DVDで鑑賞。
品川監督作品はよっぽどのことがない限り劇場鑑賞は無いと思います。
面白いんですけど劇場でみるほどの印象が無いのが「ドロップ」を見たあとの感想。
その後の作品はキャストが苦手だったりしてまだ見ておらず。「サンブンノイチ」はちょい見たいんですけど後回し中。
一応、ゾンビ映画の括りなのでこっちを先に見ました。
面白いんですけど劇場でみるほどの印象が無いのが「ドロップ」を見たあとの感想。
その後の作品はキャストが苦手だったりしてまだ見ておらず。「サンブンノイチ」はちょい見たいんですけど後回し中。
一応、ゾンビ映画の括りなのでこっちを先に見ました。
【あらすじ・解説】芸能生活30周年を迎えた哀川翔を主演に迎え、『サンブンノイチ』などの品川ヒロシが監督を務めたアクション。組同士の抗争に敗れた主人公が10年の歳月を経て、とある島でかつてのライバルたちと再び対峙(たいじ)し、想定外のバトルを展開する姿を活写する。哀川演じる元組長の弟分を鶴見辰吾が演じ、その元妻を鈴木砂羽が好演。本気度満点のアクションはもとより、笑いに涙に家族ドラマ満載の内容に圧倒される。[Yahoo 映画]
品川ヒロシという人の器用さに驚かされる1本。
しかし、内容はそこまで突飛でないところにこの人の限界を感じさせることも。
しかし、内容はそこまで突飛でないところにこの人の限界を感じさせることも。
お笑い芸人としての実力。嫌われてますけど。
漫画も売れ。本も売れ。嫌われてますけど。
そして、映画監督としても一定のヒット作、話題作を提供。嫌われてますけど。
この人の多彩さにはほんと驚かされます。
漫画も売れ。本も売れ。嫌われてますけど。
そして、映画監督としても一定のヒット作、話題作を提供。嫌われてますけど。
この人の多彩さにはほんと驚かされます。
そして、この映画もその器用さがにじみ出てます。
まず、この映画には2つの縛りがあります。
Vシネの帝王、哀川さん30周年記念作品ということで彼の活躍が必須。
冒頭にもテロップが流れてましたし。これが主演でずっと出ずっぱりなら楽なんですけど、色々なキャラクターを煮込んだ作品でしたので哀川さんが埋没する可能性も多々あったんですけどちゃんと見せ場あり。そして、哀川さんの得意分野の任侠ものを絡めて見事に仕上げてます。
冒頭にもテロップが流れてましたし。これが主演でずっと出ずっぱりなら楽なんですけど、色々なキャラクターを煮込んだ作品でしたので哀川さんが埋没する可能性も多々あったんですけどちゃんと見せ場あり。そして、哀川さんの得意分野の任侠ものを絡めて見事に仕上げてます。
そして、もう一つは自身が所属する吉本繋がりで芸人の起用。これは品川監督の利点でもあり欠点でもあるところ。
まず、芸人なので演技が出来るかどうかは人によりけり。宮川さんとか上手いほうですけどダメな人はダメですから。コントやってる人は上手かったりする方多いのですが、漫才メインの人は難しいときあります。
この作品では木村さんと千鳥の大吾さん。千鳥は笑いのツボが合わずなのでこの人はやっぱり合わず。演技というか素に近く、監督がキャラにあわせたのかな?木村さんもでしたね。あの人は黙ってると強面なのでセリフ少ないほうが怖そうでしたが、芸人の血なのか、北斗の剣のセリフを使って決める、なんてキャラが付いてました。
で、混ぜると危険とばかりに吉本芸人さんとほかの俳優さんの絡みを極力減らして作ってます。
ここが上手いところ。
今回キャスティングされた俳優さんたちが演技の上手い人を集めたので演技の落差が出て危ないですから。冒頭の襲撃シーンとかまさにそれ。以降はちょっとだけの絡みにしてまして。俳優陣キャラたちでドラマエピソードをメインとアクションを中心に。吉本芸人組は笑いメイン、あとはアクションシーンをぼちぼちで分けてました。
まず、芸人なので演技が出来るかどうかは人によりけり。宮川さんとか上手いほうですけどダメな人はダメですから。コントやってる人は上手かったりする方多いのですが、漫才メインの人は難しいときあります。
この作品では木村さんと千鳥の大吾さん。千鳥は笑いのツボが合わずなのでこの人はやっぱり合わず。演技というか素に近く、監督がキャラにあわせたのかな?木村さんもでしたね。あの人は黙ってると強面なのでセリフ少ないほうが怖そうでしたが、芸人の血なのか、北斗の剣のセリフを使って決める、なんてキャラが付いてました。
で、混ぜると危険とばかりに吉本芸人さんとほかの俳優さんの絡みを極力減らして作ってます。
ここが上手いところ。
今回キャスティングされた俳優さんたちが演技の上手い人を集めたので演技の落差が出て危ないですから。冒頭の襲撃シーンとかまさにそれ。以降はちょっとだけの絡みにしてまして。俳優陣キャラたちでドラマエピソードをメインとアクションを中心に。吉本芸人組は笑いメイン、あとはアクションシーンをぼちぼちで分けてました。
この器用さはどこかで見たことあるな~と思ってましたら三池監督に近いものがあり。
ただ、あちらは生粋のグロデスクバイオレンスという色があるのですが。
こちらはその色が見えず。うーん、吉本系の笑いの部分が「色」になるんでしょうか。けど、映画だから遠慮してる部分もあって笑いに関しては味付け程度でしか見えてこないんですよね。もうちょい笑いのほうに吹っ切れてもいいような気がしますが。
ただ、あちらは生粋のグロデスクバイオレンスという色があるのですが。
こちらはその色が見えず。うーん、吉本系の笑いの部分が「色」になるんでしょうか。けど、映画だから遠慮してる部分もあって笑いに関しては味付け程度でしか見えてこないんですよね。もうちょい笑いのほうに吹っ切れてもいいような気がしますが。
このキャストの使い分けの器用さの滲み具合。
そして、キャスト映画になりそうなところをゾンビ映画として手堅くまとめてます。
ゾンビ映画にはちょっとうるさい私ですけど。
ゾンビ映画にはちょっとうるさい私ですけど。
近代ゾンビ映画のパターンを意識して、古典のとろいゾンビとすばやいゾンビを、病気から発症パターンとドラッグでパワーアップしたパターンで同時起用。ただ、後半この2つのパターンが活きるシーンは無し。ゾンビ薀蓄の披露くらい。
そして、映画から得た知識でゾンビから逃げるという昨今のパターンも披露。有名どころで「ゾンビランド」などなど。
ここに、ゾンビと化した親族の悲しみ、誰かのために犠牲になるなど、ゾンビ映画の定番ネタをふんだんに放り込み。ラストはちゃんとゾンビが世に放たれるという悲劇しか思いつかないゾンビ映画の締め方まで出来てます。
そして、映画から得た知識でゾンビから逃げるという昨今のパターンも披露。有名どころで「ゾンビランド」などなど。
ここに、ゾンビと化した親族の悲しみ、誰かのために犠牲になるなど、ゾンビ映画の定番ネタをふんだんに放り込み。ラストはちゃんとゾンビが世に放たれるという悲劇しか思いつかないゾンビ映画の締め方まで出来てます。
これはゾンビ映画好きの私も大満足と思うじゃないですか。
それが羅列だけなんですよね。
ゾンビ映画好きには「あるある」で楽しめるんですけど目新しさもなければ、その監督のらしさも無い。
宮川さんのゾンビが一番「色」があって笑いの部分も含めて面白くなりそうだったんですけど登場シーンが少なすぎ。
木村さん演じるヤクザあたりがゾンビで一儲けする!くらいもあって良かったかな~と思いましたがよけい話が散らかりそうで難しいか。
ゾンビ映画好きには「あるある」で楽しめるんですけど目新しさもなければ、その監督のらしさも無い。
宮川さんのゾンビが一番「色」があって笑いの部分も含めて面白くなりそうだったんですけど登場シーンが少なすぎ。
木村さん演じるヤクザあたりがゾンビで一儲けする!くらいもあって良かったかな~と思いましたがよけい話が散らかりそうで難しいか。
私がゾンビ映画に無意識に期待してる部分はお国柄、土地柄だったりします。以前にゾンビ映画論で語った部分なのですが。
日本ならではのゾンビが見たかった部分。島という海で封鎖された部分も活かせてないのがゾンビ映画好きとしては物足りない部分。ゾンビのキャラも生前も登場していたキャラ以外とくに無く。ゾンビ全体のキャラも薄く。
日本ならではのゾンビが見たかった部分。島という海で封鎖された部分も活かせてないのがゾンビ映画好きとしては物足りない部分。ゾンビのキャラも生前も登場していたキャラ以外とくに無く。ゾンビ全体のキャラも薄く。
各キャラクターのエピソードに、色々なもの詰めすぎていまして。そっちばっかりに力を入れてる印象です。
そうそう、こんだけ詰め込んだら散らかりそうな話をちゃんと締めるあたりにも監督の器用さが滲み出てます。
そうそう、こんだけ詰め込んだら散らかりそうな話をちゃんと締めるあたりにも監督の器用さが滲み出てます。
さっきから滲み出ると書くのは。
なんでそしょうね、テレビから伝わる、俺凄いでしょ感のある監督の悪い部分が見えてしまうから?(笑)
中盤で散らかりすぎてどうまとめるんだ?と思ったらちゃんとゾンビ映画で締めるあたりにこの人の賢さとそう、観客が思うのまで想像してるであろう品川さんの薄ら笑いまで見えてしまうのがちと残念。
なんでそしょうね、テレビから伝わる、俺凄いでしょ感のある監督の悪い部分が見えてしまうから?(笑)
中盤で散らかりすぎてどうまとめるんだ?と思ったらちゃんとゾンビ映画で締めるあたりにこの人の賢さとそう、観客が思うのまで想像してるであろう品川さんの薄ら笑いまで見えてしまうのがちと残念。
ポスト三上監督を狙える逸材なのですが。
最終的に監督としての「色」が無くなる残念な職業監督にしか今のところ見えず。
最終的に監督としての「色」が無くなる残念な職業監督にしか今のところ見えず。
ただ、ただ、品川ヒロシという男の多彩さに驚かされて胸焼けする映画です(笑)
キャスト陣は。
女子高生ズの殺陣のシーンがもうちょいスピードあれば最高でしたがちゃんと目を見開いてアクションしてるのにびっくり。
山本さんは黒帯なんですね。納得。今後はアクションも出来る女優さんは重宝されますので活躍に期待。
女子高生ズの殺陣のシーンがもうちょいスピードあれば最高でしたがちゃんと目を見開いてアクションしてるのにびっくり。
山本さんは黒帯なんですね。納得。今後はアクションも出来る女優さんは重宝されますので活躍に期待。
そしてそして。
私の大好きな窪塚さん。相変わらずのキャラクター。
そして、散り様。見事です。あのシーンだけ別の映画のようでした。
私の大好きな窪塚さん。相変わらずのキャラクター。
そして、散り様。見事です。あのシーンだけ別の映画のようでした。
全否定するほど酷い出来栄えの映画ではございません。
うーん・・・鑑賞前の注意点といえば。
うーん・・・鑑賞前の注意点といえば。
吉本、品川ヒロシが嫌いな方
それなら見るのをお奨めしません。キャスト、スタッフ欄で気づいて回避してください。それを気づかずに見たなら今後の注意することに活かしましょう。
それなら見るのをお奨めしません。キャスト、スタッフ欄で気づいて回避してください。それを気づかずに見たなら今後の注意することに活かしましょう。
ゾンビ映画好きの方。
期待せず見ましょ。ならばそこそこ楽しめるはずです。
期待せず見ましょ。ならばそこそこ楽しめるはずです。
楽しい映画を期待してる方。
ゾンビ映画に楽しい笑えるシーンがいっぱいのわけはありません。止めておきましょう。
ゾンビ映画に楽しい笑えるシーンがいっぱいのわけはありません。止めておきましょう。
どんだけ注意して見なけりゃいけないんだ、という話ですが。
要するにとくに期待してはいけません。
お笑い芸人の方が作ったゾンビ映画です。そうそう、これ。監督作多いですけどやっぱり根底にはお笑い芸人なんです。北野監督みたいな大御所までなれば別ですけどお笑い芸人にも色々な柵もあり。それを意識して見ればぼちぼち楽しめるはずです。
総評の星は2にしようとしましたけど、そこまで酷くなくちゃんとゾンビ映画(目新しさはないですが)していたので星3。一応、マイナスつけてるところを汲んでいただければ。
要するにとくに期待してはいけません。
お笑い芸人の方が作ったゾンビ映画です。そうそう、これ。監督作多いですけどやっぱり根底にはお笑い芸人なんです。北野監督みたいな大御所までなれば別ですけどお笑い芸人にも色々な柵もあり。それを意識して見ればぼちぼち楽しめるはずです。
総評の星は2にしようとしましたけど、そこまで酷くなくちゃんとゾンビ映画(目新しさはないですが)していたので星3。一応、マイナスつけてるところを汲んでいただければ。
総評:★★★☆☆-
映像 (3) 構成力・展開 (3) 脚本(3) 役者 (3)
演出力 (4) キャラクター (3) オリジナリティ(2)
五段階評価です
映像 (3) 構成力・展開 (3) 脚本(3) 役者 (3)
演出力 (4) キャラクター (3) オリジナリティ(2)
五段階評価です