キック・アス／ジャスティス・フォーエバー　【ジェフ・ワドロウ監督】

映画館で鑑賞。

前作を劇場鑑賞でスルーしたことを後悔してましたので、この続編は必ず劇場で、と１作目を鑑賞したときから心に決めてました。いつやるのか、早く作ってくれないとクロエちゃんがどんどん魅力的な女性に・・・と気を揉んでましたが無事、ティーンエイジャーのときに製作されホッとしました。

子役から無事、成長中。女の子は子役から成長しておかしな方にいく子は男の子と比べてまだ少ないですね。けどこれからも薬とかお酒の道に進まないことを切に願います。クロエちゃんは大丈夫そうですけど。

さすがに前作の衝撃やインパクトは超えられず。しかし、前作のファンを楽しませてくれる大満足の続編でした。

前作のレビューで危惧していた、ヒットガールが思春期に入ってヒーロー卒業かなと、想像。が、今回はヒットガールはヒーローであらんことを、父との約束を守りたいのに、型にはまった青春を強要されるってお話でした。里親になったマーカスの気持ちもわからないではないですよね。大切な友人の一人娘が悪者退治に日夜明け暮れたいたなんてね。親として普通に幸せになってほしいという気持ちも解らないはないですけど。

前作はキックアスことデイブ主観の話で裏エピソードでヒットガールことミンディのお話でした。
人気はキックアスよりもヒットガールのほうが人気が出たのもあって今回はヒットガールメイン。原作の２つめははヒットガールがメインみたいですね。なので今回のキックアスは物語の裏側の進行役でした。が、途中までは・・・そこは見てのお楽しみということで。
ヒットガールが主人公もありはありでしたけど、ここはやっぱりキックアスのお話もみたいので、その辺りもちゃんと作られていたのでよかったです。劇中に不幸はありましたけど。あれ、けど親友の子はどの面さげて友人ポジションに復帰できるか解らないですけど・・・
もしもですよ、もしもの話ですけど。続編があるなら、この幼馴染の友人が次のキーマンになりそう。

邦題は「ジャスティスフォーエバー」って副題つけてますけど原題はシンプルに「ＫＩＣＫ－ＡＳＳ２」ですからね。バットマンもフォーエバーのあとも続きましたし。
クレジットまで、あぁ完結かな？と思わせましたけど、クレジットの後にちょっと続きがあって、ありゃ、これは続くかなって思いましたし（笑）ということで今回もちゃんとエンドクレジットの後もチェックです。

前作同様のバイオレンス描写は好き嫌いの分かれ道。
そういった描写が万人向けではないですけど、見て欲しいと思うところもあり。

正義ってなんでしょ？
難しい話なんですけど、自分では正しいと思ってることも他人からすれば「悪」な行為に見えることもあります。
今回、市民ヒーロー軍団の行動は悪いことに括るには難しいところですが、暴力を振るってます。薬の売人だったりしますのでやっちまえ！ってのは解ります。が、暴力は暴力です。暴力ってのは銃を使おうが素手だろうが負の連鎖の始まりです。特にこういった裏の道の人たちを相手にしますと相応の報復があるわけで。
今回はその悪の軍団の報復です。ちゃんと前作から続いてるんですよね。ほぼ逆恨みの部分ですけど。
そして、その代償は大きく。
それでも立ち上がるのか？ってお話でした。
お馬鹿映画なノリのくせにこういったところで熱くさせるからずるいですよね（笑）

恐らく３もありそうなので勝手な予想ですけど。次はこの暴力の連鎖がまた続くのかな。
マザー○ッカーの叔父さんの出所もある可能性もありますし。

下手にスピンオフで「ヒットガール」になることだけはできれば避けて、続編で３作目をお待ちしてます。

本編の話題より、続編の予想やら期待ばっかりの記事になっちゃってますね。

なので、もう少しだけ映画本編について。

ジム・キャリーは老けましたね。もう５２歳か。私も年とったわけです（笑）
もっと、ギャグパート担当と思いきや、今回は演技派のジム･キャリーの番でした。この人はどっちも上手いですからね。今回の役は元悪人が宗教の教えで善行に目覚めたという役。バットマンのときは悪役で出てたのでそこともリンクするのかな？なんて勝手に想像してました。正義のはずがすぐ暴力に走っちゃってましたけど。この映画とは関係なしにジム･キャリーはまたコメディ映画に出てくれないかな～
悪の軍団関係者にジョン・レグイザモは地味にいい役だったのでここで退場は惜しかったですね。今回はストーリーの引き金役でした。この人はこういう情に厚いところが似合います。
そして、マザー○ッカーの叔父役にイアン・グレイ。って多分この人ですよね？yahoo映画の写真だけで判別してます・・・存在感のある人ですし、マザー○ッカーつながりもあるので次回作も登場しそう。

あと、前作は銃を使って殺して悪人退治から、正義の軍団は基本、銃を使わず戦ってました。
使ったのは大佐とヒットガールぐらい。ヒットガールも前作と比べると銃を使う描写が減りました。
十代の少女が銃を手に入れるのは厳しいというのと最近の乱射事件の影響もあったのかな。

最後にもう一つ。

キックアスとヒットガールの距離感ですけど、ラブストーリーに発展したりなんて可能性も。
兄弟愛みたいなもの？うーん、どっちでしょ。今回は二人、特にミンディに変化の描写がありましたね。

前作のテイストを大事にしっかりした続編でした。
鑑賞前にはぜひ１作目の鑑賞を。

締めはやっぱり

ジャスティス・フォーエバー！

総評：★★★★★
映像 （4）　構成力・展開 （5）　脚本（5） 役者 （5）
演出力 （5）　キャラクター （5）　オリジナリティ（5）
五段階評価です

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