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Channel: 映画を観る日々
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マエストロ! 【小林 聖太郎監督】

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イメージ 1

映画館で鑑賞。


鑑賞するか迷ってましたが一押しがあったので鑑賞してきました。
鑑賞前のイメージは。古臭いフィルムの質感が気がかり。キャスト的には松坂さんの出演作で刺さるもの無し。音楽を絡めた感動ものが予告でだいたい読めたこと。ついでにあらすじも大体理解できたこと。などなど。
いいとこないな(笑)
そんな感じで期待薄な状態で劇場へ。


【あらすじ・解説】漫画家さそうあきらが手掛けたコミックを基に、不況のあおりで解散したオーケストラの再起を若手コンサートマスターと謎の指揮者を中心につづる感動のドラマ。コンサートマスターに松坂桃李、指揮者に西田敏行がふんし、寄せ集めの演奏者たちが破天荒な指揮者を前に一転、復活のコンサートを目指し奮闘するさまを笑いと涙を交えて描き出す。メガホンを取るのは、『毎日かあさん』などの小林聖太郎。随所に登場するクラシック音楽のトリビアや、松坂と西田がそれぞれ挑む楽器演奏と指揮にも期待。[Yahoo 映画]


まあ解ってっても。

ラストは感動します


サービスデイですが平日なのでお客さんはまばら。客層は女性が多め。いつもは年配の方が多いんですけど。この日は20代?ぐらいの女性もいてラストは鼻をすする音が。感動の1本でした。

私は相変わらず泣かなかったですけど。涙活?なんてあるみたいで、月に一度は泣いてリフレッシュするのも健康などのためにはいいみたいですけど。私はそうそう泣かないので困ったもの。そんな涙腺は枯れてます私ですがけども心はまだちゃんとしてるのでしっかり胸が熱くなった作品でした。


映画の詳しいレビューの前に書きたいのが。

音楽ドラマの映画はやっぱ心に響きます。
これは音楽の力がやはり大きい。
映像がいかに進化し、壮大な映像を見せても涙を流すまでにはなかなか至らない。
昔、専門学校当時、授業で音、音楽編集無しで1本(3分くらいの)なにか撮ってこい、という授業がありやりましたが。まあ、これが酷い(笑)上手い人はそれでも見せる映像を撮れるんですけど素人、センス無しは何も出来ず。ただ、それに音楽を乗せると、そこそこ見れる映像になっちゃったりする、と当時は驚きました。音楽のイメージに便乗できるですよね。歌謡曲なら歌詞のイメージもプラスして。クラシックなら壮大なイメージが付いたりします。あと、この映画とは外れますが。「音」だけでも映像のイメージは変わります。生活音が有る無いとではまったく違うイメージに。何気ない映像に生活音が少し流れてたりするとやっぱり上手いな!と思いますし、現実世界の映像なのに生活音も電気製品のノイズも何もないと下手だなと思います。こういうところも見ると映画がもっと面白くなったりするときもあります。
この作品に話を戻しまして。
少なからず、この映画にもその音楽の力が作用したと思います。ただ、それに負けないものが映像や演出に無いと音楽の映画に留まり心に何も響かないのでやはり何かしたが映像と演出があったと思います。


まずはストーリー。
漫画原作があることに驚き。そして本が店頭に売ってなくてもっと驚き(笑)
双葉社の「漫画アクション」に掲載。コミックだと全3巻だそうで、映画を見て読みたくなったんですけど書店では見当たらず。無料試し読みがあったので数ページ分を読んだところ、映画はほぼ原作どおりの様子。ただ、原作の絵が上手い!方ではなく癖のある絵なので一般受けは悪いみたいです。味があって好きなんですけど。いつか読みたいと思います。にしても映画化でメディアミックスの要素が大きいはずなのに原作が売れないってのはどうなのよ・・・

ストーリーの最初は。

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景気の悪化で解散した劇団員たちと、その中でもとくに優秀だけど行き場の失ったコンマス。彼らのもとに謎の男からコンサートライブへの勧誘があり?!しかし、その主催者で指揮者の男がとんんだ食わせ物で。

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指揮者役に西田さん。作業着姿で指揮棒すら持たずトンカチで指揮したりします。それに対して元楽団の面々はプロ意識がお高くとまって指揮を無視してコンマスの動きを見ようとしたり邪魔したりします。うわー、プロ意識もこうなると・・・
けど、これって楽団以外でもありそうですよね。経験もありますし、仕事としてやってきた自負。解ります。素人に解るかい!と思う気持ちも。けど、相手を受け入れないでそのまま意固地になると何も出来なくなるんですよね。それがこの映画の楽団員たち。彼らがどう変わるのかが面白かったです。
けど、なかなか変わらない(笑)

後半の音が一つ一つ集まってくる演出は良かった。ここがもしかするとクライマックスかも。
あとは、オマケ、アンコールに近いかも。もちろん、練習してた2曲が流れるので盛り上がります。とくに「運命」の演奏シーンは細かいかっと割りで迫力あり。じっくり見たい!って方もいるかもしれませんが、運命が動で、未完成が静の曲で分けてるのでじっくり聞くのは2曲めで堪能できますので。ただ、出来れば未完成のときはナレーション無しがよかったかな。演奏前に喋ってしまってあとはじっくり聞きたかったかも。

音楽のことはさっぱりなのでこの辺で。
ベートベンの運命が、ジャジャジャジャーンではなくて、・ジャジャジャジャーンの一呼吸置くというのもどう違うかさっぱり。私のリズム感の壊滅っぷりを痛感した映画でもありました(笑)


ほかの演出に関しては。
古いフィルムなのも結局は味になっててよかったです。WOWOWがメインの松竹映画なので予算に限りがあったのかな。最近はデジタルフィルムの普及で綺麗な画像が多いですけど今回は楽団のメンバーが音楽に関して傾斜の一途なので哀愁みたいのが相まって出ててよかったです。
あと川沿いの街も良かった。東京ってビルの街!のイメージもありますけど川も多いのでそういったところも魅力だったり。あまり川沿いの街に住んだことないので憧れもあってよかったです。


最後はキャストに関して。
主演の松坂さんはこういう役というかしっかりものの役は合いますね。

西田さんは言わずもかな。

この作品はこの二人もですが脇が熱い!(笑)

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髭がトレードマークの古館さん、ちょっと薄笑いが似合う池田さん、偏屈親父その,モロさん。この方は日本一作業着が似合うかも。偏屈親父その△浪弾J欸犬磴覆った島田さん、あとは3アミーゴの斉藤さんに、謎親父をやらせたら天下一品のでんでんさんも!そして、「孤独のグルメ」でいまやでずっぱりの松重さんも今回はコミカル系、孤独グルメ系で出演。けどこの人はどう考えても強面なのでヤクザ役のが似合いそうなのに(笑)そのヤクザ役には伝説の芸人、テントさん。登場したときに驚きました。知ってる人じゃないとネタにならないよ、と突っ込みをいれつつ(笑)

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あとはヒロインにmiwaさん。本業は歌手ですし、関東生活なので関西弁のイントネーションなどに違和感はありましたが。彼女はこの楽団で素人演奏家役なので逆に浮いてたのがよかったです。周りが芸達者な面々なので上手いこと素人さが出てて。けど、音楽に関しては彼女のほうがプロという面白いキャストでした(笑)
そしてもう一つ。

可愛いは正義
です(笑)そりゃモロさん演じる偏屈親父もデレデレになりますわな(笑)


メインのストーリーは若干パンチ不足。
コンマスの音楽の楽しみを取り戻す物語ですが、他の面々が味があってそちらを楽しみました。
そして最後の音楽に感動!それで充分な1本です。出来れば音響のある状態で見るのがおススメなので一番は劇場で。DVDでの鑑賞なら大きい音で音楽の迫力を堪能が1番かも。

とりあえず、映画を見終わったと、もう少し音楽ドラマを見たくてまだ見てなかった「のだめ」のドラマを借りてきて見てます(笑)



総評:★★★★☆+
映像 (4) 構成力・展開 (4) 脚本(4) 役者 (5)
演出力 (5) キャラクター (5) オリジナリティ(4)
五段階評価です

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最後に余談です。




























ネタバレとかの話ではないのですけども。



映画を見てて笑っちゃいけないところで一人笑っちゃったのでまだ見てない人がこれを見て思い出し笑いをしないように。
見た人だけ思い出して共感していただければ。


ラストの演奏曲、未完成の演奏前。
重たい雰囲気で演奏するこの大事なシーン。

西田さん演じる天道が指揮棒を振ろうとするこのシーン。
両腕が前へ習へのポーズみたいにそろってまして。

ダチョウ倶楽部の「やー!」に見えてしまい笑っちゃいました。笑うシーンはじゃないのでやってしまったと、声を潜めるのに大変でした。西田さんと上島さんが似てるからついつい(笑)

と、まあしょーもうないネタでした。最後までお付き合い有難うございました<(_ _)>






























以上、個人的に馬鹿をやったシーンの紹介でした。

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