ジャンプネクストのレビュー続きです。
ちなみに前号からネクスト!!1GPなるものが開催。
まあ、中身はアンケートランキングで1位作品を発表するものです。
1位はボビー大澤せんせいの「アウト・ギア・フルカラー」
私も一押しにしてました。
で、このボビー大澤せんせい。なんと「フェアリーテイル」などの真島ヒロ先生のアシスタントさんだそうです。
で、マガジンの尾田からジャンプの尾田誕生!と何がなんだか解らないまとめサイトも生まれてました(笑)それにしてもマガジンには応募してないのかな?ちょっと不思議。
グランプリ受賞で連載も視界に入ってるとは思いますが。まだ、この読切だと「ドラクエ1」の時代。キャクラターというか職業などに幅が少ない点。国の規模も小さく。できれば「3」もしくは「4」のような世界観まで作りこむまで出来ると長く連載、最後まで描けるかな、と思いますのでじっくり煮込んでほしいです。
さあ、次のボビー大澤せんせいになるのは誰だ?!ということで新人せんせいの読切レビュー!
ストーリーは影を失い日光に当たると体が消えてしまう男。
消えてしまうだけで別に死ぬわけではなく。影や夜でしか活動が出来ず。砂漠で往生していたところ、奴隷生活から抜け出したメルに助けられ、そのせいで奴隷証人に捕まったメルに恩返しをする。
あとは西の魔女など魔法がある世界。
西の魔女は「オズの魔法使い」からかな。
後半は連載を意識してるのか含みを持たせたりしてたりします。
なので読切というより、映画の予告みたいな感じになってしまいイマイチ楽しめず。意識して予告みたいにしてるならいいでんすけど、もしかするとまとめ切れてないのかもしれない。後者だとまずいかな。
トレジャー新人賞で佳作受賞者。
好きな作品には「ワンピース」と「藤子f不二雄短編集」
あら、気が合いそうなせんせい。
ただ、今回の作品を描くにあたって参考にしたのは「ナルト」たしかにその面影はちらほら?
パースの部分をコメントで書かれてましたけど、どちらかというと影やトーンの使い方のが・・・
あと、ナルトを参考にするならぜひ「アキラ」など大友作品も見ておくといいかな。
やっぱり全体的には「ナルト」より「ワンピース」の影響が大きいかな。布袋や船など「あぁ」と思うカットがちょいちょい。
朝起きると少女の布団の上にメッセージが。
「今日中にこの家から出て行かなければ全員殺す」と・・・
そこで探偵事務所に相談に行くと、そこは金ががめつい怪しい探偵がいて。
この探偵、霊視が出来るらしく、少女にまとわり付いた悪霊に気づき。
この探偵、何人もの霊をとりつかせて推理というか犯人を特定する男。元警官の目で指紋を分析したり(解析班とごっちゃになってるような)、変態霊はなめただけで誰だか解るなどなど。
とどめはイタコで悪霊祓い!いや、イタコは降霊がメインのような・・・など突っ込みどころは多かったですが。ボチボチ。
こちらもトレジャー佳作受賞者。
なんと、2作同時掲載という新人離れしてまして、後ほど再登場します。
好きな作品は「めだかボックス」「H×H」。参考にした作品は「めだかボックス」ということでなんですけど。うーん、そこまで語彙が面白かったり設定が錬られてるわけでもなく。絵的には「ネウロ」のが近いかな。探偵ってだけではなく、取り付いてる霊の描写なども含めて。なんで、書かなかったのか謎なくらい。ただ、あそこまでカオスな絵ってわけでなはく。突拍子さ、奇抜さを狙ってるのは伝わります。けど、松井先生の境地にまでは達するわけもなく。絵が全体的に淡白なのも残念。
「GALAXY GANGS(ギャラクシーギャングス)」馬上 鷹将せんせい
今回一番の期待作。
ストーリーは。
星に願いをする少年。
そして8年後、とある星。
とある王族が頭を下げ、宇宙海賊に嘆願中。簡単な依頼で報酬は上々。ある依頼人をある場所まで届ける話。そのギャングに最初に登場した少年が現れ、この任務は俺がと主張して・・・
こちらもトレジャー佳作受賞者。
好きな作品は「千円以内で買える漫画」と空知先生によると策士的な回答してます。ゴリラ繋がりも大きいな。
今回の作品で参考にしたのはザック・スナイダー・・・映画監督じゃん。いや、それよりも。明らかに「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」の影響が大きいような。
構成と、絵の上手さからして連載を意識するようにいわれてるんでしょうね~
ただ、やっぱり気になるところも多く。途中まで完璧でしたが一番の見せ場である救出シーンがよく解らない動きと絵で台無しに。ストーリーというか海賊繋がりで「ワンピース」とかぶるしな。もうちと違う話を読みたいかも。あとは尾田先生みたいに見せ方だけを意識した読切を描くのも手だとは思うんですけど。間違ってもこの状態で連載スタートだけは・・・勿体無さ過ぎる。ワンピースと被るところが多いので。星をいくつもの設定を作らないとダメですし。下手すると「戦星バジル」と同じ道を・・・それはさすがに勿体無い。最悪、この作品を基盤でやるならSQで。
宇宙人に侵略された世界。
とある山奥でビッグフットをのしている少年。彼は獅子守流猛者々々拳の達人アタタだった。
彼の力をもって侵略する宇宙人に抵抗しようとする達人協会。強いものと戦いたいアタタは望んで宇宙人と戦いにいく。
上手くまとめれず。
こちらのせんせいは手塚賞を佳作。
参考作品は「ワンピース」 好きな漫画は魅力的な漫画。うーん、抽象的。
まずは。セリフが中途なところあり。達人で人間を超越した力のはずが宇宙人は「機関銃でももってくるんだったな」とかあるし。達人協会のねーちゃんはなんだかんだ能力高いしね。飛行機操縦できるわ、達人同士の戦いを目で追えるわ。色々とアクション漫画だし、いいんじゃない?と思うところではありますが。気になるところ多すぎたかな。
あと、ジャンプでどうなるか未知というか前途多難っぽいのが主人公の目。くりくりしていてコロコロかVジャン系な気もします。
競技ダンスから離れた少年。
いつのまにか大きくなり、彼はなぜか盗撮少年になっており・・・
ある日、転校したきた少女にダンス世界王者になりましょう、と突然誘われ。しかし、「音がとれなくなった」少年はダンスに戻る気はなく。
同時期にダンスものが2本。
うーん、今のところは本誌連載開始の横田先生に軍配でしょうね。経験地が違いすぎる。
こちらは、元ダンスの天才児。しかし、急激なステップアップに自分の才能に限界を感じて逃げ出し。突然転校した来たちょっとぷっつんしたちょいエロ女の子に誘われてダンスの世界に戻る話。
一番物足りないのは・・・ダンスの漫画なのに踊ってるシーンは少なくてセリフだけで終わっちゃったところかな。何かしらダンスで見せる部分がもう少しあれば変わったかも。
競技ダンス2位になったこともあるそうなのでダンス愛は強そう。ぜひそれを絵の形にしてほしいです。今回はセリフのみでしか伝わらず残念。
誰も見えない奇怪の生き物が見える少女。
祖父の死をきっかけに暴力的になり幼稚園に立てこもり、この手の事件の専門家が出張ることに。
好きな作品が「大蔵もて王サーガ」とわ(笑)
居能力者の話。スタンドみたいに各々に特殊能力がありそれで戦う話。
上手いことすると面白くなりそうですけど。九の能力が積み木がいまいち伝わらず。磁石ではないしな。
「入」もキャラクターとして魅力的になればいいんですけどいまいち。けど期待したいところ。
カツアゲに合う少年。
どうしてこういう目に合うんだろ、と思いながらスッとお金を出す。彼の家は裕福で金には困らない生活。しかし、そこに狸の置物を背負った、不良曰く「もののけ番長」だそうで、不良をノックアウト。カツアゲにあっていた少年、金丸に定食家のサービス券を渡し、明日絶対に来いと告げるのだった。
手塚賞準入選受賞者。
参考にした作品は「シャーマンキング」 好きな作品でも「シャーマンキング」 あとは「ワンピース」「らんま1/2」
あとジャンププラス掲載あり。
もう、新人じゃないじゃん(笑)
いやー面白いです。読切としてまとまってるし、連載ものの1話でもOK。さすがにシャーマンキングの構成に近いものはありますが。主人公が退治、説得。と、その周りに居る、もしくは最初の依頼人にちょっと弱気な子の関係など。ただ、あやかしのキャラが何パターンかあり引き出しは多そう。本誌ではあやかしものは「カガミガミ」のみなので枠は空いてるかな。近いうちに本誌もありそう。
けど、上手いことあやかしの引き出しを作らないと「クロクロウ」の二の舞に・・・あれは勿体無かった。
ラブコメ枠が空いてるか「ニセコイ」の対抗馬がほしそうなのでそっちになってしまうかも。プラスで掲載はラブコメ作品だったようなので。けど、こういう妖怪ものも面白いのでどちらも期待。というかそのうち連載されそう。
よく聞く妖怪、あやかし、神獣の名前の手配書を見ながら相談する二人。
場所は変わって学校前。
メガネ少女が学生に向かって霊にとりつかれてるから誰かに除霊してもらったほうがいい、と告げ。しかし、誰も信じるわけもなく。彼女は自称霊能力少女と蔑まれていた。そこに現れたのは誰もがふりむくイケメン。彼も霊が見えると彼女に近づき。
好きな漫画は「H×H」
いまいちイケメン度は無かったですけど。
彼は霊が見えないですが、霊感を持つ少女の瞳に映る霊を見て退治する話。なかなかこの設定は面白く。中期、長期だと厳しくなりそうなので5巻くらいなら面白い漫画になりそう。ただ、最終的に体も強くてあやかしに踏まれても片手で持ち上げれるのなら少女の必要性が無くなるなど修正点は多そう。
女性作家ぽいところあり。
掲載2個目。
こちらは前よりちょい荒い。
異常能力者が集う学園。誕生日も一人か、とボヤいてる少年はいきなり首を切られてしまい。
しかし、彼は不死身の能力で生きていた。首だけとなった少年を救うべく学園を併走していくと、なんと黒幕は・・・
最終的にはサプライズバースデイパーティ。
能力の描写が雑なのと3人しか能力もちが登場しない。先生は消える能力だけのはずがでっかいはさみが出てくるなど荒いところが多かったかな。ハンターハンター好きならもう少し能力者同士のやり取りも見たかった。
コンビニでバイトしながら平和な日常をおくる高校生・俵。
お弁当を温めようとすると巫女姿の女の子が現れて?!
この巫女姿の女の子は神様で、“神在市”には神が多数奉られていて、その中の「首(かしら)」を決める会がスタートし。契約者に憑依みたいのをして勝ち抜き戦が始まる。
後半のあらしずmだいぶ適当にしちゃいました。
トレジャーで佳作受賞者。
今回の作品は[ブリーチ」を参考に。好きな漫画は「封神演技」「BASARA」など。
確かに神様と俵、不良の鷹岡とかのやり取りは、一護とルキアとかのやり取りにも近いものあり。絵は全然別物でしたけども。軽妙なやり取りは出会って1日目か?と思うほどぴったりで見所の一つ。話もちゃんと流れが出来ていて面白いんですけども。せっかく、「神」を持って来たのに敵さんサイドの願いとかは悪魔の契約か?みたいなのはありきたりかな。向こうサイドにも違うものがあったらもっと違ってたかも。神も悪魔も紙一重なので別にいいっちゃいいんですけど。
あとはアクションシーン、決めのシーンでもっと迫力があればなお。
舞台には座布団、上手より登場する少年はおもむろに上着を脱ぎ客席に語りかけはじめます。
ということで落語の漫画。
引っ込み思案なメガネ少年佐藤君。文化祭の出し物でクラスのみんなはやる気がなく、誰かの指名でクラスの代表を押し付けられてしまう。一度、落語を披露するも上がり症などもあって上手く演じれず。そこに学校でも札付きの不良、鴨居が突如現れ、今の落語は誰のだ?!と騒ぎ始める。落語一家に生まれ、落語好きの鴨居と佐藤は意気投合。文化祭に向けてはりきるのだが。出演には鴨居は喧嘩をしないことを約束させられ。
こちらもトレジャー受賞者。
参考作品は「からくりサーカス」 好きな漫画も「からくりサーカス」あと「ワンピース」
ただ、関係性と芸事と言う点で「べしゃり暮らし」と少々被るところあり。
あと難しいのが落語を披露しないとこの漫画の面白みは欠ける。新作落語を読みたいのに読めないのはやっぱり消化不良になる恐れがあるので連載には必ず必要。これが難しい。「べしゃり暮らし」の凄いところはちゃんとネタを披露してる点。
あと落語漫画だと、「どうらく息子」という漫画もあり。こちらは尾瀬あきら先生連載中の作品。古典メインながらアレンジした新作なども披露。落語の世界の縦社会の厳しさ、前座の身の苦労などもしっかり描かれてます。
なので、次の読みきりもコレなら、ダンス漫画のと一緒で実際に技を披露してるシーンは必須。しかも面白い話でないと。古典は少年漫画には難しいので出来れば新作で解りやすいものを。でないと、せっかく面白みを伝えようとしてる漫画のはずが何も伝わらないので。難しい壁いなりそうです。
一押しはの馬上せんせいの作品。
どっかで見たことある感はありますが期待したいものが何箇所もあり。あとは「見せる」カットもあればなお。
連載に一番近そうなのはГ了嚇弔擦鵑擦ぁ
絵もですがキャラも出来上がってますし。あとは妖怪の引き出し、シャーマンキングの影さえ封じれれば本誌でも。
この二つが頭一つ抜けてました。
さあ、次は7月に発売。
どの作品が1位になるのでしょうか。
そして、次号は「アイアンナイト」の屋宣先生と、「三ツ首コンドル」の石山先生の読切が掲載!
どちらも打ち切りの形でしたが、後半に盛り返し次回作を期待されてる方なので楽しみ。