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Channel: 映画を観る日々
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イン・トゥ・ザ・ストーム 【スティーヴン・クエイル監督】

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映画館で鑑賞。


夏の前辺りから新聞などで小さな記事でちょいちょち取り上げられてた1本。夏公開の映画といえば大作、そして超大作と、とにかく予算を大量に注ぎ込んだ大作が続きます。キャストなど特に。この作品はほぼ有名どころのキャスト無し。視覚効果にはお金を注ぎ込んでましたが日本の配給も期待薄でそんなに大々的な劇場予告も無く、上映劇場も僅かでした。
盆終りに公開でしたので、秋向けの夏回避組み作品だったのでしょうか。この時期はシリーズの作品や大物キャスト起用も本国で思いのほか外れてしまい夏回避で秋公開などもあり、玉石混交なので映画を見る楽しみだったりします(笑)


【あらすじ・解説】史上最も規模が大きい竜巻に襲われた人々の死闘を描くディザスターパニック。ジャンボジェット機も簡単に飲み込む直径3,200メートル、秒速135メートルもの巨大竜巻が襲来するさまを、臨場感あふれる映像で映し出す。メガホンを取るのは、『タイタニック』『アバター』などに携り、ジェームズ・キャメロン監督からの信頼も厚い『ファイナル・デッドブリッジ』などのスティーヴン・クォーレ。出演は『ホビット』シリーズなどのリチャード・アーミティッジら。[Yahoo 映画]


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へー、主演の方、物語の中心のお父さん役は「ホビット」でメイン役でしたか。見てないので全然ピンと来ず。
もう一方のヒロイン的存在のアリソン役のサラ・ウェイン・キャリーズは「プリズンブレイク」「ウォーキングデッド」でヒロインをされてる方と解ったのですが。


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物語の中心になる一家と同級生など。
他のキャストはほんとに解りません。
ヒロインの子は可愛かったですけど情報はほとんど無し。今後も出演作あるのかな?

ここが良かった点の一つ。
こういったディザスターパニック系で一番興ざめするのはキャストで誰が助かった、誰が亡くなってしまうか解ってしまうところ。スター俳優さんのいいところであり、悪いところでもあります。しかし、この映画にそういったスター俳優さんは無し。見てるときは解りませんでしたので、誰が最後まで助かるのか?ほんとに手に汗握る展開が繰り広げられました。


そして何より。

POVもので初めて最後まで興奮して見ました


有名どころのPOVものは見てます。
どれも凝ってたり、仕掛けも面白く最初は楽しんでるのですがやはりカメラワークが単調にならざる得ず、後半は慣れ、いや、飽きが来ます。臨場感があって面白いのは面白いのですがどうも私はダメで最近は期待しないで見てるんですけど。

この映画も最初に、メイン一家の長男が卒業式の撮影班担当でずっとカメラを回す役と知って、残念、これPOV方式の映画かと落胆しました。途中までその長男と次男が撮影組になって取ってる展開だったのですが。

しかし撮影組は彼らだけではなく。
竜巻ハンター、分析や研究などのために竜巻専門に撮影するクルー組。
あとは動画サイトに投稿してモテよう!とするお馬鹿2人組。

この3組が交互に展開され一つのカメラのみでなく、3つの物語と視点で描かれてました。
これで展開が単調にもならず、POV方式のいい点である、キャラクター目線の感情の共感度もアップ、ただ、一人のキャラではなく、ほかのキャラクターの視点、感情も出ている点で見ていていつもの飽きが来なかったです。

そしてそして。
中盤から後半にかけてもう一つ活躍するのが無感情のカメラ視点。
防犯カメラと、竜巻ハンターグループの固定カメラたち。
感情のある視点から一転、無感情な視点で目の前で起きてる大惨事が淡々と描かれていて「どうなってしまうの?!」が強調されてました。特に中盤の高校が竜巻で襲われるシーン。ガラスが割れる、うんうん、あるある。

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天井が吹っ飛ぶ?!え、マジで?!と思いますがカメラは微動だにしません。だって防犯カメラですから。人も吹っ飛んでますけどカメラは淡々と撮り続けます。いやー、このアングルとこのタイミングでの防犯カメラ視点で見事に成す術もない傍観者にされちゃいました。
中盤のここを取り上げましたが、もちろん、後半にも凄いシーンがあります。
この辺りのカメラの感情の起伏が実に面白く、涼しい映画館で見てるのに手に汗は握るわ、身体が吹っ飛ぶわけではないのに強張って力入るわで鑑賞後はちょっと疲れてました(笑)けど充実感ありました。


上に書いた、視覚効果も抜群で飛行機が髪飛行機のようにふわーと飛んでいくシーンなど竜巻恐るべしでした。
秒速135メートルってそんな感じみたいです。日本でこれ発生したら終りですよね・・・
思い返せば「ツイスター」が上映された当時は竜巻に関してたまに被害はありましたがアメリカのような日常とは違いどこか対岸の火事のように見てましたが。最近の天災はいつどこで起きるかさっぱり解らず。竜巻の被害も拡大中です。もう対岸の火事で見ることは出来ないという認識もあったのでよりリアルに感じたのかもしれません。


こんな感じに、竜巻の恐ろしさなどが見事なカメラワークと視覚効果でドキドキハラハラさせてくれる映画です。
そこにプラスして人間たちのドラマもちゃんとあり。
お約束な展開もあったりしますが。何より最初に書いた、有名どころが少ないから誰が助かるのかさっぱり解らない映画です。え、ここでこのキャラがこうなっちゃうの?と思い見てますともしかして、あのキャラも?!なんて見ててドキドキです。
そして最後に超大型の竜巻に追い込まれちゃうし?!
オチにちょっと笑いも、微笑みもあって最後まで楽しませてくれました。


これはぜひ劇場サイズで見て欲しい1本でした。
って、上映がほぼ終わってる状態で記事を書いてる私が言うのもなんですが・・・最後の一文はもっと記事を早く書けばよかったと思いつつ。


総評:★★★★★
映像 (5) 構成力・展開 (5) 脚本(4) 役者 (5)
演出力 (5) キャラクター (5) オリジナリティ(5)
五段階評価です

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