ラースと、その彼女　【グレシグ・ギレスピー監督】

ＤＶＤで鑑賞。

テレビ番組で取り上げられてお店でも話題になってた１本。
ただ、ジャケットからしてお人形さんが横に並んでる絵なのに感動作？！と半信半疑でした。

これ、コメディではないですね。
ヒューマンドラマ扱いのほうが。ただ、ダッ○ワイフさんが登場するので、普通に感動できる映画ではないのでやっぱおき場所はコメディのほうがいいのかな。

この映画どうですか？
と聞かれれば。
一風変わった話ですけど、村人の暖かさとかが暖かくなる映画ですよ、とおススメしやすいう作品です。
と答えます。

ライアン・ゴズリングはいつものイケメンとは違った役を見事に演じきってました。
お人形彼女のビアンカも見てるとそのうち動き出しそうな・・・あと歯磨きしそうな人形ですね。オー○２のあれ。

見たのは今年の初めぐらいでしたがなーんか私の中で釈然としないままの映画でした。
村人の話とか感動できるんですよ。ラースの生い立ちとかも「なるほど～」と思えました。ただの風変わりな話ではなくて心に傷を負った青年がコミュニケーションの心を開くまでの話でふざけたジャケットとかが嘘みたいにしっかりした話でした。

問題は、いい話で終わりすぎてない？
と、この部分が腑に落ちなかったんです。
カミヤマさんの「三角絞めでつかまえて」のブログを読んですっきりしました。

以下、ネタばれも含みますので悪しからず。

人形とお別れ、というラストなんですけど、自分の過去いうか難コミュニケーションの性格や心の傷はちゃんと乗り越えたのか？と言われればお人形と一緒にお墓にしまってしまったのでは？というラストに見えてきました。

コミュニティー障害とまでは言いませんが、私も人付き合いが苦手でして。ラースみたいなドラマチックな過去とかなく、人付き合いが苦手なだけ。飲み会とかは平気なんですけど、映画は一人でないとか駄目とかお一人様慣れしてます。一度この道に入ると自分を変えないといけないので難しいです。
なので、そういえばそんな簡単に乗り越えられるのか？という疑問が生まれてきました。カミヤマさんのブログを読むまでそこが解らずもやもやしてまして、そこがすっきりして記事を書き始めました。映画でそこまで描けるか？と聞かれればそれは無理な話で、話自体はちゃーんと上手くまとまってますので野暮な突っ込み以外の何ものでも無いのは重々承知しております。話のメインはラースの心の変化かもしれませんが、それ以上に周りの温かみ、見守ることと受け入れる優しさだったりしまして、そこは実にいい話です。なので野暮な話なんですけど、私の中でいい話に昇華仕切れなかったところがありまして。ラースはあの後、大丈夫だったのかな？なんて不安に感じたり。
こんなの感じるのは私くらいかな（笑）

記事にできてやっと消化できました。

yahoo映画で絶賛されていて、口コミの評判も上々。
見れば納得のいい話で、設定のとっつき難ささえ気にならなければ実におススメしやすい作品でした。

総評：★★★☆☆
映像 （4）　構成力・展開 （4）　脚本（4） 役者 （4）
演出力 （5）　キャラクター （4）　オリジナリティ（4）
五段階評価です

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