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Channel: 映画を観る日々
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喰女―クイメ― 【三池 崇史監督】

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映画館で鑑賞。


三池監督作品は映画館で見る!といつの間にか心に誓ったことを思い出して映画館に。
いまいち、見ようという思いにならず、DVD化待とうかなと思ってました。
決め手は柴咲さんが出てるからかな(笑)


【あらすじ・解説】『一命』の三池崇史監督と市川海老蔵が再びタッグを組み、有名な歌舞伎狂言「東海道四谷怪談」を題材に描く衝撃作。柴咲コウがヒロインを演じ、虚構と現実の世界が交錯しながらもつれ合う男女の愛と狂気を浮き彫りにする。『悪の教典』などの伊藤英明や『ミロクローゼ』などのマイコ、『永遠の0』などの中西美帆らが共演。身の毛もよだつような戦慄(せんりつ)の物語に背筋が凍る。[Yahoo 映画]


見る前は余計な先入観にならないようにレビューとかは読まないのですが一度、見る気を無くしたので、久々にヤフー映画のレビューを鑑賞前に読んでましたら。

映画というより、舞台。

という、簡潔なレビューがありまして、逆に興味を持ったところです。

見た感想は、私も、「映画というより舞台」

今は、歌舞伎シネマとかもありますからその延長かも。
話の元も、海老蔵さんの舞台を映画用にしたものですので。
舞台装置や、稽古場の雰囲気とか見えて、舞台劇を見に行かない私には、「へ~」と思う場面が多かったです。

この映画より舞台にプラスするとすれば。


三池ホラーは怪談にはならずスプラッタ

です。

日本人が興味を持つおどろおどろしいものよりホラーが怪談ものと、血が飛び散り、痛々しい映像、キャストの絶叫などがアメリカ産で多いスプラッタ描写メインのホラー。簡単に分けてみました。

三池監督の得意分野はどちらかというと後者。
「着信あり」では怪談の部分もありましたけど印象に残るのはどうしてもスプラッタのほうが強かったりして、日本の怪談映画ファンにはあまり好かれてません(笑)


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今回の映画もお岩の情念とかよりも、女の執念から転化したストーカー映画に落ち着いちゃった辺りに背筋が凍る怪談には至らず。舞台で使う人形が怖い印象だったり、ミユキが血みどろになるシーンなどらしさを発揮して痛怖いシーンはふんだんにあります。


見所は上に書いた怖い、痛いシーンと、主要キャスト陣。

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海老蔵さんはぴったりですね。舞台劇でもやってるのもありますが、女にモテるのと女に対する仕打ちとか。
鬘姿も似合います。

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あとは脇に回った方々も渋い面々でしたが、伊藤さんが最近、来てます。前は爽やか好青年の役ばっかりで辟易してたのですが、「悪の経典」では殺人鬼役で三池監督と太いパイプが出来、「ウッジョブ」では色々な意味で手のはやい山のいかつい男、今回は宅悦という盲目の按摩役を演じる役者役なんですけどこの宅悦の演技が実にいやらしい。こういうのが出来るようになったので今後も楽しみ。


あとは柴咲さん。

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いいですね~お岩の従順な妻に醜くなって苦悩する姿。そしてミユキ役ではハセガワへの思いをこじらせて狂気じみていく。
どっちも良かったです。出来れば特殊メイクなしのお顔を楽しみたかったでんすけど。「ルーシー」でヨハンソンに肩透かし、こちらも柴咲さんの演技を楽しめましたが可愛らしい顔をあまり楽しめず。見る前から解ってたんですけどね(笑)

日米の好きな女優さんの主演作公開で楽しみにしてましたけど両作品ともちょっと期待外れでした。


映画として見ると恐らくしっくり来ません。
舞台シネマ「食女」として見ると面白いかも。

ホラーも期待しちゃダメです。うーん、色々と注意書きしなきゃいけない映画ってのもどうでしょ。


総評:★★★☆☆
映像 (3) 構成力・展開 (3) 脚本(3) 役者 (5)
演出力 (3) キャラクター (3) オリジナリティ(3)
五段階評価です

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