DVDで鑑賞。
映画館で見る気はなく。
なぜなら、私の苦手な実話もの。トム・ハンクス主演なので見たい作品だったんですけど、まずここで見る気ポイント減。
さらにさらに。予告の流れが、あっさり海賊に拿捕される、フィリップス船長人質に、救出交渉、フィリップス船長の忍耐と交渉術の感動話、的な流れが見えてて余計、見る気を無くす。
皆さんのレビューがいい雰囲気なので、見たいな~とは思ってましたがDVD待ちしました。
なぜなら、私の苦手な実話もの。トム・ハンクス主演なので見たい作品だったんですけど、まずここで見る気ポイント減。
さらにさらに。予告の流れが、あっさり海賊に拿捕される、フィリップス船長人質に、救出交渉、フィリップス船長の忍耐と交渉術の感動話、的な流れが見えてて余計、見る気を無くす。
皆さんのレビューがいい雰囲気なので、見たいな~とは思ってましたがDVD待ちしました。
【あらすじ・解説】2009年のソマリア海域人質事件をテーマに、海賊に拉致されたコンテナ船船長をトム・ハンクスが演じたドラマ。船員の救出と引き換えに4日間にわたって海賊の人質となった船長の運命と、海軍特殊部隊ネイビーシールズによる救出作戦を、緊張感あふれる演出で活写する。原作は、船長リチャード・フィリップスが著したノンフィクション。『ボーン』シリーズや『ユナイテッド93』などのポール・グリーングラス監督が映画化した。船長としての誇りと拘束された恐怖を体現するトム・ハンクスの熱演と、リアルで迫力ある救出劇が見どころ。[Yahoo 映画]
予告に騙された~(泣) |
あの予告は作り直して(怒) |
ってなぐらい映画を見たら面白かったです!
あっさり捕まった危機管理のない船長?と思ってましたら前半は海賊の船長の駆け引き戦。貨物船なので武装できず乗組員たちの知恵比べの駆け引き。そして、危機が直面に迫ったとき、船員を隠し孤軍で海賊との対峙!
ここ!ここが緊張感あって実に面白い!
ここも少し予告に足しておいてください。前半パートの盛り上がりのシーンであり、後半にさらに見えてくるフィリップ船長の決断力と勇気が見えますので重要なんです。予告でほぼカットされてたのが謎です。
あっさり捕まった危機管理のない船長?と思ってましたら前半は海賊の船長の駆け引き戦。貨物船なので武装できず乗組員たちの知恵比べの駆け引き。そして、危機が直面に迫ったとき、船員を隠し孤軍で海賊との対峙!
ここ!ここが緊張感あって実に面白い!
ここも少し予告に足しておいてください。前半パートの盛り上がりのシーンであり、後半にさらに見えてくるフィリップ船長の決断力と勇気が見えますので重要なんです。予告でほぼカットされてたのが謎です。
後半はてっきり、話術中心に海賊と船長と海軍の交渉術と思いきや。
海事には必ず出てくる海軍最強の呼び名を持つ彼らが登場。そうSEALsです。彼らの登場=武力制圧ですから船長の運命は如何に?下手すると流れ弾で?!なんて緊張展開もあり。
この辺りはさすがポール監督ですね。
監督作品は「ボーン」シリーズ「グリーンゾーン」とどれもお気に入り。監督名で見に行くべきでしたね、とここでちょっと後悔。大海原で、救命ポッドという密室空間で起こる緊張感もさすがでした。人質という命綱を元にギリギリの交渉術。そこには海賊のみならず海軍の動きも頭に入れてないと下手に刺激、失敗すると巻き添えに。この緊張感がよかったです。
海事には必ず出てくる海軍最強の呼び名を持つ彼らが登場。そうSEALsです。彼らの登場=武力制圧ですから船長の運命は如何に?下手すると流れ弾で?!なんて緊張展開もあり。
この辺りはさすがポール監督ですね。
監督作品は「ボーン」シリーズ「グリーンゾーン」とどれもお気に入り。監督名で見に行くべきでしたね、とここでちょっと後悔。大海原で、救命ポッドという密室空間で起こる緊張感もさすがでした。人質という命綱を元にギリギリの交渉術。そこには海賊のみならず海軍の動きも頭に入れてないと下手に刺激、失敗すると巻き添えに。この緊張感がよかったです。
もう一つはやっぱりキャスト。
中でもフィリップス船長役のトム・ハンクス。
この方は一人で作品を見せられるってのは凄いですね。「キャストアウェイ」のときもそうでしたが、今回は有名俳優は彼のみ。それでも2時間強のドラマをしっかり見せてくれてます。もう、これだけで凄いんですけど。今回は船長役ということでバンプアップされてたのか、あと肩で風をきる感じであるく姿でいつもの歩き方と変えてました。船長には決断力とかももちろん必要ですけど威厳も大切ですからね。威厳のある船長姿で、あのまま船長できますね、この人ですと(笑)ほんと役者以外でもなんでも出来そうです。
中でもフィリップス船長役のトム・ハンクス。
この方は一人で作品を見せられるってのは凄いですね。「キャストアウェイ」のときもそうでしたが、今回は有名俳優は彼のみ。それでも2時間強のドラマをしっかり見せてくれてます。もう、これだけで凄いんですけど。今回は船長役ということでバンプアップされてたのか、あと肩で風をきる感じであるく姿でいつもの歩き方と変えてました。船長には決断力とかももちろん必要ですけど威厳も大切ですからね。威厳のある船長姿で、あのまま船長できますね、この人ですと(笑)ほんと役者以外でもなんでも出来そうです。
あと、フィリップス船長が冒頭で、今は厳しい時代で早さなども求められている、真面目なだけじゃ駄目なんだ、と呟いてましたが彼の行動を見ると、真面目に真剣に取り組んできたから海賊への危機管理、海軍の動きを読み取りと「培ってきた」ものが活きた話でした。
早さとかも大切ですけど、経験とか真面目さも重要ですよね。
早さとかも大切ですけど、経験とか真面目さも重要ですよね。
そして、このスタートム・ハンクスと真っ向から共演のバーカッド・アブディ。
正直、他の映画でも見た記憶ないので新人さんと思ってましたらほんとに新人さん。ただ、いろいろなことされてるみたいで、今度は監督作もあるとか。眼光の鋭さとどこか達観した冷静さで海賊と海軍をコントロールしようしてたボス的存在を好演されてました。あの目は印象的です、ほんと。
正直、他の映画でも見た記憶ないので新人さんと思ってましたらほんとに新人さん。ただ、いろいろなことされてるみたいで、今度は監督作もあるとか。眼光の鋭さとどこか達観した冷静さで海賊と海軍をコントロールしようしてたボス的存在を好演されてました。あの目は印象的です、ほんと。
実話ものは苦手なので予告の良し悪しに関わらず映画館はスルーしてたと思いますので前半のボヤきは実話ものと思って映画館をスルーしてしまった自分への怒りと憂さ晴らしです。
ただ、中身は単純な救出感動話で終わってませんのでソマリア海賊の姿を知ったり、緊迫感を感じたりと中身の濃い1本でした。あと今年見たのであの事件のあの船長と対比すると余計に船長の勇気と決断力が凄いことに見えました。船長って肩書きだけで、危険時に船に残る勇気は生まれませんから。人としての中身ですよね、やっぱり。そういうところはアメリカの船長やパイロットって脈々と受け継がれてるところありますね。NYの飛行機事故にときもそうでしたし。
ただ、中身は単純な救出感動話で終わってませんのでソマリア海賊の姿を知ったり、緊迫感を感じたりと中身の濃い1本でした。あと今年見たのであの事件のあの船長と対比すると余計に船長の勇気と決断力が凄いことに見えました。船長って肩書きだけで、危険時に船に残る勇気は生まれませんから。人としての中身ですよね、やっぱり。そういうところはアメリカの船長やパイロットって脈々と受け継がれてるところありますね。NYの飛行機事故にときもそうでしたし。
ドラマ系映画を探してる方におススメの1本です。
総評:★★★★★
映像 (4) 構成力・展開 (5) 脚本(5) 役者 (5)
演出力 (5) キャラクター (4) オリジナリティ(5)
五段階評価です
映像 (4) 構成力・展開 (5) 脚本(5) 役者 (5)
演出力 (5) キャラクター (4) オリジナリティ(5)
五段階評価です
ネタバレと余談です。
ラストに関してですが。
大抵、この手の映画は救出されてめでたしめでたし。ちゃんちゃん。で終ります。
今回も無事、フィリップス船長が救出されてめでたしめでたし、に見えるのと、海軍すげーのアメリカ軍万歳な話にも見えるんですけど。
ここからトム・ハンクスの演技の凄さが押し寄せて来ます。
銃撃で海賊は殺され茫然自失となってるフィリップス船長。彼はこうなることが読めてました。しかし、実際に「起きた」とき彼は呆然とします。もう一つは自分も含めて「死」を回避しようとしてた気もします。彼らは海賊であると同時に漁師という姿であったり、一人の少年出来れば「死」を回避したかったのでは?実話なので実際はどうか解りませんが、この映画ではそういう雰囲気がありました。
そして、事件後、医務室に連れて行かれて身体検査を受けるシーン。事件が終り冷静に質問をする看護師。彼女の言葉はよりそう訳でもなく同情するわけでもありません。落ち着いた声で正しい行動です。映画を見てるとあんなことがあったのによく冷静に聞けるね?!とも思いますが彼女が慌てたり変に同情すると心身に負担がかかるので彼らはいかなるときも冷静に声かけするんでしょうね。
話が少しそれましたが。
ここが銃撃よりも劇中のクライマックス。トム・ハンクス渾身の演技。
極限まで高まってた緊張感が「血」というキーワードで解かれます。自分の血ではない、犯人たちの血を浴びたという事実を認識して。助かった嬉し涙、助からなかったものへの悲しみの涙か。
それがどちらかは解りません。おそらくどちらもだったのではと思えるシーンでした。
今回も無事、フィリップス船長が救出されてめでたしめでたし、に見えるのと、海軍すげーのアメリカ軍万歳な話にも見えるんですけど。
ここからトム・ハンクスの演技の凄さが押し寄せて来ます。
銃撃で海賊は殺され茫然自失となってるフィリップス船長。彼はこうなることが読めてました。しかし、実際に「起きた」とき彼は呆然とします。もう一つは自分も含めて「死」を回避しようとしてた気もします。彼らは海賊であると同時に漁師という姿であったり、一人の少年出来れば「死」を回避したかったのでは?実話なので実際はどうか解りませんが、この映画ではそういう雰囲気がありました。
そして、事件後、医務室に連れて行かれて身体検査を受けるシーン。事件が終り冷静に質問をする看護師。彼女の言葉はよりそう訳でもなく同情するわけでもありません。落ち着いた声で正しい行動です。映画を見てるとあんなことがあったのによく冷静に聞けるね?!とも思いますが彼女が慌てたり変に同情すると心身に負担がかかるので彼らはいかなるときも冷静に声かけするんでしょうね。
話が少しそれましたが。
ここが銃撃よりも劇中のクライマックス。トム・ハンクス渾身の演技。
極限まで高まってた緊張感が「血」というキーワードで解かれます。自分の血ではない、犯人たちの血を浴びたという事実を認識して。助かった嬉し涙、助からなかったものへの悲しみの涙か。
それがどちらかは解りません。おそらくどちらもだったのではと思えるシーンでした。
この映画がフィリップ船長急出撃よかったね~で終わってたらそこまでの映画でしたが。ソマリアの悲しみも描かれているところが、見るべきポイントなのかもしれません。
こんなことがあっても翌年現場復帰した船長に驚きです。
以上ネタバレこみの余談でした。