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Channel: 映画を観る日々
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オブリビオン 【ジョセフ・コシンスキー監督】

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映画館で鑑賞。

予告の印象ではトム様ムービーと挑発的な宣伝文句で興味を持ったのですが。
監督が「トロン・レガシー」、そしてプロデューサーが「プロメテウス」・・・
近年のSF映画の外れ組が組んで一体どうなったんだろ、下手するとトム様万歳映画になりそうでなりそうで。
東宝シネマズで散々予告を見せられて洗脳されて劇場へ、何度も予告を見ると見たくなる映画会社の思惑に思いっきりはまってますが、ま、映画好きなので(笑)

【あらすじ・解説】『ミッション:インポッシブル』シリーズなどのトム・クルーズ主演によるSF大作。エイリアンの襲撃で半壊して捨てられた地球を監視していた男が、謎めいた人物との遭遇を機に自身と地球の運命を左右する事態に巻き込まれていく。『トロン:レガシー』で注目を浴びたジョセフ・コシンスキーが監督を務め、名優モーガン・フリーマン、『007/慰めの報酬』のオルガ・キュリレンコら、実力派たちが脇を固めている。壮大かつ予測不可能なストーリーに加えて、半壊した地球の鮮烈なビジュアルからも目が離せない。[Yahoo 映画]


いや、まさかのマイナスとマイナスかけてプラスになってました(笑)
これは言い方が悪いですね。トロンも3Dの失敗がなければ作品としては良かったもしれませんし、プロメテウスも宣伝で失敗してましたけど映画としてはそこまで悪くなかったですから。


まず、脚本にやられました。
最初は、「あぁ、実はこの二人があぁでこうで」と読んでまして、読みどおりの展開。
そこにモーガン・フリーマン演じる謎の男が登場して、真実について語りだすのですが出し惜しみするんです。
なんで、そこで語りをとめます、もう話しちゃえばいいじゃんって苛立ちがこの辺りでマックスになるんですけど、ここからの展開が素晴らしかったです。真実は予想内の展開(ちょっと読み違いましたけど)これは聞いただけでは納得できず、自分の目で見ないと納得できない話。これはすべてを語らなかったちゃんと理由になるのでよかった。

ついで映像。
トロンの3Dでは見づらい映像のイメージがあったのですが今回は3Dでないので見やすく戦争で崩壊した地球のイメージが出来ていた点。とくにドッグファイトのシーンはCGとは解ってますが興奮しました。自然の渓谷を抜けたと思ったら実は元はビル群だった、などビジュアルイメージも見所です。




総評:★★★★★
映像 (4) 構成力・展開 (4) 脚本(5) 役者 (4)
演出力 (4) キャラクター (4) オリジナリティ(4)
五段階評価です

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以下はネタバレ込みの感想です。
この映画をまだ見ていない方、特に見ようと思ってる方はネタバレで知ると面白みが激減しますのでお気をつけください。








ではここから。
上に書いた脚本にやられてと書きましたが続きをこちらへ。

ふと拾った本がラストの幕引きのキーワードになってる。この辺りは意味深は朗読もあったので範囲内ですけど。
まさかあのアメフトの試合経過もまさか伏線とは思いませんで、鑑賞後に「おぉ」と鳥肌が立ちました。危険地帯なのに余興をしてる場合ではないでしょ、トム様油断しすぎと画面に突っ込みを入れてましたがまさかまさか。これもラストのちゃんと伏線(予言?)になってるではないじゃないですか。なぜあの試合経過が出てきたかは不明ですけどセリフが繋がっていたのに驚きと興奮を一人感じていました。

あとはクローン問題。
クローンは予想外でして、別のメンバーがいる展開と思ってましたので驚きは驚きでしたが、SF映画ではありえる展開。
問題はラスト。
彼らは個であって集団で個になることはないのです。
同じ顔、同じ肉体。しかし中身は別人です。
彼が死に、彼が生き残っても、ヒロインとの関係は成り立つのか。ま、そもそもヒロインからすれば49号も夫とは別人なわけで。それが52号も同じ。ただ濃密な2日間(3日だったか)を過ごした49号と、接点のない52号はまた別人。顔が同じな、遺伝子的にも同じなのだからいいのか。いややっぱり違うでしょ。けど、ハッピーエンドにも見えます。同じ顔が戻ってきたのだから。感情では嬉しい展開ですが思考ではいいのかと疑問を感じてしまう、そんなラストです。
これが上手い。
逆ならよくあるハッピーエンドの娯楽作なんですけど。良くも悪くも観客にこれでいいのか?と思わせるラスト。ここが面白かった。ここまでの展開は王道だったのに予想外の変化球。素直に喜べないのが少々惜しいですけど映画として楽しめたのでほんとによかったです。

あとはエイリアンが出てこなかったのも○
姿を見せることで彼らの思想等が見えることがありますがこの映画で彼らの思想などはあまり意味がありません。
下手に粘着体液どろどろやグレイ君みたいなエイリアンが出てくると興ざめするのでよかったです。








以上ネタバレ込みの観想でした。

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