やっと読み終わりました。
いや、読み終わっちゃいましたが気持ちとしては正しいかな。
いや、読み終わっちゃいましたが気持ちとしては正しいかな。
残念なのは当初の目標の映画を見ることができず残念なところでした。
ただ、読み終わった後の感想としては映画化は楽しみですけど2部作でまとまるのかどうか、という点。原作も3部作で「事件」「決意」「法廷」で分かれてるので映画も3部作でも良かったのでは?と見る前から思ってしまいました。ただ、上手いことまとまれば2部作も面白いでしょうから。
ただ、読み終わった後の感想としては映画化は楽しみですけど2部作でまとまるのかどうか、という点。原作も3部作で「事件」「決意」「法廷」で分かれてるので映画も3部作でも良かったのでは?と見る前から思ってしまいました。ただ、上手いことまとまれば2部作も面白いでしょうから。
問題は・・・
宮部作品のいいところである、カットする部分がないとここ。丁寧に丁寧に積み上げられた話から見事なたたみかけで一気に読みきれるところが私のお気に入り。ただ、前半は丁寧な分、なかなか読み進まないのが私の悩みのタネなんですけども(笑)
宮部作品のいいところである、カットする部分がないとここ。丁寧に丁寧に積み上げられた話から見事なたたみかけで一気に読みきれるところが私のお気に入り。ただ、前半は丁寧な分、なかなか読み進まないのが私の悩みのタネなんですけども(笑)
今回も、ポケットにしまってこんがらがったイヤホンの紐を解く、かの如く解けた後のすっきり感あり。
丁寧に解けばスッと解けますが。切ったりすればイヤホン自体が壊れてしまう。
丁寧に解けばスッと解けますが。切ったりすればイヤホン自体が壊れてしまう。
やっぱり映画化するならドラマ化からもありだったかな、なんて思ってウィキを見てましたら。映画は話がかなり変わってる?!
三宅樹里が積極的に裁判に参加したり。野田の「事件」も削除されてるのかな?
あぁ、これは上手くまとめたのかな。けど、野田もラストを読む限りでは第三の主人公であったり、「向こう岸」を知ってる重要なキャラなのに・・・DVDを楽しみにするかな。
三宅樹里が積極的に裁判に参加したり。野田の「事件」も削除されてるのかな?
あぁ、これは上手くまとめたのかな。けど、野田もラストを読む限りでは第三の主人公であったり、「向こう岸」を知ってる重要なキャラなのに・・・DVDを楽しみにするかな。
本の感想に戻りまして。
まずは宮部作品、事件もの刑事もので必ず見るものとして。
東京下町、もしくは再開発の町。
バブル時代。
そして、戦中話。
バブル時代。
そして、戦中話。
この3つがあり、宮部カラーもくっきりでています。
あと一つはしっかりした大人を描かれてる点。
クズみたいなキャラももちろん出てきますが。しっかりした大人も描かれてるのが魅力の一つ。
今回では津崎校長、藤野父など。津崎校長は貧乏クジでしたけども。判断は後手になってしまいましたけどあれは仕方ないかなと思いますし。藤野家の両親、浅井母も強かったな~
クズみたいなキャラももちろん出てきますが。しっかりした大人も描かれてるのが魅力の一つ。
今回では津崎校長、藤野父など。津崎校長は貧乏クジでしたけども。判断は後手になってしまいましたけどあれは仕方ないかなと思いますし。藤野家の両親、浅井母も強かったな~
上にも書いたとおり。
「事件」あたりまでページがなかなか進まず(笑)
衝撃の事件から裁判にいつなるのかな?と思ってましたら。私は文庫版で読んだので6冊に分かれてるのですが。2巻までひたすら事件編。第一の事件からなんでこうなるの?!というほどに悪循環意陥って第二の事件が発生します。なんでこうなっちゃうかな~と思いつつ。無理なく起きるのでどんどんと引き込まれていきます。
「事件」あたりまでページがなかなか進まず(笑)
衝撃の事件から裁判にいつなるのかな?と思ってましたら。私は文庫版で読んだので6冊に分かれてるのですが。2巻までひたすら事件編。第一の事件からなんでこうなるの?!というほどに悪循環意陥って第二の事件が発生します。なんでこうなっちゃうかな~と思いつつ。無理なく起きるのでどんどんと引き込まれていきます。
登場人物では。まだ、主人公である、藤野涼子はまだ登場人物の一人。どちらかというと野田がメインの話が多かったりします。あとは、大人のやり取りが多く中学生である当事者の彼らはどこか置いてかれる、真実から遠ざけられてる印象もあり。
視点は藤野父や津崎校長、佐々木刑事の視点が多いです。
視点は藤野父や津崎校長、佐々木刑事の視点が多いです。
なので自然、中学生の生徒たちへの目線は教師、保護者目線。
彼らの悩みとかよりもクラスでの立ち居地や成績などで輪郭が描かれていきます。
彼らの悩みとかよりもクラスでの立ち居地や成績などで輪郭が描かれていきます。
学年も良かったですね。事件編は2年生の話。
一番、「死と生」を考える時期。これが高校生とかだとまた話がしっくり来ない。中一だと幼さが残り。3年だと受験が関わってくるのでもう少し冷めた目になってしまう。2年生というタイミングがこの事件を起こし、解決への決意を固め始めたのもこの年だからかな、と思います。
一番、「死と生」を考える時期。これが高校生とかだとまた話がしっくり来ない。中一だと幼さが残り。3年だと受験が関わってくるのでもう少し冷めた目になってしまう。2年生というタイミングがこの事件を起こし、解決への決意を固め始めたのもこの年だからかな、と思います。
続いて「決意」
テレビ番組でも取り上げられ世間の注目を浴びた城東第三中。しかし、当事者である生徒たちは周りで何が起きてるのか解らないまま、旧友を失い受験の年3年生になり。このまま変わらない学校生活を送ると思われた夏。また、事件が起き・・・ついに藤野涼子は決意する。このまま大人の言われるがままで良いの?真実を求めないと事件はまだ起きるのでは、と。
そして、生徒のみで始める「裁判」を起こします。
もちろん、学校からはいい顔されず。また”事件”が起きるのですがそれを上手く使って裁判へこぎつけます。
そして、生徒のみで始める「裁判」を起こします。
もちろん、学校からはいい顔されず。また”事件”が起きるのですがそれを上手く使って裁判へこぎつけます。
ここから面白さが加速していきます。
クラスメイトというフィルターでしか見てこなかった級友たちの以外な面を知り、連帯が生まれていく姿。
そしてときに大人を驚かす行動力。
痛快な物語がこの「決意」編からスタート。
クラスメイトというフィルターでしか見てこなかった級友たちの以外な面を知り、連帯が生まれていく姿。
そしてときに大人を驚かす行動力。
痛快な物語がこの「決意」編からスタート。
ここから出てくるキャラクターで佐々木吾郎がいいキャラ(笑)
藤野父との対面のシーンで「とにかくフォローだ、それが俺の存在意義だ」とこの年で自分を解ってるのはちょっと鼻につく
ところはありますが見事なフォローを見せて場を和ますのが魅力でありました。
藤野父との対面のシーンで「とにかくフォローだ、それが俺の存在意義だ」とこの年で自分を解ってるのはちょっと鼻につく
ところはありますが見事なフォローを見せて場を和ますのが魅力でありました。
他にも陪審員に名乗りをあげる面々や判事の井上など多彩なキャラクターたちが顔を見せ始めます。
決意編では裁判は開始しないのですが事件の輪郭がくっきりするとこ、キャラクターの顔が見えてきてどんどんページが進みました。
決意編では裁判は開始しないのですが事件の輪郭がくっきりするとこ、キャラクターの顔が見えてきてどんどんページが進みました。
そして「法廷」編。
もうここからはグイグイと進みました。
前編、中篇でがっつり固められた話が一気に読み解かれていく展開。
被告、証人、クラスメイト、大人、先生、学校、保護者、マスコミが裁判の吸引力に次々と飲み込まれ真実のみを露にし始めます。
前編、中篇でがっつり固められた話が一気に読み解かれていく展開。
被告、証人、クラスメイト、大人、先生、学校、保護者、マスコミが裁判の吸引力に次々と飲み込まれ真実のみを露にし始めます。
ここからのキャラクターでは。
陪審員メンバーも面白いのですが。
陪審員メンバーも面白いのですが。
判事の井上君がなかなかいいキャラでお気に入り(笑)成績優秀を自慢に語りちょっと嫌味なところもあるのに。記録をまとめあげたり。暑い夏の体育館で判事らしく見せようと黒いマント(散髪用のビニール袋を黒く塗ったらしい(笑))を着続け汗もが出来ても着続けるなどなど。最初は嫌味なやつだな~と思いますけど裁判が進むにつれて妙に味のあるキャラになります。
そして、もう一人。
ヤマシンこと山崎晋吾。廷吏担当。
空手の有段者で何か起きたときには護衛する役だったのですが。
劇中では忍者が君は(笑)と思うほど影でこの裁判を守ってくれます。寡黙な彼ですがこの裁判を思うところがあってまさな骨身を砕いて守りとおします。
ヤマシンこと山崎晋吾。廷吏担当。
空手の有段者で何か起きたときには護衛する役だったのですが。
劇中では忍者が君は(笑)と思うほど影でこの裁判を守ってくれます。寡黙な彼ですがこの裁判を思うところがあってまさな骨身を砕いて守りとおします。
他にも読む人によっては別のキャラクターへ思い入れが生まれる、そんな多彩なキャラも魅力でした。
そして、この裁判の行くへは・・・
読んでからのお楽しみということで。
読んでからのお楽しみということで。
なんとなく、最後のどんでん返しは本では察するところがあるのですが。ずっと伏線というか匂わせてますから。
ただ、なぜ、どうして。という点が謎のままなので最後までドキドキして読みきれます。最後の証人尋問、最終弁論の展開は予想外で最後まで楽しませてくれました。
ただ、なぜ、どうして。という点が謎のままなので最後までドキドキして読みきれます。最後の証人尋問、最終弁論の展開は予想外で最後まで楽しませてくれました。
読み終わった後の感想としては。
読んだ記憶を忘れてもう一度読み直したい!(笑)
それくらい読み応えありの作品でした。
それくらい読み応えありの作品でした。
あとは余談ですけど。
読んだ後に記事にするのにしばらく考えてたときに思いついたのは。
「刑事の子」を思い出しました。同じく宮部先生の作品。
読んだ後に記事にするのにしばらく考えてたときに思いついたのは。
「刑事の子」を思い出しました。同じく宮部先生の作品。
野田と向坂の関係が似てたな~くらいなんですけど。この作品ではさすがに捜査の真似事どまりで終わっちゃったので痛快さには少し欠け。このとき出来なかった中学生という子供が大人を打ち負かすくらいの行動力で真実にたどり着く、としたかったのかな?なんて思いました。
文庫本には書き下ろしの「負の方程式」という後日談というか20年後のエピソードあり。
藤野涼子が弁護士に。そして結婚の相手は・・・なんと。
あぁ、だから彼は裁判前に「どっちにしろ勝つのは藤野さんだよ」だったのかな(笑)
藤野涼子が弁護士に。そして結婚の相手は・・・なんと。
あぁ、だから彼は裁判前に「どっちにしろ勝つのは藤野さんだよ」だったのかな(笑)
もちろん、裁判を通じて真実を勝ち取るという意味もあるでしょうが。もう、惚れたもんの負けということも?!
なんてね。
なんてね。
これ読んじゃいますと。
他の級友の後日談も読みたくなる!けど流石に多いので無理か。けど読みたいです(笑)
他の級友の後日談も読みたくなる!けど流石に多いので無理か。けど読みたいです(笑)
以上、まとめ切れてない駄文にお付き合いいただきありがとうございます<(_ _)>