Quantcast
Channel: 映画を観る日々
Viewing all articles
Browse latest Browse all 797

パージ:アナーキー 【ジェームズ・デモナコ】

$
0
0

イメージ 1

DVDで鑑賞。


先日書いた「パージ」の第2弾。
続編と書かないのは話の繋がりはあまりないので。パージの夜を描く、という部分のみでキャラクターに共通点などなし。
3作目を検索しましたら、キャストの再登板が決定情報出てましたので、このアナーキーと3作目は何かしら繋がりがあるかも。今年の夏に3は公開予定だそうです。
アナーキーの意味を調べましたら無政府状態。
パージは国政なのに、無政府状態、これいかに(笑)



【あらすじ・解説】『トランスフォーマー』シリーズのマイケル・ベイが製作陣に名を連ねたサスペンスシリーズの第2弾。年に1度だけ殺人などの犯罪が有罪にならないパージと呼ばれる日に街をさまようことになった夫婦が、ある母娘や武装した謎の男と共に生還を目指す。前作に引き続き、監督は脚本家やプロデューサーとしても活躍するジェームズ・デモナコ。『バトルフロント』などのフランク・グリロらが出演。より激化する殺人合戦の行方に目がくぎ付け。[Yahoo 映画]


前作よりエンタメの部分が良くなってます。
3グループのエゴと、追われる身という恐怖。逃げ場の無い空気。
そして、無秩序な殺人と、格差が生む怨恨。そして、裕福層の快楽殺人者と人間のくろーい部分が存分に描かれてます。

ポスターのキャラクターは追いかけてくる集団の一味の一つなのでメインキャラではありません。
インパクトのあるビジュアルなんですけども。


これだけだと鬱屈するだけの話になるのですが。
今回はヒーローみたいなキャラクターがはめこまれてます。


その名もレオ。
簡単な名前ですけど、彼の活躍が今回の映画の肝です。

息子を交通事故で亡くし、その加害者に復讐するためにパージの夜を待ち続けた男。
銃もとっさの機転も利く男。
復讐に囚われそれだけなら面白くないのですが。たまたま通りかかったところに母娘が攫われそうになるのを我慢できず助けたことから彼の人生の寄り道が始まります。これが無駄に終わるのか、彼の人生に何かを残すかはラストのお楽しみ。


面白くなってきたのは、この無政府状態の夜に対する反抗組織がいること。
そして、こういう世の中になると裕福層は自堕落になって己の快楽のために人を攫い、人を買い、殺人をゲームとして楽しむ集団が出てくるなど、社会の変化とそれに巻き込まれる人々という世界観が出てきてる点。

シリーズ化になってるので今後も楽しみかも。
ただのレジスタンスものになるとつまらなくなっちゃいますけども。


今回の、このアナーキーで残念だった点は・・・
レオ役のフランク・グロリ以外が残念だった点。
母娘もイマイチでしたし、もう1つのカップルも・・・上手い、下手はよく解らないですけどグロリが良いのが浮いちゃってる状態に見えちゃって。
まあ、演出もすぐ集中力の消えちゃう逃げ惑う人々ってのも惜しいかな。
パージという無法地帯の中を武器も持たず最初は恐怖に強張ってたのに、少しするとピクニック感覚になってたりしてましたので。もう少し緊張感を続けたほうが楽しめたかも。


グロリの活躍で楽しめた第2弾。
さあ、第3弾はどういうパージの夜を描くのか。
右肩上がりで面白くなるのを期待!



そういえば。
犯罪が全て許される一夜なのに、殺人ばっかりなのが。
強盗とかも出てくると話に色々変化ありそうなので。出来れば義賊系とかそっちの面も期待。



総評:★★★☆☆+
映像 (3) 構成力・展開 (4) 脚本(4) 役者 (3)
演出力 (3) キャラクター (4) オリジナリティ(3)
五段階評価です

よろしければ、応援ボタンをクリックお願いします
↓(ブログ村ランキングポイントにご協力をお願いします<(_ _)>)
http://movie.blogmura.com/img/movie88_31.gif
にほんブログ村 映画ブログへ(クリックの際はこちらの文字からお願いします)

Viewing all articles
Browse latest Browse all 797

Trending Articles