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ロッキー5/最後のドラマ 【ジョン・G・アヴィルドセン監督】

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DVDで鑑賞。


まず、この映画と直接は関係ないですけど、訂正を。
ロッキー・シリーズの記事で新作の「クリード チャンプを継ぐ男」を勘違いして“グリード”を連呼してました。
いっぱい書いたので(修正が面倒なので)ここの報告で終わります。グリードって書いてるところはクリードってことで。


さて、このタイトルの内容に戻りまして。
公開は1990年。今から26年前ですか。時というのは恐ろしい(笑)
見る前というか当時の印象としましては。人気の陰りが見えてきたところいうのを覚えてたのでうが・・・ウィキペディアをチェックしますと、スタローンの90年代前半は全然ピークでしたね。ただ、「オーバー・ザ・トップ」が87年でここがピークかな。93年に「クリフハンガー」で最後の花火を打ち上げますが、その前後が芳しくなく、スタローン不遇の時期のスタートの印象が強い90年代です。
この「ロッキー」シリーズも最後のあがきという印象が当時のイメージでした。シリーズものに頼りすぎだろう、と。当時はシリーズもの全盛の今とは違いオリジナル映画も多数公開されていた時代でしたのでそういう思いが一層強かったと思います。

と、まあ、まったくシリーズを見てなかったときの私の感想です。
改めてシリーズをちゃんと見直してみたロッキー5の感想は?!



【あらすじ・解説】スタローンの代表作「ロッキー」シリーズの第五弾。前作のドラゴとの壮絶な闘いにより脳障害となって引退したロッキーは、若いボクサーを育てるトレーナーとなるのだが……。第1作のJ・G・アヴィルドセンが再びメガホンを取り、ロッキー・バルボアの物語に終止符を打つはずだったが、2006年に第六弾「ロッキー・ザ・ファイナル」が製作された。[Yahoo 映画]



あぁ、時代が悪かったとしか言えない良作。
シリーズ1作目の記事にも書きましたが「ロッキー」シリーズはスタローンの人生と被るようなところが多々。
「ロッキー4」でロッキー・バルボアがアメリカの英雄、伝説になった80年代。スタローンもロッキー、ランボーにコブラなど多数のヒット作を放ったのが80年代。その後スタローンは年齢的な衰えと、元々演技派が難しいこともあって陰りが見えていた90年代。マッチョ人気の後退、アクション映画の多様性。スタローンの居場所が空くなり。それを象徴するようにロッキー・バルボアの人生も陰りが見えてきます。
伝説のチャンプも引退するとただの人・・・


いやいや。
ロッキーは真のチャンプ。
引退しようがボクシングから距離をとろうが彼はロッキーなんです。

なぜロッキーがここまで人気なのかシリーズを見てなんとなく解ってきました。
以外にも映画の中だけの試合で彼は3敗(実はプラス1敗?ふふふ、クリード見てきましたよ)と決して無敵のチャンピオンではありません。打たれても打たれても立ち上がり相手に食らいつく。その姿が熱いからなんですよね。諦めないスピリット。それがロッキーの魅力であり、チャンプの姿なんですね。


この映画ではロッキーはボクサー人生としてはほぼ終焉です。
後世の育成へとシフトしていきます。2で引退宣言してるのでやっとな感じもありますけど(笑)その人気ゆえになかなかボクシングから抜けられなかったのもありますが。

もとはエイドリアンへの求愛がメイン。
そこから友情も広がり。この5作目では家族にシフトしていきます。

そうロッキーJrの話へ。
転じて、ロッキーの父親としての姿、背中がメインになってきます。
残念ながらロッキーJrはボクサーの人生は歩まず。しかし、アウトローになってしまいそうだったところは救われたのでまだいいかな。2世ってだけで色目で見られてしまったりしてグレちゃう子もいっぱいいますから。偉大すぎる父を持つのも大変ですよね。

そう。
何が大変ってこのお父さん。教え子であり現チャンプと試合しちゃいますからね(笑)
しかも互角!
戦うのかよ?!と思いましたけど、あそこで戦わないとロッキーじゃないですし。見事なファイトでした。

残念なのはリングの上じゃなかったところですけど。
ロッキー初の路上ファイト、観衆が囲む喧嘩もので上手い展開なんですけど、この作品で“終わり”にならなくて良かったです。やっぱりリングで戦ってこそ映える男、それがロッキーなので。


しかし、最後のドラマって、この時代から“終わる終わる詐欺商法”って存在してたんですね(笑)


シリーズをちゃんと見直して、この5を見てよかったです。
この辺りからチャンプって?というテーマが描かれていたのを考えると「クリード」もとってつけたような作品でないのが解ってとても良かったです。ロッキーシリーズのテーマがちゃんと描かれた良作です。ただ、これ1本だけ見ると凡作だとは思います。


総評:★★★★☆
映像 (4) 構成力・展開 (4) 脚本(4) 役者 (4)
演出力 (4) キャラクター (4) オリジナリティ(4)
五段階評価です

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