イップ・マン　序章　【ウィルソン・イップ監督】

ＤＶＤで鑑賞。

何かの予告で見て気になっていたらＴＶ番組の「しゃべくり００７」で取り上げられてただでさえ人気のところに問い合わせに追いつかない人気に。しばらく待ったら借りられるようになったのでやっとこさ鑑賞できたのを覚えてます。

この映画はシリーズになっていて、この「序章」「葉門」に続いて「誕生」も製作されてました。
ところで「葉門」はイップ･マンのことなのですが読みは「はもん」で正しいのでしょうか？伝わるから、ま、いいかと思ってるんですけどやっぱり正解が気になるので知っている方がいましたらぜひ教えてください。

では、映画ですが。
反日映画です。
そして、いいカンフー映画です。

まずは、ドニー・イェンが脂乗ってます。
娯楽色はジャッキー、武狭ものはジェット･リーと二大巨頭が息が長く、人気の陰りがまったく見えないのでなかなか二人の影を越えることが出来なかったのすが。この映画あたらから役者としても貫禄が出てきてました。武狭もの系でいい映画にめぐりあえてるようでいい作品多いです。残念なのは政治色強い作品ばかりな点・・・本人は震災の応援メッセージ送ってくれたりしてるので中国映画のいまは難しい時期なのかな、と思ってます。

カンフー映画としてド定番な、敵討ち系。
人望高いイップ・マン。ただ好き好んでた戦うことを良しとせず、平和に家族との団欒を楽しむ男。悲しいことに戦争に巻き込まれ、平和のときは過ぎ、その日を生きていくのに苦心する日々。
色々あって知り合いが殺され、戦うという定番な展開ですが。やっぱこういう展開は熱い。
ついつい見入ってしまい、三浦憎しになっていきます。ただ三浦も卑怯なわけではなく空手の使い手で強いのでどうなっていくのかが見所。残念なのは三浦の役は池内博之さん。坊主頭が目印ですよね。いい役者さんなんですけどアクションが格段上手いわけではないのでドニー・イェンと比べると動きが見劣りしちゃうんですよ。組み手シーンはやっぱり上手い人同士で組むと見ごたえもあるんですけど、相手が力不足だとイマイチなので。ドニー･イェンクラスを探すのが無理な話なんですけど。「スピリット」の中村獅童さんのも微妙でしたね。やっぱ本職ではないので物語の盛り上げはよかったんですけど。

ということで、展開はド定番なカンフーアクション。
そして、ドニー・イェンの構えと佇まいを観る映画でした。
お茶を飲むだけのシーンも貫禄があってかっこよかったです。

総評：★★★★☆
映像 （3）　構成力・展開 （4）　脚本（4） 役者 （5）
演出力 （3）　キャラクター （4）　オリジナリティ（4）
五段階評価です

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