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ロッキー 【ジョン・G・アヴィルドセン監督】

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DVDで鑑賞。


正月一発目の記事に運動しなきゃ、と書きましたが。
運動してるときに流れると妙にやる気、興奮する曲といえば。

ててーてー、ててーてー、ー、てってーてーてれてててててーてれてーてれてててててーてーてーてててーて

そうあの曲、ロッキーのテーマ曲。
ロッキーを見てない人もこの曲を見るとなぜかモチベーションが上がる人も多いのでは?
かくゆう私もシリーズを中途半端に見ていてごっちゃになってる身でしたが。「グリード」を見るために現在予習中です。

けど、このシリーズは後半になるにつれてロッキーの転落の人生だったりするとので億劫なんですよね。
現在、2作目まで鑑賞済みです。


【あらすじ・解説】無敵の黒人ボクサー、アポロが人気取りのため、格下の相手と闘うことを宣言した。チャンピオンに挑戦するチャンスを与えることで、アメリカン・ドリームを体現しようというのだ。アポロのマネージャーたちは、選ばれたロッキーがサウスポーなのを気にかけ相手を変えるように忠告するがアポロは無視。かくして薄汚れた下町の中、ロッキーのトレーニングが始まる……。[Yahoo 映画]



知られた名作なのでネタバレ込みで書きますので悪しからず。


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久々にみるとスタローンが若い若い(笑)
今もまだ体は引き締まってますけど顔とかはさすがにこの当時と比べると~目がくりっくりしてますね。



80年代、90年代のアクションスターと言えば、やっぱりシュワちゃんと、スタローンを頭に浮かび人が多いと思います。
どちらもアクション作品で輝いてますが。スタローンがシュワちゃんと違うところは・・・
この人、脚本も書けるとところですよね。

この作品の脚本を自ら書き、自ら出演し、一気にスターダムを駆け上がったのは周知の事実。
ロッキー以外でも脚本、企画家でヒット作を世に出してる何気に才能豊かな男。ロッキーみたいに踏ん張り続けたり、ランボーみたいに「うぉぉ!」て叫びながら重火器ぶっ放してるだけの男ではございません。

このスターダムになったロッキーとスタローンの人生のシンクロで考えるとこのシリーズの面白いところがまた見えてきます。


1~4作目は絶頂の最中でロッキーも栄光の歴史をつづってます。
しかし、スタローンの人気に陰りが見えてくると・・・ロッキーの人生にも影が落ちてきます。
そして。
昨今は自分がメインよりも製作兼若手プロデュースの傾向のあるスタローン。自身で企画し、主演シリーズの「エクスペンダブルス」がまさにそれ。
そして、「グリード」ではロッキーシリーズもロッキーを継ぐ男の話になるのを見ると・・・うーん、あと2,3作はロッキーシリーズが出来そうですね(笑)


横に逸れてばっかりで全然一作目のことに触れてません。
あまり触れる気はなく。だってですね。有名すぎて今さらどう書いていいのやら(笑)

もう見てくださいとしか(笑)

今見ても面白い作品です。当時は低予算作品でしたので映像が少々荒いですが、それも味に見えますし。

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有名なトレーニングシーンの朝焼けとかはあの暗さも、リアリティと、スタローンとロッキーが暗闇から飛び出す!のイメージにリンクして素晴らしいシーンになってます。



そして何よりも。
音楽。
もう、このテーマ曲の完成でこの作品は名作への決定打になったと思います。
勿論、キャストの演技(スタローンが上手い下手関係なしに)とキャラクター、アメリカンドリームの体現などもありますが。この耳に残り、聞くと体に元気が沸いてくるこの曲の効果は絶大だと思います。映画を見るとこの曲の効果も倍増されるのでぜひ^^


このままだとあんまりなので。
ラストのネタバレで書きますと。

てっきり判定勝ちしたと思ってたんですけど、ほかのシリーズと間違えてました。
もう少し、若いときに見ていたら「あれ?ロッキーは勝てないんかい!」と少し意気消沈した結果にだけ見えてしまってたかもしれないですけど。
ボクシングに生きようよしても、試合もままならない。裏家業に浸かり人生の岐路に立った男。
愛しい恋人のためにもお天道様に恥じないように生きよう。
勝てなくてもいい。ロッキー自身も強いと思うアポロに最終ラウンドまで戦い抜く!それが出来れば人生を取り戻せる。そこがメインだったんですね。
そして、最後まで立ち、恋人の名前を叫ぶ。素晴らしいシーンが完成するわけです。

それにしても。
まずは一ボケですが。
イタリアの種馬って割には一途ですよね(笑)
エイドリアン一筋でした~
口説き方は遠回りでしたけど、あと一歩!まで来たらイタリア~ンな踏み込みでエイドリアンを物にしてましたけど。
エイドリアンもエイドリアンで最初はおどおどした子でしたけど、結ばれると結構甘え上手で・・・こんな彼女欲しい・・・

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さ、新年早々のボケと愚痴はこの辺で。


真面目にこの1作目のラストについて考えを書きます。
相変わらずの私の斜めな“読み”になるものをつらつらと。


これ、もしロッキーが勝ってたらここまでヒット作になってなかったのかも?なんて考えがふと頭に。

なぜならロッキーはイタリア系アメリカ人。
圧倒的な権力のある白人系でもイタリア系は割合の問題もあってマイノリティ・・・のはず。
どうしても白人の中でもイギリス系、フランス系のが強いイメージ。あとは戦後はイタリアはドイツと手を組んでいたのと、ギャング絡みなどもあって立場が弱そうな・・・イメージ。実際はどうだったかよく知らないのですが。
対して、相手のキャラクターは黒人ボクサー。当時も黒人ボクサーで強者は多く。彼を倒してしまうと黒人さんからの反発も大きかったのかも。黒人さんの反発の怖いところは彼らは権力の部分では弱いですが圧倒的な人口パワーがありますので。あくまでも私の勝手なイメージですけども。
白人側の擁護も見込み薄く、黒人からも反発されると見てくれる人が限られてもしかするとヒットしてなかったかも、なんて。
劇中でもロッキーは裏家業し、彼の住む街も貧困層が多かったりするのもその反映かも。当時のイタリア系アメリカ人の暮らしを描いていた部分も意外に重要かも。


こういう状況もあって勝てない状況でいかに熱いドラマにするのか。
どんなに殴られても、倒れてしまっても立ち上がり戦い続ける。上手いところを突いた作品です。
だって男はこういうの頑張る姿に弱いんです(笑)
あそこで中島みゆきさんの曲が流れたら泣く人多そう(笑)

勝たないことでドラマに成る。見事な話でした。


なんて斜め読みで新年一発目の記事を締めたいと思います。



総評:★★★★★
映像 (4) 構成力・展開 (5) 脚本(5) 役者 (5)
演出力 (5) キャラクター (5) オリジナリティ(5)
五段階評価です

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