関係を掘り下げたほうが盛り上がったのでは?兵士として作戦に従事するのはわかりますけど、物語、劇映画なのでもう一つきっかけみたいのが欲しかったです。これはノーマン目線の物語だったと、言いたいのかもしれないですけど、それだと他の4人がおざなりになって結果盛り上がりに欠けてますので。


あと、双方ともに作戦が・・・
主人公の戦車部隊も全員が篭城するより、誰か連絡要員にするとか、外に残って援護ってのも手。
二手のほうが奇襲されたほうは警戒しますし。ドンの命令で今まで助かったきたといいますがイマイチな作戦でボンヤリしてるので強運の持ち主だったのかな、な印象が。
対するナチスも、動かない戦車に前方から攻めすぎて被害甚大。
この稚拙な部隊ならスルーしても平気だったのでは、というほど。

これ、戦争映画ではなく、アクション映画なら面白い展開なんです。
孤軍奮闘して敵をやっつけるのは盛り上げる常套手段。
その割には結局ジリ貧になって次々打ち破られるので戦争映画化しちゃうところ。
戦争映画ならもっと説得力やリアリティが欲しくなるところなので、この展開は結局、私には盛り上がりに欠けてました。

ラストのラストもなぜあのSS隊員はノーマンを見逃したのか、も。
最後の最後でナチス、SSも人の子だよ、を見せたかったのか。それにしては安易ですし。
見る人によっては犠牲になった隊員たちで盛り上がるシーンなので人の心のふれあいで感動のシーンなんでしょうけども。
私はこの辺りではもう冷めた気分で見てたので余計かな。

決して中身が無いわけでなく、物足りないので長々と書きました。
最後までお付き合いいただきありがとうございます<(_ _)>

































以上ネタバレ込み感想終わりです。

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