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フェラーリの運ぶ夢 【ラジェス・マプスカル監督】

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映画館で鑑賞。


よく行く映画館で上映予告を見て劇場へ。
内容はあまり予想せず(笑)インド映画はどう転ぶか解らないのも楽しみですので。


【あらすじ・解説】『きっと、うまくいく』で助監督を務めた新鋭、ラジェシュ・マブスカルがメガホンを取ったハートウオーミングなヒューマンドラマ。クリケットの才能に恵まれた息子の強化合宿参加費を稼ごうとする父親が、思いも寄らぬ騒動を引き起こしてしまう。『きっと、うまくいく』のシャルマン・ジョシら、インド映画界の実力派が出演。親子を結ぶ固い絆と愛情の尊さだけでなく、家庭の経済環境によって子供の進路が決まってしまう社会のゆがみも見つめた物語に心を打たれる。[Yahoo 映画]


クリケットを題材にしたスポーツドラマと家族ドラマの良作。

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日本だとクリケットのイメージは薄そう。
私は名前は知ってるけどどんなスポーツかいまいち。ルールとかぼんやりとしか。あとは、イギリスの寮生学校みたいなおぼっちゃん学校で紳士のたしなみでするスポーツ。そんなイメージのスポーツです。

しかし。
調べてみると。世界的にも競技人口が多くサッカーに次いで2位だとか。これはインドの人口が割合を多く占めてそう。インドの人口は多いですからね。けどインド、イギリスだけでなく、ほかの国でもやってても不思議ではないですね。ヨーロッパでもやってそうですし。日本を含む東アジアとアメリカは野球人気が高いので少なそうなイメージ。と、日本のイメージとは違いインドでは絶大な人気。そういえば、「巨人の星」もインドではクリケットになってましたね。

そんなインド少年たちの夢は、クリケットのスター選手になること。


主人公はそんな少年の父親。

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スポーツものだとちょっと下手な少年が良きコーチと出会ってめきめき才能を伸ばす、とかがありますが。この映画はそんなの無し。息子は優秀な選手。コーチ陣も絶賛、敵陣も絶賛。末はスーパースター?なチームの中心選手。
後々解りますけど、実はこの家族、生粋のクリケットファミリーらしく・・・


問題は。
育成費用のお金がない・・・
この辺りは予告で見られましたのでまんま。予想外だったのが父親が何かしら借金してるでもなし。とくに生活で問題があるわけでもない、超真面目な公務員。日本だとお金溜め込んでるイメージでしたがなぜか貯蓄は少なく日々の生活と少しの贅沢が精一杯。インドも公務員でも差があるんですかね。ほかの交通局の面々は結構、貴金属とかつけてたりしてるのに。

そんな超真面目なお父さん。法を破らずまっ書面から頑張ってお金を集めるため奮闘するんだけども。ちょいとお間抜け。携帯電話を持つと融資の電話がかかりまくり、なんて聞けば携帯契約をして鳴らない電話に落胆する、などなど。

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そして、なによりもTシャツの方の部分が割烹着に見えて、日本人の私からするとちょいとオネエ系が入ってるのか?!と想うキャラ(笑)奥さんは美人さんでそっち系ではないんですけどね。どうしてもそう見えちゃう。演じるのは「きっと、うまくいく」ではお金がなくお守り大事にの苦学生シャルマン・ジョシ役。今回はメガネつけて真面目とアップしてました。

そんなこんなで、超真面目なお父さんなのに、フェラーリを盗んで?拝借して?から騒動が始まり・・・


なんですけど。
いつものとんでも展開か?はたまた、彼らの裏のドラマが始まるのか?!と思いましたが。
終始、家族愛とスポーツドラマ。あら、インド映画らしくない(笑)

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あとは、議員のドラ息子とフェラーリの管理人たちの珍騒動ですね、ここが吹っ飛んでて面白い(笑)

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そうそうウェディングプランナーのおばちゃんの迫力!ああいう口達者のおばはちゃんどこの国にも居るんですね(笑)


珍しくダンス、ミュージカルシーンは1個のみ。どうしたボリウッド?!と心配しました。
ま、入れるところも無いので仕方なしかな。今回の映画はヒロインがいませんでした。この家族のお母さんは亡くなっちゃってましたし。回想シーンもない。ミュージカルの部分は女性陣のダンスも魅力ですし、思い返すとダンスシーンには女性が多い。今回はほぼ女性キャスト無し、なので少なくなったのかな。

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この結婚式の花嫁くらい。

フェラーリの運転シーンで妄想はしてますけど踊ってないですしね。最近はボリウッドの魅惑のダンスシーンが癖になり楽しみにしてたので、肩透かし。

インドでは異色のミュージカルシーン少な目の映画。
そして、ストーリーは万国共通の家族愛にほろりな展開。

予告というかあらすじが以外に普通で、私としてはこの部分も肩透かしだったんですけども(笑)

けど、楽しく、最後には温かみがあっていい映画なのは間違いなし。
私の奇想天外展開読みという読みをちゃんと外して王道ドラマも作れるボリウッドという作品でした。




劇中の重要人物でサチンという名前の選手が出てきます。インドでは超有名選手(警官の一人はクリケットに興味なく知らないなんて話もありましたけど)で彼が来た、というだけで町がざわめく選手。しかし、最後まで彼は登場せず。架空の選手かな?と思ってました。

しかし、エンドクレジットに
「サチン、ありがとう、インドの子供たちに夢を与えてくれて」
こんな字幕がありました。

記事にする前に調べると日本語ウィキにデータがあるほどインド伝説の選手!
彼の活躍に心踊り、クリケット選手に憧れる子も多かったのでしょう。そんな少年たちの憧れになった選手へのオマージュでもあったのかな。活躍もしかり、彼の億を稼ぐ契約も少年に、家族に夢を見させてくれるんでしょうね。
彼以外にもインドでは億契約のクリケット選手がいるとか。ほんとに賑わってるんですね。



記事で、何度もクリケットと書きましたがルールとかわからなくでも解る映画です。
あくまでも家族ドラマがメインです。

インド映画としては予想がのドストレート王道ドラマをぜひ楽しんでください。


総評:★★★★☆
映像 (4) 構成力・展開 (4) 脚本(4) 役者 (5)
演出力 (5) キャラクター (4) オリジナリティ(4)
五段階評価です

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